『桜降る代のゆるい午後 ひとコマ』その3

2020.05.26 Tuesday

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    メガミたちのゆるい日々をフルボイスでお届け。
    動画は声が流れますのでご注意を!

     

    だいたい月1回くらいのペースで更新予定です。ご期待くださいませ。


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    『想い一枚ここにあり』第34回:びっぐごーれむ

    2020.05.09 Saturday

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       こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
       
       著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

       


       著者紹介:赤面の男〜一体何条綴なんだ〜EZRANOTE
       シーズン1大規模イベント4勝1敗。東京の強豪でクルルを得意とするが、最も注目すべきはそこではない。入賞者集合写真や、彼らの雄姿を描く写真をご覧あれ。


       

      想い一枚ここにあり
      第34回:びっぐごーれむ

      著:赤面の男〜一体何条綴なんだ〜EZRANOTE

       

       

       

      ご機嫌ようミコトの諸君。私は五じょ――いえ失敬。EZRANOTEと申します。以後お見知りおきを。

       

       

      ■初めに


      此度紹介させて頂きますