新幕に向けてイベントをお届け

2018.05.11 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。ゲームマーケットお疲れ様でした。ブースまでお越しいただいた全ての皆様に、こちらでも改めてお礼をお伝えいたします。あなたが『新幕』をお求めいただいたならば、楽しんで頂けていればうれしい限りです。

     そうでないならば『新幕』の発売日は5月18日(金)であり、そちらより各地のゲームショップ、ネットショップでの販売が開始します。ぜひともご期待くださいませ。

     さらに、ゲームマーケット2018春では初のエリア出展として様々なステージイベントを開催いたしました。中でも初日12時から行ったBakaFire Party大発表祭では様々な新発表を行い、素晴らしいゲストの皆様のお力もあり大変盛り上がりました。お越しになった皆様、改めてありがとうございました!

     もしお越しいただくのが難しかったとしてもご安心ください。様々なメディア様がレポート記事を作成してくださいました。ぜひともお好みのメディア様よりご覧ください(前回のニュースと違い、今回はメディア様ごとに記事に特色がございます。お時間があれば、読み比べてみるのも面白いかもしれません)。

     

    Gamer様

    ガジェット通信様

    インサイド様

    GAMEwatch様

    ゴジライン様

    4Gamer様

    電撃オンライン様

     そしてお時間がないあなたのために、当日公開されたプロモーションムービーも用意いたしました。2分半ほどの動画ですので、これだけでもご覧いただければ嬉しいです。

     



     さて、ゲームマーケットの話題はこの辺りにして、今日の本題へと移りましょう。私どもは新幕の発売に向け、本作を体験して頂くための様々なイベントを企画しております。そちらのイベントについて、あなたにお知らせを届けにまいりました。


    公式、準公式での交流祭はもちろん開催、

    特典PR集中力も!

     

     これまで同様、関東では公式の交流祭が、各地方では準公式の交流祭が開催されます。まずは今週末5月13日では『新幕』発売前ですが、関東、名古屋、新潟で交流祭が開催されます。『新幕』の大会こそありませんが、カード貸し出しも可能な体験会や『第二幕』での大会を予定しております。

     そして5月20日には福岡5月26日には大阪5月27日には札幌でも開催される見込みです。これらのイベントでは『新幕』の大会も開かれます(こちらでは貸し出しはありませんので、ご自分の『新幕』をお持ちください)。

     交流祭であるため、十分な回数の対戦を行えば(大会に参加しなくとも)これまで同様、プロモーション集中力カード「オボロ」の獲得が可能です。

     さらにもう一つ、特別なプレゼントもございます。『新幕』の発売を記念し、5月と6月の各地での交流祭では、プロモーション集中力カード「トコヨ」が復刻特典として参加賞になります。ぜひともこの機会に、本作のイベントに触れてみて頂ければ嬉しい限りです。

     




    イエローサブマリン様でも体験会を開催!

    そちらも特典あり!

     

     それだけではありません。『新幕』で新たに本作に触れる皆様を歓迎し、5月から6月、全国各地のイエローサブマリン様で「YS新幕体験会」を開催します。

     イエローサブマリン様が主導で行って頂くだけでなく、全国各地で準公式イベントを主催して頂いている方々と協力し、主催の方や、熟練したプレイヤーの方にもご参加いただけるよう手配を進めております。ゆえに初めてご参加いただく方もご安心ください。ルールを分かりやすく解説し、すぐに本作をお楽しみいただけます。

    (広島店に限り、私自身の繋がりの不足から手配が行えませんでした。申し訳ございません。もし広島に在住で、『第二幕』を遊んでいた経験のある方がいらっしゃいましたら、ご助力を頂けると大変ありがたいです)

     あくまで体験会であり、大会は開催しません。なので大きくお時間を頂くこともございません。1時間程度だけお越しいただければ、まずは1ゲーム、本作を体験して頂けるのです。

     そしてさらに素晴らしい特典もございます。イエローサブマリン様での体験会にお越しいただき、1回以上ゲームを遊んで頂いたすべての皆様に新たなプロモーション集中力カード「ユキヒA」をお贈りいたします。こちらもこの機会に、本作のイベントまでお越しいただければ嬉しい限りです。

    補足1:
     イエローサブマリン様は日本全国の多くの地方にございますが、それでも存在しない地域はあります。私どもとしてはそのためにこちらのプロモーション集中力カードが一部地域で入手しづらくなってしまうことは避けたいと考えています。

     そこでイエローサブマリン様の許可もいただき、店舗が存在しない地域に限り、準公式イベントでこちらのカードを配布させて頂くことにしました。今のところ、6月か7月の交流祭を予定しています。

     具体的には新潟のことであり、今後の盛り上がり次第では、仙台、沖縄での配布も検討しております。

    補足2:
     補足1での例外を除き、この集中力カードはイエローサブマリン様での体験会限定の特典となります。しかし、今回の5月から6月だけに限定されるわけではありません。この形式の体験会は、例えば8月の最初の拡張が発売した後などでも同様の形で予定しており、そちらのイベントでも入手できるようになる見込みです。

     こちらのイベントは以下のスケジュールにて開催されます。ぜひともご都合の良い日取りに、ご都合の良い場所までお越しくださいませ! (今後、さらに追加される可能性もあります)


    5月19日(土)    12:00 柏店
    5月19日(土)    17:00 プレイソフト
    5月19日(土)    13:00 なんば店
    5月19日(土)    17:00 京都店
    5月19日(土)    12:00 名古屋GAMESHOP
    5月19日(土)    12:30 秋葉原本店★ミント
    5月26日(土)    13:00 マジッカーズ福岡店
    5月26日(土)    18:00 姫路店    
    5月26日(土)    14:00 川越カードショップ
    5月26日(土)    13:00 広島GS    
    5月26日(土)    13:00 池袋RPGショップ 
    5月27日(日)    14:00 町田カードショップ 
    6月3日(日)    14:00 札幌RPGショップ 
    6月9日(土)    11:30 なんば3号店

     


    大会システムが改良されました!

     

     これまでいくつかのトラブルから止まっていた公式大会の申込システムがどうにか復旧し、さらに改良されました。現在TwiPlaで募集している5月13日の「新樹の交流祭」まではTwiPlaで申し込みを行い、本日募集を開始した「第23回平日神話大戦」からはこちらのシステムを使用します。

     ご迷惑、ご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

     それに加え、大会管理システムの改良を進めております。ひとまず本日の時点で『新幕』のイベントへと対応し、お申込みいただけるようになりました(新幕の大会は5月18日以降開催でなければ承認されません。ご注意ください)。

     次は『第二幕』と『新幕』のイベントを切り分けて表にできるようにして、より見やすくできるよう進めております。もう少しだけ不便をおかけしてしまうかもしれませんが、何卒ご容赦いただければと思います。


    大会の優勝賞品につきまして

     

     最後に一点、皆様にいくらかのお詫びと共にお伝えしなければならないことがございます。私どもとしても計算外のことが起こったのです。

     現在、大会の優勝賞品としておりますプロモーションタロット「ユキヒ」なのですが、こちらの枚数が不足してしまいつつあるのです。この原因としては(もちろんこれ自体はありがたい限りなのですが)大会が私どもの想定を超えて増えたことが挙げられます。特にイエローサブマリン様がこれほどまでに積極的にイベントを開く指針を打ち立てたのは完全な計算外でした。

     そこで急なお知らせで申し訳ないながら、プロモーションタロット「ユキヒ」を賞品とするのは2018年6月23日(土)までとさせて頂きます。2018年6月24日から8月12日の間は代わりにプロモーションタロット「ヒミカ」を復刻し、優勝賞品といたします。ご容赦くださいませ。

     しかしこのように謝らせて頂きましたが、こちらについては見方を変えれば大きなチャンスでもあります。プロモーションタロット「ヒミカ」が賞品であった期間は2017年5月14日までであり、実に1年近い期間が経過しています。そしてそれ以降に本作を始めたプレイヤーの方は非常に多いのです。もしあなたがまだヒミカを獲得していないならば、これは大チャンスと言えるでしょう。

     そして、優勝賞品という形式で用意されたプロモーションタロットは今回のように復刻期間を設ける可能性がございます(すくなともユキヒは次回に追加で印刷し、今回の埋め合わせとして2019年中に復刻期間を設けます)。但し復刻するとしても、優勝賞品であることは決して変わらないためその特別さは薄れません。

     

    (2018/05/12追記)

     昨日、上記の通りの形で優勝賞品についての告知を行わせていただきました。そちらへのフィードバックを踏まえ、私は以下の2点について誤ちを侵したと考えましたので、訂正、補足させて頂きます。
     
     ご不快な思いや、不安をおかけしてしまった皆様にはこちらにてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
     
    誤ち1:すでに大会を告知しているイベントにとって急すぎた。

     

     理由からお分かり頂ける通り、やむを得ない事情ではあるのですが、余りにもスケジュールが急すぎました。結果として、いくつかのイベントではすでに賞品の告知が行われているという点につきまして、記事をご覧になった方からご指摘いただきました。混乱を避けるためにも、イベントにお越しいただいた方にとって望ましくない形にしないためにも、それらのイベントで緊急的に賞品を変更するのは避けるべきです。
     
     そこで改めて手元にあるタロットカードの枚数を精査したところ、現状、ならびにこれまでと同様か少し多い程度のペースで大会が増えた場合ならば6月は何とか足りる分量であると分かりました(7月は間違いなく足りなくなります)。
     
     そこで賞品の変更時期を、5月末から6月23日と改めさせて頂くことにいたしました。これは現時点で申し込みを頂いている公認イベントのうち、最も新しい日付のものが6月23日であるためです(準公式イベントは除きます)。また、今後お申込み頂いたイベントも、6月23日までに開催されるものの賞品は「ユキヒ」となります。そしてヒミカの復刻期間を終了するタイミングも少し伸ばし、8月12日までとします。
     
    誤ち2:プロモーションアイテムそれぞれの位置づけが明確でなかった


     本作のプロモーションタロットや集中力カードがそれぞれどのような目的のものなのかについて説明が不足していたため、混乱を生んでしまいました。改めて、説明させて頂きます。
     
    プロモーションタロット:ユリナ
     第一幕ランキング賞品として生まれたユリナは古くから遊んで頂いていることへのお礼であり、その希少性が強調されています。それゆえに彼女のタロットが復刻されることは決してありません。彼女を入手するための手段は大規模大会の上位賞に限られます。
     
     基準としては、予選がある大会の本戦ならば4勝1敗以上、予選のない大会ならば5勝0敗のみとなります。

     

    祭札限定版ユリナ
     このユリナはゲームマーケット限定商品と銘打たれた祭札限定版に封入されたものです。それ故に復刻されることは決してなく、大規模大会でも入手できません。祭札限定版の販売はもう行われませんが、先日のゲームマーケットでのステージイベントのように賞品とする可能性はあります(とはいえ、私の手元にももう30個程度しかありませんが)。
     
    プロモーションタロット:ヒミカ、トコヨ、ユキヒ
     彼女らは大会の優勝賞品であり、大会を制覇した証となるタロットカードであり、私どもは時期的な部分に特別性を持たせようとは考えていません。それゆえに復刻を行う可能性があります。しかしながらその入手方法が優勝賞品であることは絶対に変わりません。彼女らは実力の証なのです。
     
    プロモーションタロット:オボロ、シンラ
     彼女らは特定の全国大会予選への参加賞です。つまりヒミカらとは逆に、時期的な部分に特別さを持っています。それゆえに復刻されることはなく、彼女らを入手するための手段は大規模大会の上位賞に限られます。基準はユリナと同様です。
     
    プロモーション集中力カード:ユリナ、トコヨ、クルル
     彼女らは特定の頒布イベントの参加者への特典になります。しかし、地方の皆様が頒布イベントへと参加し辛いことを配慮し、準公式以上のイベントで復刻され、参加賞として配布されることがあります。
     
    プロモーション集中力カード:ヒミカ、オボロ
     彼女らは戦乱ノ陣の参加賞です。復刻されることはあり得ますが、戦乱ノ陣に限られます。
     
    プロモーション集中力カード:ユキヒA
     彼女はイエローサブマリン様での体験会の限定アイテムです。今後の体験会で参加賞として配布されます。ただし、イエローサブマリン様がない地域に限っては準公式以上のイベントで配布されます(新潟、仙台など)。
     
    プロモーション集中力カード:シンラ
     彼女は大規模大会で上位に入賞した証です。今後よほどのことがない限りこの部分の賞品は変わりませんので、ある意味では永久に復刻され続けます。今後の基準としては、大規模大会で4勝1敗以上が必要です。
     
    プロモーション集中力カード:サイネ、ハガネ、チカゲ
     彼女らは全国大会本戦の参加賞です。今後も復刻は積極的に行いますが、入手できる場は全国大会本戦に限られます。



     以上となります。本日は新幕に向けたイベントのお知らせを行いました。皆様が様々な祭をお楽しみいただければ嬉しい限りです。

     来週は『新幕』公式サイトそのものの更新がございますので、ブログの更新はお休みになります。ご期待くださいませ!

    『桜降る代の神語り』第55話:佐伯識典

    2018.05.11 Friday

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       直感というのは、大方のところは経験則だ。たとえ本人が意識していなかったとしてもね。
       カナヱはその権能ゆえに、だいたいのことを知っている。だから、だいたいのことは先が分かる。しかし経験の豊富さとはまた別の技術として、その経験を鋭く引き出せるかどうかというのも重要だ。
       
       ハガネがカナヱと同じくらい物を知っているとは言わない。
       しかし、彼女はささやかな出来事から経験を引き出す力に長けている。
       
       彼女は最低限知っていて、そしてそれ故に気づいたのさ。
       その態度が、平気な顔をして嘘をつく“アイツ”にとても似ていたということにね。

       

       


       一石を投じる。それによって生まれる波紋は、明白な騒ぎを励起するとは限らない。

       

      「…………」

       

       ハガネが発した糾弾によって、場は再び沈黙に支配されていた。微笑みのまま口を開かない佐伯に対し、サリヤは武器を求める手を宙空に彷徨わせたままであった。態度を決めきれず、板挟みになった彼女は、ひりついていく空気に心を締め付けられていく。
       あわあわと佐伯とハガネを見比べているジュリアはもちろん、後ろのハガネも守らなければならない。そのためにはいち早く飛び出して佐伯を行動不能にするのが最適解であるが、理屈を超越したハガネの言葉にサリヤは踏み切ることができずにいた。そして当のハガネは、ただただサリヤか佐伯が応じるのを待ち続けている。

       

       と、

       

      「……そんな怖い顔をなさらないでください」

       

       最初に答えたのは、肩をすくめた佐伯であった。
       彼は両手を緩く掲げ、大仰にジュリアから一歩距離を取ると、そのまま不格好に会釈する。

       

      「お初にお目にかかります、ハガネ様。ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません」
      「いいよ、べつに」
      「……おやおや、これは随分と嫌われてしまったようで」

       

       しかし、と会釈でずれた眼鏡を直す佐伯は、笑みをさらに柔和なものにした。

       

      「皆さんにお話していないことは確かにありましょう。けれど、それで嘘つき呼ばわりされるというのは、いかに私といえど心が痛んでしまいます」
      「隠し事なんて、騙してるのとおんなじじゃん」
      「では……それを詳らかにすれば、私を信用していただけると?」
      「それは……」

       

       訝しがりながらも、言葉に詰まるハガネ。そのうちジュリアもそろりとサリヤの傍に寄り、不安そうに胸元で両手を揉んでいた。

       

      「サーキ……」
      「ご心配なさらずとも、私がジュリアさんたちを助けに来たというのは誓って真実です。しかし、ここに至るまでの過程が不透明なのも確かでしょう。私の本当の顔を教えるところから、順を追ってご説明しましょう」
      「本当の顔……?」
      「ええ。――ところで皆さんは、シンラ様というメガミについてご存知でしょうか」

       

       投げかけられたその名前に、サリヤはどう答えたものか迷う。なにせそのメガミに関しては、佐伯から聞いたことがほぼ全てだったからだ。
       では同じメガミであれば、と背後へ視線を落としたサリヤは、ハガネの眉間に皺が寄っていることに気づいた。高まった警戒心を裏付けるように、裾を引っ張るハガネの手が力を増している。
       佐伯はそんなハガネの態度に少しばかり眉尻を下げて、

       

      「シンラ様……彼のお方は、知を第一とし、この世に適切な治政を広めんとする素晴らしき存在です。力だけが全てを決めるのではなく、知ある我々は議論を尽くすことで調和のとれた世界を作り上げられるのだと、シンラ様は日々我々の道標となってくださっています」
      「我々……?」
      「そう、我々です。シンラ様率いる我々、賢人集団・碩星楼。以前私は学者だと名乗りましたが、それはあくまで表の碩星楼の構成員としての顔。実際はシンラ様の走狗として、理想の政のために微力を尽くさせていただいているのですよ」

       

       語る彼は、そこで何かに気づいたように「あぁ」と感嘆すると、申し訳なさそうに僅かに目を伏せた。

       

      「捉えようによっては、これはひょっとしたら私の『嘘』になるのかもしれません」
      「えっ……」

       

       いきなり前言を翻すような発言をする佐伯に、サリヤがついていけずにいると、

       

      「『オボロ様たちとの繋がりがある』と私は言いましたが……正確には、私個人とではなく、オボロ様とシンラ様の間に関係が持たれているのです。こちらに駆けつけたのも、シンラ様を介して情報を頂いたからなのですから。大変、失礼致しました」

       

       謝罪の言葉を述べた佐伯は、深々と頭を下げる。
       面食らったサリヤがハガネの様子を窺うと、猜疑の目を向けたままだった。けれどハガネはどう問い詰めたらいいものか分からないようで、あやふやに言葉を選んで差し向ける。

       

      「色々、変なことが起きてるけど……これって、おまえがシンラねえと何か悪いことしたってことじゃないの?」
      「ハガネちゃん、それは……」
      「いえ、いいのですサリヤさん。味方の味方が本当に自分の味方か――それを不安に思う気持ちは、とても原始的な感情です。私にはそれを払うだけの努力をする義務があります。すなわち――我々が瑞泉に与していないと説明する義務が」

       

       ゆっくりと顔を上げる佐伯の顔には、憂慮が浮かんでいる。その感情が偽りのものであるとはサリヤには到底思えなかった。
       佐伯は罪を認めるかのようにとつとつと言葉を作る。

       

      「碩星楼は、一時期瑞泉と協力関係を結んでいたこともありました。平定へ向かいつつあったこの地をさらに円滑に動かすべく、多くの大家との関係を持っていた我々ですが――まさか知性ある政治の最先鋒でもあった瑞泉が、これほどまでの蛮行に出るとは思わなかったのです」
      「…………」
      「今の瑞泉は、偉大なメガミ様方を害する愚かな行為に及んでいます。ハガネ様もお分かりでしょう? ライラ様のお力が遠いものとなってしまった私はもちろん、シンラ様も一メガミとしてこの事態を憂いておられるのです。彼らは――瑞泉は、やりすぎてしまったのですよ」

       

       彼らを支える大地にその告解が染み渡り、いたたまれない沈黙が下りる。
       疑惑の渦中にある佐伯といえど、憂うその想いを切って捨てることなどできはしない。もはや最大の敵であることが揺るがない瑞泉の非道を、ハガネたちは身をもって経験している。同じ想いがあるからこそ、彼女たちはここに来て、そして目の前の男と出会ったのである。
       と、そこまで述べたところで、佐伯は改まって真剣な表情をジュリアとサリヤに向けた。

       

      「ですが……! ――あ、いや……しかし……」
      「……?」

       

       けれど、何か告げようとして、彼は言い淀む。
       これまではっきりと説明を続けてきた彼らしくない態度に、二人は小さな驚きと共に彼の言葉を待つ。煮え切らないようでもあるが、良かれと思っているのに、それが失礼になるようにも思えて尻込みしているようでもあった。
       やがて佐伯は、自分の考えを信じたように再び目に力を込めると、

       

      「異邦のお二方よ。問わせていただきたい。――あなた方が、闘う必要はあるのか、と」
      「……!?」

       

       訊ねられた二人も、そしてハガネも、その意外な問いには言葉に詰まった。
       無論、それは彼女たちがこの場に至るまでに既に終えた問答である。瑞泉の蛮行に曝された二人には、彼女たちなりの理由があるからこそ、ハガネと共に瑞泉攻略に参加したのだ。
       ただ、それをここで改めて……しかも、自らを援軍と称する佐伯が、話の流れを乱暴に変えてまで問うてきた――その事実が、彼女たちに口をつぐませる。
       何より、佐伯のその問いには、責める意思ではなく、嘆きの色がついていた。

       

      「……いきなりこんなことを言い出して申し訳ない。ですが先程も言った通り、お二人のことはずっと気がかりだったのです。だってそうでしょう? あなた方は、あくまでこの地の動乱に巻き込まれただけ。これ以上自らを危険にさらす必要がどこにあるのでしょう」
      「そ、それは……このまま逃げ場をなくすよりも、打って出ないと――」
      「それです……! それこそが、誤解の元なのです……!」

       

       サリヤの反論を断ち切った佐伯は、彼女に向かって手を差し出した。
       どうかこの手をとってください、と。

       

      「我々碩星楼は、お二人のために安全な場所を提供しましょう」
      「エッ……!」

       

       意を決したように、佐伯は二人に事実を突きつける。

       

      「突き詰めてしまえば、今のお二人に必要なものは安全でしょう。闘うのも、安全な環境を自ら手に入れるため。ならばその安全が保証されれば、お二人が戦場に赴く理由はありますまい」
      「…………」
      「碩星楼は知識の蔵でもあります。海の外の知識や技術は、我々にとっても大変価値あるものです。それこそ、こちらからご招待し、悪鬼から手を尽くして守るほどには。これは碩星楼の総意と思っていただいて構いません」

       

       そして、

       

      「お求めとあらば、故郷への帰り道だろうと我々はご用意いたしましょう。――どうですか、ジュリアさん、サリヤさん。我々を、戦火をしのぐ傘として使ってはみませんか」

       

       とても柔らかで、揺らがぬ自信を支えにした提案だった。
       だからこそ、ジュリアも、サリヤも、揺らがされていた。その提案は、選択肢の限られた二人にとって、正しく検討に値するだけのものだったからである。

       

       目を泳がせるジュリアは、惹かれていることを隠しきれていない。その瞳の色は好奇心であり、ちらちらとバツの悪さが顔を覗かせている。
       そんな主を険しい顔で見つめているサリヤは、その表情の裏に打算を働かせる己を隠していた。彼女にとって、全てに優先されるのはジュリアの守護である。主を守れる可能性が高いほうを選択するのは当然のことだった。
       だが、サリヤは意思を口にしなかった。主の意向を待つこともそうだが、湧いてくるわだかまりが考えを声に出すことを良しとしなかった。

       

       と、サリヤは自分の手を強く引っ張る力を感じた。
       ハガネだ。
       小さなメガミは、佐伯へと僅かばかりの敵意を向けて、サリヤを決して離さないというように手を抱き寄せていた。
       そして二人の黙考を打ち破るかのように、反発の声を上げる。
       だが、

       

      「あんなやつの言うこ――」
      「……とまあ」

       

       ハガネの勢いを削いだのは、肩をすくめて両手を上げ、降参の意を示した佐伯の姿。
       彼は仕方がないと言わんばかりの苦笑いを浮かべながら、梯子を外されて黙らざるを得なくなったハガネに対し、こう続けた。

       

      「こうしてハガネ様も好ましく思われないでしょうし、ここまでいらしたジュリアさんとサリヤさんの決意を蔑ろにするつもりもありません。無理やり従わせるなど、それこそ瑞泉と同じになってしまいますからね」
      「じゃあ何が言いたいの? はっきりしてよ」
      「戦に赴くのは、満足行く解決策が見つからなかった場合に限るべきなのですから、確認は必要でしょう?」

       

       むすっとハガネが口を結んだところで、佐伯は頭を下げる。今度は謝罪ではなく、申し入れとして。

       

      「お二人の決意があるからこそ、せめてお手伝いをさせていただきたいのです。私としても、お二人を心から案じているのですから」

       

       サリヤとジュリアは、困ったように顔を見合わせるしかなかった。
       手を掴む力を逃したハガネに、この場の結論をサリヤは見る。利益を諦め、意思を尊重されたのだから、もはや彼を受け入れざるを得なかった。

       

      「サーキ、また、ヨロシクです」
      「おお、ありがとうございます……!」

       

       安堵を孕んだ佐伯の感謝を聞くサリヤは、それでもハガネが未だ、飲み込んだ警戒心が胸につかえたように苦い顔をしているのを見て、そっと頭を撫でてやることしかできなかった。

       

       

       

       

       


       つー……、と。
       地面を転がっていく巻物は、だらしなく舌を伸ばし続けているようであった。
       その紙面に、パタタッ、と。

       

      「あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

       

       巻物に降り注いだのは、飛沫であった。
       冗談のように軽快な音を立て、紙を濡らした液体の色は赤。

       

      「あっ、ああっ……! あ、あし……脚が、あぁ……なんで!? なんでぇぁぁぁぁッ!?」

       

       その血飛沫もまた、空間を満たす男の悲鳴に塗りつぶされ、澱んだ沼のように地面に広がるのみとなる。
       男は必死だった。己から生まれた血溜まりでもがき、ろくに動かなくなってしまった脚を引きずるようにして、腕だけで逃げるように這っていた。
       が、生存の未来を掴むべく突き出した腕は、虚空を掴む。
       二度と何も掴むことのできない、ただの物となって、彼の右腕は転がっていった。

       

      「ぁ……ぁが……ぁ」

       

       あまりの痛みに頭が真っ白になったのか、痛みを訴えることすらままならない。
       ……そんな彼の様子を、全身黒の忍装束に身を包んだ榊原が、緊張を漲らせながら距離を置いて眺めていた。
       少し粘度のある液体の上を歩いているような、そんな軽いようで生々しい音に顔をしかめた榊原は、この場に居ない誰かに向かって問いかける。

       

      「本当に、よかったのですか……」

       

       僅かに声を震わせた彼は、この惨状を作り出したソレの一挙手一投足から、目を離すことはできなかった。

       

       

       

       

       


      「何を言い出すかとヒヤヒヤしましたが……」

       

       現実のようでいて、その実夢の中にたゆたっているような、そんな柔らかい色彩に包まれた空間。そこで一人、シンラは微笑んでいた。

       

      「まあ、私が認めた者ですからね。流石、と言うべきか、当然、と言うべきか……」

       

       誰も居ない場所でただ、彼女は言葉を作っていく。
       今までの過程を、確かめるように。

       

      「ここまでは筋書き通り、ね」

       

       これからの道程を、思い浮かべるように。

       

       

       


       英雄に仲間は欠かせない。百人力の英雄も、千の軍には敵いっこない。だからこそ本来、佐伯識典の協力は歓迎されるべきだろう。しかしそこには幾ばくかの波風が立ち、しこりを残す結果となった。
       
       はてさて、ハガネの直感が間違っていたのか、佐伯識典がうまく煙に巻いただけなのか。
       それはこれから、彼が何を成すのかが教えてくれるだろう。
       だからひとまず今は、新たな仲間を歓迎しておこうじゃないか。

       

      語り:カナヱ
      『桜降代之戦絵巻 第五巻』より
      作:五十嵐月夜  原案:BakaFire  挿絵:TOKIAME

       

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      ゲームマーケット2018春をまとめましょう!

      2018.04.29 Sunday

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         こんにちは、BakaFireです。1週間連続更新もいよいよ最終回。本日はこれまでの記事でお伝えした出展内容のまとめとなります。ゲームマーケットに向けたおさらいにご活用ください。
         
         今週一週間はゲームマーケットに向け大情報ウィークとして、様々なことをお知らせしました。改めて整理いたしましょう。
         
        月曜日:全国大会レポート

         2018年4月7日に開催された全国大会のレポートです。熱い戦いをご覧あれ!
         
        火曜日:BakaFire Partyメインページ、各種メディア様の記事

         メインページを更新し、ゲームマーケット当日の頒布物をまとめました。さらに 4Gamer様インサイド様Gamer様電撃オンライン様よりイベント当日の記事が公開されました。
         
        水曜日:新メガミの紹介

         『新幕』から登場する新たなメガミ「ライラ」の紹介を行いました。
         
        木曜日:製品情報4コマ漫画

         製品情報を更新し、内容物などを公開しました。また、あまからするめ先生作の4コマでもライラが紹介されました。
         
        金曜日:『新幕』予約開始、小説『桜降る代の神語り』第四章開始

         全国ゲームショップ、ネットショップにて『新幕』の予約が開始しました。残念ながらゲームマーケットまでお越しいただくのが難しい方はご利用ください。そして長らくお待たせしておりましたが、公式小説が再開、いよいよクライマックスとなる第四章が開始しました!
         
        土曜日:今後のバランス調整への宣言

         これまで本作は発売後にバランス調整を行ってきました。これは私の力不足もあれば、そもそも本作のバランス調整があらゆるゲームの中でトップクラスに難しいという実情もあります。それを踏まえた『新幕』以降での指針表明を行いました。
         
         
         興味がある内容があれば、ぜひとも読んでみてください。このうち、出展内容、製品内容に関する記事はこちらでも繰り返すことになります。それでは、はじめましょう!
         
         
         まず最初に、私どものゲームマーケット2018春でのブースはエリア8「BakaFire Party」となります。初めてのエリア出展として気合を入れ、最高に楽しい体験とできるよう全力で準備しておりますよ! 折角なので、改めてサークルカットをご覧いただきましょう。

         


         

        頒布物をまとめましょう!

         

         まずは当然ですが、販売スペースがございます。頒布する品をまとめ、お伝えしましょう。
         

        新幕 桜降る代に決闘を 基本セット

         

         

        価格:3,500円

        内容物

        カード………………74枚
        メガミタロット……4枚
        ボード………………2枚
        トークンシート……2枚
        桜花結晶トークン…40個
        ルールブック………1冊
        カードリスト………1枚

         

         本作をお楽しみいただくなら、まずは基本セットをお求めください。ゲームを遊ぶ上で必須であるコンポーネントが含まれております。そして初めて本作に触れる方のためのカードセット「はじまりの決闘」も封入されており、ルールや勘所をスムーズに理解できます(ちなみにこの「はじまりの決闘」ですが、それなり以上に慣れた方はゲームとして十分にお楽しみいただけますよ!)。

         

         このブログからお越しになり、そもそも本作がどのようなゲームか気になる方は公式サイトをご覧ください!

         

         そしてルールが理解できたらユリナ、サイネ、ヒミカ、トコヨといった基本的な4柱を用いてゲームを楽しみましょう!
         
         
        新幕 桜降る代に決闘を 達人セット

         

         

        価格:6,000円

        内容物

        カード………………103枚
        メガミタロット……8枚
        カードフォルダ……12個
        造花結晶トークン…12個
        カードリスト………1枚
        外箱兼ストレージ…1個

         

         本作に慣れているならば、あるいは一気に揃えてしまいたいならば基本セットに加え、達人セットもお求めください。中・上級者向けのメガミであるオボロ、ユキヒ、シンラ、ハガネ、チカゲ、クルル、サリヤ、ライラといった8柱は、あなたの戦略をより奥深く広げてくれることでしょう。
         
         さらに本作そのものが、コンポーネントを美しく収納するストレージボックスでもあります。カードをメガミごとに分類するカードフォルダも同梱されており、基本セットで封入されたカードも含めて分類して管理することができます。

         

         少しばかりお高いでしょうか。いえいえ、そう感じるのでしたらぜひ実物をご覧ください。設計とグラフィックデザインに全力を尽くしており、価格に納得頂ける便利で美しい仕上がりだと自負しております。ご期待ください!
         
         
        惨劇RoopeR 5th

         

         

        価格:4,000円

         

         『惨劇RoopeR』シリーズの基本セットも増刷いたしました! 6年半もの歴史がある、BakaFire Partyの原点とも言える一作。本シリーズをお楽しみいただくのもよいですが、余裕があればこちらにも触れてみてはいかがでしょう。
         
         ざっくり紹介すると、本作は時間を遡る能力を持ち、自らが巻き込まれた惨劇の打開を目指す主人公と、惨劇の裏で操り観劇せんとする脚本家が対戦する「ループ系惨劇体感型推理ボードゲーム」となっております。
         
         
        有限会社センキ様作成の各種グッズ

         

         本作のデジタルゲーム版の公式グッズも頒布いたします。カードスリーブ、メガミタロットスリーブ、プレイマット、ストレージボックスなど取り揃えておりますので、ご期待くださいませ。
         
         補足:ストレージは少し小さいものです。達人セットの外箱はボードや多数のメガミのカードをまとめて持ち運びたい際に最適であり、こちらのストレージは何柱かのメガミのカードを持ち運べればよいという場合に最適です。自由に使い分けてください。
         
         
        新情報:
        紙袋、プロモーション集中力カードをプレゼント!

         

         今回のゲームマーケットでも、弊方のスペースで何かをお求めいただいた方にはプレミアムな紙袋と、新たなプロモーション集中力カードをお贈りします。
         
         紙袋はこれまで以上にゴージャスでビッグサイズです。本作の基本、達人セットを入れてなおスペースがございますので、ゲームマーケットでお買い上げいただいた他の様々なゲームを入れておくにも最適でしょう!
         
         プロモーション集中力カードは新たな1枚「クルル」を用意しました! ぜひともご来場して、入手しましょう!

         


         こちらのカードは今回限りの配布ではありません。今後の公式イベントや公認イベントの一部においても、参加賞として用意させて頂きます。今回残念ながらご参加いただけない方は、チャンスをお見逃しなく!


        余談
         このやり方ついては、これまでで頂いたフィードバックと私どもの想いを合わせたものです。私どもといたしましては、ゲームマーケットなどのイベントの場へとお越しいただけた皆様に、心ばかりのお礼をしたいのです。イベントの限られた時間の中で当ブースを選んで頂いたことへの感謝もございますし、少しばかりの打算を言わせていただくのならば、イベントでお越しいただける方がいなければ私どもは立ち行かなくなってしまうのです。
         
         しかしその一方で、地方の方にとって入手が厳しいというのは事実です。同時に、地方での公認イベントをより盛り上げていきたいというのもまた私どもの望みです。そこでそれらを解決するため、主に地方での公認イベントにてこれらのカードを配布することにいたしました。配布されるイベントは限定されますが、お住まいの地方のイベント状況に耳を傾け、ご参加いただければ嬉しい限りです。

         

         

         そしてもうひとつ、こちらにて告知させて頂きます。前回の2017年12月、同様の形で告知いたしましたプロモーション集中力カード「トコヨ」ですが、本年5月と6月の公式ならびに準公式イベントにて配布いたします(遅くなって申し訳ないです)。ぜひとも、奮ってご参加ください!
         


        新情報:
        ガチャコーナーを設立するぞ。ヒャッハー!

         

         そして最後にさらなる頒布物です。当エリアの隅にはガチャコーナーが存在し、そちらではカンバッチガチャをお楽しみいただけます。内容物はユリナ、サイネ、ヒミカ、トコヨ、オボロ、ユキヒA、ユキヒB、シンラの8種類。そしてそれに加えて、完全書き下ろしにして(ゲームでの)実用性もあるシークレットカンバッチも用意しております。
         
         折角なので、ひとつご覧いただきましょう!


        ステージ上では様々なイベントを開催します!

         

         当ブースが行うのは販売だけではございません! ブース内にはステージが設営され、そちらでステージイベントを行うのです。そちらで行われる様々なイベントにつきましても、改めてまとめ、より正確に紹介いたしましょう。
         
         長いイベントもございますが、直下の「BakaFire Party大発表祭」を除き入退場は自由となっております。気楽に楽しみ、そのままゲームマーケットと言う祭を楽しみつくしてしまいましょう!

         


        1日目 12:00-14:00 BakaFire Party大発表祭

         

         本シリーズ全体、つまりはアナログ版とデジタル版それぞれについての最新ニュースをお伝えします。一例としては『新幕』における拡張がどのようになっていくのかをお話しし、それに伴う未公開イラストやカードをお見せするつもりです。

         

         さらにこちらのイベントでは、ゲストとして本作のデジタル版にてユリナ役をご担当頂く加隈亜衣さんと、サイネ役をご担当頂く近藤玲奈さんにお越しいただきます。ということは……、そう、CV関連の発表も大いに行われますよ!

         

         そして発表があるのは本シリーズだけではございません。BakaFire Partyのもうひとつの看板作品である『惨劇RoopeR』シリーズにつきましても重大発表がございます。
         
         未来に続く様々な発表、是非ともご期待くださいませ!


        ●「BakaFire Party大発表祭」観覧方法

         

         こちらのイベントに限り混雑が予想されますので、観覧スペースに入ってご観覧いただくには以下の手順が必要です。混乱を避けるため、ご協力いただければ幸いです。

         

         5月5日当日、『BakaFire Party』エリアの物販において、商品を1点以上お求めいただいた方を対象に、先着150名さまにステージの観覧整理券をお渡しいたします。観覧整理券をお持ちの方のうち、指定時間までに観覧受付にお越しいただいた先着70名の方がステージ前のエリアでご観覧いただけます。

         

        ※観覧受付は10時より実施いたします。12時までにお集まりいただいた方の内、先着の70名様をステージ前のスペースにご案内いたします。
        ※観覧受付を済ませた後に所定のエリアを離れた場合には、当初の受付は無効となります。ご観覧を引き続き希望される場合には、再受付をいただく必要がございますのであらかじめご注意ください。
        ※お買い上げ点数にかかわらず、観覧整理券のお渡しはお1人様1枚限りといたします。
        ※観覧整理券の譲渡、販売などは禁止致します。

         


        1日目 14:20-15:00 TOKIAME先生ライブドローイング


         本シリーズを見事なイラストで彩るTOKIAME先生に今回もお越しいただきました(但し、今回は2日目(日曜日)には他のイベントで出展しているため、1日目(土曜日)のみの参加となります)。
         
         14時20分からはTOKIAME先生のライブドローイングを行います。色紙にその場で本作のイラストを描いていただき、その手元をスクリーンにて上映いたします。すばらしいイラストがどのように生み出されているのか、ご括目くださいませ!
         
         
        1日目 15:20-16:20 TOKIAME先生サイン会


         こちらは厳密にはステージイベントではありませんが、TOKIAME先生のサイン会も開催いたします。これまでと同様、本シリーズに関するアイテムにサインして頂けますよ!

         


         2日目 11:30-16:00 決闘舞台:春ノ陣


         2日目は1日目とはうって変わり、ゲームを遊び、楽しむことに特化したイベントを開催いたします。土曜日に頒布されたばかりの『新幕』を用いたゲームでBakaFireに挑戦し、勝利すれば様々な賞品をプレゼント! さらにその戦いはステージ上で行われ、スクリーンに上映されるのです。
         
         それだけではありません。13時からは第1回全国大会優勝者のカリンさんと、第2回全国大会優勝者のまやんさんによるエキシビジョンマッチも上映いたします。達人同士がどのように『新幕』へと取り組むのか。まずはその第一歩をお楽しみください!

         


         ふう、長い更新でした! これにて一週間の大告知、完全に終了でございます! あなたがゲームマーケットにお越しになるのでしたら、そちらでお会いできればうれしい限りです。では『新幕』をお楽しみくださいませ!

        『新幕』のバランス調整のための宣言

        2018.04.28 Saturday

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           こんにちは、BakaFireです。毎日更新もいよいよ残すところあと2日になりました。月曜日は全国大会のレポートを書き火曜日はBakaFire Partyのメインページを更新し水曜日は新たなメガミの紹介記事を書き木曜日は製品情報を更新するとともに4コマ漫画を掲載し金曜日は公式小説が再開しました

           

           本日は少しばかり毛色を変え、『新幕』におけるバランス調整についての私の考えと意志、そして今後の指針をお話しいたします。これまでの発表と違い、いくらか重い話となりますが、お付き合いいただけるとありがたいです。
           
           『第一幕』『第二幕』を通して振り返ると、本作はとても多くの修正を行ってきました。一見すると私がひどく愚かにも見え、愚かな実例も存在はしますが、この修正の歴史があったからこそ今の魅力的なゲームがあるのも確かです。
           
           事実として、カードの修正を行えば行うほど環境は改善していきました。『第一幕』より『第二幕』は良く、『第二幕』より『第二幕決定版』は明確に良いのです。
           
           これを踏まえ、『新幕』ではどうしていくのか。それをこの記事ではお伝えいたします。

           

           先に前置きしておきますと、この記事はネガティブなものではありません。あくまで今後の指針を先にお伝えするだけです。ですが、あなたに対して可能な限り誠実であるためには、発売より前にこの指針は説明しておくべきだと考え、筆を執らせて頂くことにしました。お時間がありましたら、ご一読いただけるとありがたい限りです。
           
           
          まずは最大の結論をお伝えします

           

           こちらの記事はかなり長く、これまでのバランス調整を通した昔話も行います。そこで混乱を避けるために、まずは結論のみをまとめることにします。様々な理由を端折りますので、詳細が知りたい方は以降の段落もお読みいただければありがたいです。

           

           私どもが目指すのは本作を遊んでくださった方に最高のバランスで魅力的なゲーム体験をお届けすることです。そのために使えるものは可能な限り使い、発売後のバランス調整は積極的に行っていくという指針を取ります。
           
           本作において定義される最高のバランスとは、全てのメガミが「強い」と感じられ、その一方で強みの方向性が十分に異なって感じられる状態です。今の『第二幕』はそれに近い状態にあります(全てが完璧ではありませんが)。
           
           発売後にバランス調整をするからと言って、発売前のバランス調整を放棄するような態度を取ることは決してありえません。そのようなやり方では最高のバランスには絶対にたどり着けないと確信しています。
           
           バランス調整による混乱や不便を避けるため、様々な工夫を行います。
           
           本作を拡張ごとのシーズンで区切り、バランス調整は必ずその合間に行われます。これまでの調整は製品内容そのものへの修正でしたが、今後は拡張の一環としてのカードの更新を行うという考え方になります。
           
           最初のシーズンは2018年5月18日から同年8月中旬を予定しています。
           
           調整カードは各シーズンの拡張セットに封入されます。その上で、無料でストレスなく入手するための手段も用意します。
           
           シーズンの中で致命的な問題があると判断した場合は禁止カードを出します(禁止が入るかを発表するタイミングは必ず毎月第一月曜です)。但し、禁止の期間はそのシーズン期間に限定され、必ず次のシーズンでそれを解決するようにカードを更新します
           
           
           
          バランス調整と一言ではくくれない
           
           当然ながら、この指針には魅力もある一方で、慎重に吟味すべき点があります。この記事ではそれについて説明させて頂きますが、その前にそもそもの「バランス調整」についての分類を整理いたします。


           バランス調整と一言で言おうにも理由はまちまちであり、十把一絡げに扱うと酷い誤解を生みかねないためです。
           
           私どもは、カード修正は以下の第1類、第2類、第3類、第4類の4種類があり、中間にあたる第1.5類、第2.5類、第3.5類も存在すると考えています。説明しましょう。

           

          第1類:深い謝罪と共に修正されるべき極めて愚かな問題への解決

           

          例:「しこみび/ねこだまし」「毒針」

           

           この類の修正は明白なカードパワーの問題や、ゲームが根本的につまらなくなるような問題が発見された際に、深い謝罪と反省を伴って行われるものです。例に挙げたカードはいずれもカードパワーに問題があり、ゲームを特定のメガミだけしか勝てないつまらない環境にしてしまいました。
           
           当然ですが、この類の修正を行うような事態になるべきではなく、これは撲滅されるべき問題です。
           
           しかしだからといって強いカードを忌避すると別の問題が生まれます。強いカードを使うのは単純に楽しく、弱いカードばかりではゲームは退屈になります。発売前のバランス調整において私どもは、その狭間にあるジューシーな空間を求めて模索を繰り返しているのです。
           
           幸いにしてバランス調整チームの設立により、この類のカードはこれまで以上に発見されやすくなりました。

           


          第2類:研究の結果として発見されてしまった愚かな問題への解決

           

          例:「そして四季は廻る(2回目)」

           

           これは発見は難しいものの、問題があるデッキが見つかってしまった際に行われるものです。第1類と比べれば情状酌量の余地はありますが、これもまた撲滅されるべき問題であり、見落としていたのであれば誠意を見せる必要があるでしょう。
           
           第1類と違い、この問題は単純なカードパワーが原因ではありません。カード同士、とくにメガミを跨った相互作用で問題が発生したものを指します。
           
           これもまたバランス調整チームの尽力で取り除かれており、第1類以上にバランス調整チームの力を実感しています。特にクレイジーなコンボデッキはいくつも発見されており、その中で危険なものは調整され、妥当な水準となりました。

           


          第3類:環境を整えるための方向性の調整

           

          例:「審美眼→点睛」「飛苦無」

           

           この分類の調整は第1類、第2類とは異なり、カードを弱くする目的では行われません。「審美眼」はゲームを遅延させすぎる点を問題視したものであり、「飛苦無」は「毒針」「流転の霞毒」の調整に引っ張られる形で調整されました。
           
           これらの調整の背景には何かしらの問題が必ず存在するため、その問題に対して誠意ある対応は必要でしょう。しかし,筬△犯罎戮襪斑很薪でなく、また火急の問題でもありません。

           


          第4類:勝利し辛いメガミを助けるための上方修正

           

          例:「忍歩」「立論」

           

           本作はキャラクターゲームとしての側面も持っています。それゆえに勝ち辛すぎるメガミが生じてしまうのは問題です。特定のメガミを気に入って頂けたのであれば、そのメガミを活かして勝利できなければ魅力的なゲームとは言えないでしょう。
           
           この問題は第1類から第3類とは明確に異なります。極端な話、これを問題とは見なさないという考え方もあります。例えば一般的なトレーディングカードゲームでは、弱すぎるカードはゲームを破壊するわけではないので、問題とは見なさないことが多いでしょう。
           
           しかし私どもはこれを問題だと考え、バランス調整の対象とみなします。それは最初に定義した「最高のバランス」からも明らかです。私どもには全てのメガミを輝かせたいという理想があるのです。
           
           難しい点を挙げるならば、「勝ち辛い」という基準をどこに設けるかどうかです。こればかりは、今後の環境を注意深く観察し、模索していくほかありません。
           
           『第二幕』での例も挙げましょう。『第二幕決定版』でのオボロ、シンラ、ハガネへの上方修正は必要だったと考えています。他方で直近、4月7日の第二回全国大会においてハガネとホノカは使用率が低く、また4勝1敗以上を達成したプレイヤーが0名でした。しかし今の時点では、私は彼女らへの上方修正は必要ないと考えています(つまりハガネにもホノカにも、十分な強みがあると見ています)。

           


          第1.5類の例:「梳流し(2回目)」

           

           「梳流し」は今の知識で言うと確かに愚かな強さのカードでした。もし『第二幕』で『第四拡張』を出し、私がこのカードを印刷したら土下座は避けられないでしょう。
           
           しかし歴史的に見ると難しいところです。『第一幕』で明白な一弱はオボロでしたが、トコヨはそれに次いで活躍に恵まれていなかったのです。「梳流し」の1回目の修正もカードパワーと言うよりは、ヒミカと組み合わせたコンボを危険視したものでした。
           
           その後、ユリナ/トコヨが明確に強い時代においても、私どもは当時の記憶から、最初は理由をユリナに対して求めました。しかし歴史と研究が進み、『第二幕』の潜在的問題(詳しくは『新幕』開発の記事にて)が明らかになっていくにつれ、本当に問題があったのはトコヨだったという結論に至ったのです。


          第2.5類の例:「もじゅるー」

           

           クルルは発売直後は弱いとも評されていましたが、1、2週間の時を経て先進的な研究者たちが「いんだすとりあ」「えれきてる」そして「もじゅるー」を組み合わせた構築を試し始めました(そして半年の時を経てその研究は「びっぐごーれむ」へと至り、今では環境上位の強さです)。
           
           しかしその強さには危険もあり、当時の「もじゅるー」「音無砕氷」と組み合わせた構築には問題がありました。同時にサイネやトコヨのような相性の良い再起カードを持つメガミとの組み合わせ以外では、クルルが活躍し辛いという方向性の問題もあったのです。
           
           そこで「もじゅるー」は問題のあるデッキを解決するとともに、そもそもの納を増やすことで他のデッキの活躍も推進することにしました。


          第3.5類の例:「壮語→抗弁」

           

           シンラは『決定版』での大規模な上方修正で強化されたメガミです。主たる強化は「立論」でしたが、「抗弁」もまた上方修正の意図を少なからず持っていました。
           
           それに加え「抗弁」には環境全体をにらんだ意図がありました。その時点ではサリヤの強さには問題があるかどうか実に悩ましい状況にあり、彼女への耐性を持つメガミを増やす方向での調整を行おうとしていたのです。

           

           


           調整の分類は以上となります。これらの前提を踏まえ、私どもはバランス調整、特に発売後に調整が生じる可能性についてどのように考えているのかを説明いたします。
           

           

          本作のバランス調整が極めて難しいと受け入れ、

          指針を定める。

           

           私が第一に受け入れるべきだと決断したのは、本作を最高のバランスへとたどり着かせるのは困難であるということです。
           
           本作はメガミ2柱を組み合わせられるゆえに魅力的な広いゲーム空間を確保しています。しかしその代償として、組み合わせ単位での強さを全て計るのはあまりにも困難です。さらにメガミ1柱あたりの枚数が11枚しかないため、弱いカードも許されません。
           
           この点について、バランス調整チームの発足は大きな進歩となりました。第1類のような明白に強いカードや、第2類のような「ほぼ必勝法」はこれまで以上に発見され、第3類で生じるような問題にもメスを入れられました。結果として、間違いなくより面白いゲームを作れるようになりました。
           
           しかし、それでも最高のバランスに至るためにはこの手法のみで安心できるわけではないとも分かりました。私が今の時点で不安に思っていることはありますし、特に第4類の上方修正を行う動機となるような、メガミの間での勝ち易さ、勝ち辛さは生まれてしまうだろうと考えています。
           
           (少し言い訳をしますと、これはあらゆる対戦型のゲームにおいて生じる問題であり、本作だけの話ではありません)
           
           この結論に至ったならば、取るべき道は2つです。一つ目が「ゲームとしてひと箱に全力を注ぎ、込めたものが全てだ。それを後から捻じ曲げず、完璧な品として出した方が良い」と考えるやり方です。二つ目が「この時点で最善を尽くした品であるが、改善の余地があるならばそれをいつまでも模索し続ける。ゲームを変化する生物と捉え、寄り添い、尽くし続けた方が良い」と考えるやり方です。
           
           これはどちらもある側面においては正しく、優劣はつけられません。その中であえて私の見解を言うならば、ひとつの箱の中で閉じた世界である純粋なボードゲームであれば一つ目の態度の方が望ましく、変化を続けるトレーディングカードゲーム、リビングカードゲーム的な気質が含まれるのであれば二つ目の態度の方が適切であると考えています。
           
           本作は言うまでもなくそれらの気質を多分に含むため、私は二つ目の態度を取るのです。
           
           大会での結果や、皆様のフィードバックは大いに参考にします。最高のバランスのために、あらゆるものを活用していく指針であるため、発売後に生まれるデータを使わないのはありえません。

           

           しかしここで改めて念を押しておきますと、発売後にこれらのデータを用いるからと言って、発売前の調整で手を抜くこともまたあり得ません。その時点での最高であり、楽しめると信じるものを提供していなければまずゲームデザインとして失格です。さらにその時点で最高に対しての大会結果やフィードバックでなければ、適切な情報を抜き出すのは困難であるため、目的も達せられません。

           


           こうして、バランス調整を継続して行っていくという考えは明確になりました。しかしながら、今の私どものバランス調整のあり方には多くの問題があり、それらを無視して調整をしていくと声高に叫ぶのは不実と言うほかないでしょう。
           
           そこで次はこれらの問題を整理し、それを踏まえて私どもがどう解決するのかを説明します。


           

          今存在する問題と、それらへの解決手段


          問題1:調整が唐突であり、混乱を生む

           

           これまでの調整は第1類や第2類にあたる問題が発見され、それに対するカードの調整が大きな予告なしに行われていました。これはあまりに混乱が大きく、皆様をひどく振り回してしまっています。
           
           第3類、第4類についても同様です。予想外に『第二幕』の品切れが起こったため、『第二幕決定版』を作り、そこで私どもは大規模な修正を行いました。確かに少し前にブログでの予告はしてはいましたが、それにしても時期に規則性がなく、混乱を生んでしまったと反省しています。
           
           また、この唐突さゆえにしばらく本作を離れてしまうと、復帰が難しくなってしまうという問題もあります。

           


          問題2:修正カードへの対応が不十分である

           

           調整を行うとカードに変更が行われるため、当然ですがそれらのカードをいかに入手するのかと言う問題が生じます。これについて多くの場合は拡張に封入するというやり方を行っており、それは悪いやり方ではありません。
           
           しかしそれでは継続して遊ぶために、拡張の購入を強要してしまいます。当然ですが私どもはそれを問題視しており、無償で入手できるやり方として、大会での配布、修正カードの郵送といったやり方を試していました。

           

           ですが、誠に申し訳ないことにこれらのやり方はシステム化が不十分であり、上手く働かなくなりつつあります。
           
           どちらもシステムとして円滑に回せていないため、人手不足が原因となってしまっているのです。大会での配布は大会が増えすぎてしまったため、その全てで配布を行っていくという在り方が不可能になってしまいました。

           

           郵送については多くの方に送れており、無意味ではありませんでした。しかし申し訳ないながら現在は遅れが生じています。私は(当然ですが有償の仕事として)流通を担当する友人にこれを依頼していましたが、一人で行うには無理がある仕事量でした。ご不便をおかけしてしまっている皆様には、こちらにて改めて深くお詫び申し上げます。現在7割以上の送付は完了しており、進行中です。
           
           しかし、改善に向けた光明は見えています。これまですべてを私一人で行っていましたが、昨年12月の『第参拡張』修正で反省した通り、多くの作業の委任を行いました。現在は経理、流通は私以外が行っており、大会賞品の郵送についても(作業内容が複雑なので時間がかかりましたが)委任に成功しました。さらに、様々な面でデジタルゲーム版の開発を行う有限会社センキ様の力をお借りできています。

           


           問題は概ねこのような具合です。総じて生じた問題や起こった事象に対して、その場その場で調整を行ったために混乱や問題が生じているのが実情です。これらを解決する指針は分かりやすく、ルールを明確に定め、システム化すればよいのです。それらをお伝えしましょう。

           


          解決1:修正でなく更新という考え方にして、タイミングを決める。

           

           バランス調整を行うタイミングを「新しい拡張が出るタイミング」に固定し、唐突なカードの変更は一切行わないようにします。調整カードは拡張に封入され、拡張の内容物をもって発表され、その後2日以内にブログでも発表されます。
           
           そしてある拡張の出版から次の拡張の出版までをひとつのシーズンと定めます(シーズン期間内に1回の大規模イベントを開催します)。
           
           また、これまでバランス調整は作品の瑕として、カード修正と言う考え方で捉えてきました。
           
           しかし、本作が先述した指針を取るのであれば、カードの変化は悪しき修正ではなく、コンテンツの一環としてのカードの更新と考えた方が健全で楽しいものなのではないかと考え始めています。原因が第一類から第四類のいずれにせよ新しいカードが生まれるのは確かであり、そこから新環境を模索するのは楽しいものなのです。
           
           事実、一般的なデジタルカードゲームではキャラクター単位でのカードの追加とローテーションを通し、環境の変化を生み、それをコンテンツとしています。本作はメガミあたりのカード枚数が11枚と決まっているため、カードの更新というやり方になるのです。
           
           他方で本作が異なる点は、無用な更新は行わないという点です。カードの更新以外にも魅力的な拡張のやり方は用意していますので、必須ではありません。拡張が出るからと言って、義務的に更新を行うことはありえないのです(更新はあくまで上記の第一類から第四類のためのものです)。
           
          補足:第一類、第二類の問題が生じてしまうことは現象と解決を切り分けて考えるべきと捉えています。これが起こってしまったならば心から謝罪し、反省すべきで、これらの問題は撲滅すべきです。しかしいざ生じてしまった際にどう解決し、環境がどう変化するかはコンテンツです。 

           


          解決2:更新カードの配布方法をより整備する。

           

           解決1から分かる通り、各シーズンの間での更新カードは拡張に封入されます。
           
           その上で、更新カードに限っては無償で配布します。私どもの人員として取れる現実的なやり方を列挙すると、以下の通りになります。

           

          1)公式、準公式イベントでの配布

           

           これまで大会で修正カードを配布するとしていましたが、(それ自体はありがたいことですが)大会の増えすぎた今では現実的ではありません。そこで(これだけが目的ではありませんが)昔から大会を開いていただいているため信頼でき、直接的な親交もある大会主催の方のイベントを準公式イベントとして定めつつあります。
           
           修正カードは公式イベントとそれらの準公式イベントでのみ配布されます。そのような形でイベントを絞ることで修正カードの送付が円滑になり、長期的かつ円滑な配布が可能になります(たとえば3回の拡張が行われた後も、1回目の修正カードが問題なく配布できるでしょう)。

           

          2)協力して頂けるショップ様での配布

           

           現在はイエローサブマリン様にご協力いただき、『第参拡張』の修正カードが配布されています。このようなショップ様のご協力を増やしていけるよう進めます。

           

          3)ネットショップでの0円商品

           

           デジタルゲーム版の運営を行う有限会社センキ様は、デジタルゲーム版のグッズのためのネットショップを開いています。そちらでの0円の商品として更新カードを用意します(申し訳ないながら、更新カードだけの購入はできませんので、一緒に何かのグッズを手に取ってみてください)。

           


          解決3:本当に大きな問題があれば、一時的な禁止カードを出す。

           

           第1類、第2類の問題が生じてしまう可能性は否定できません。その際にこれまでは場当たり的にカードの修正を行っていましたが、今後はカードの更新はシーズンの区切りと限定されます。
           
           そこで、環境の健全化のために本当に必要であれば、一時的な禁止カードを出します。そして次のシーズンに移行する際にそこで問題を解決するためのカード更新を行い、全ての禁止を解除します。
           
          補足:以前に「審美眼」を禁止する可能性をお伝えした際は悪いフィードバックが生じ、失敗したとお伝えしました。その問題は「私どもの態度が不透明だったこと」「いつ解決されるか分からず、トコヨの通常札がずっと6枚になってしまう恐れがあったこと」「第3類の問題を解決するために禁止を出そうとしたこと」の3点が悪かったと考えています。

           

          補足2:例外として、環境末期に発見された問題は印刷が間に合わず、次のシーズンまで禁止が継続する可能性もあります。

           

           禁止カードの出し方は2通りのやり方があります。第1類の場合は、カードそのものの禁止を行います。第2類の場合は、その問題を引き起こしている特定の組み合わせに限り、原因となるカードの禁止を行います。
           
           コミュニティの混乱を最小化するため、禁止を出す時期も固定します。毎月の第一月曜日とします(月曜日とするのは、最も大会の多い土日までにできるだけ長く準備できるようにするためです)。
           
           ここでの表明として危惧されるのは、禁止カードを乱発し、環境が魅力的でないものにならないかどうかでしょう。私どもは禁止カードは、相当の事態でない限りは出さないつもりです。参考資料として、仮に『第一幕』から『第二幕決定版』にかけてを、今のスタンスで進めていたらどうなっただろうかという予測を書きます。
           
          『第一幕』:禁止「しこみび/ねこだまし」「気炎万丈」
          『第二幕』発売に伴い、歴史通りのカード更新が行われ、禁止を解除。
          『第二幕』初期:禁止なし
          『第壱拡張』発売、カード更新なし
          『第壱拡張』時期:禁止「毒針」
          『祭札』発売に伴い、歴史通りのカード更新が行われ、禁止を解除。
          『全国大会』時期:禁止なし
          『第弐拡張』発売、歴史通りのカード更新が行われる。
          『第弐拡張』時期:禁止なし(発見と洗練が過度に早ければ、禁止「もじゅるー」)
          『第二幕決定版』発売、歴史通りのカード更新が行われる。
          『第二幕決定版』時期:禁止なし
          『第参拡張』発売:禁止「そして四季は廻る」「義旗共振」
          次の発売予定がないため、第二回全国大会より前に歴史通りのカード更新が行われる。

           


          解決4:現状の状態をまとめたページを分かりやすい位置に置く

           

           現在、このカードの修正などの情報をこのブログを中心に発信しているのもまた、問題であると考えています。私どもは現在『新幕』のための公式サイトを作成中でありますが、そちらでは以下の内容をまとめたページを作成し、それをトップページから分かりやすく行ける場所に置きます。

           

          • バランス調整の指針はどうなのか(この記事の要約) 
          • 各シーズンでどのようなカード更新が行われたか
          • 現在の禁止カードはあるか、あるとすればどのようになっているか
          • 次のシーズンまでのスケジュールはどうか
          • 更新カードを入手する方法は何があるのか


           以上となります。予想をはるかに超えて長大な記事となってしまいましたが、本作を魅力的なものにし続け、そして最高のバランスを目指していくには、明確なスタンスを用意し、それに真摯に取り組むほかないと考えております。
           
           そのために、本作に触れて頂くあなたにもその意志を知ってほしかったのです。そして願わくば、この指針に同意していただければ、大変うれしい限りです。


           
           これにて連続更新の土曜日の部が終わりました。最終回となる明日は、これまでの更新全てのまとめと情報の整理、そして当日の出展内容として最後となる追加の内容を発表します。ご期待ください!

          『桜降る代の神語り』第三章

          2018.04.27 Friday

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            第36話:帰路へ

            第37話:メガミへの挑戦

            第38話:影の目覚め

            第39話:世界が反転するとき

            第40話:滲む平穏

            第41話:再び忍の里

            第42話:忍の里防衛戦

            第43話:戦火の後で

            第44話:縁途切れず

            第45話:闇昏千鳥

            閑話:ある愚者の脱走

            第46話:歴史と文化の都

            第47話:世の趨勢

            第48話:叶世座公演

            第49話:事態急変

            第50話:望まれぬ戦いへ

            第51話:古鷹京詞

            第52話:逃れえぬ邂逅

            閑話:ある幕裏の群像

            第53話:彼女たちの決意

             

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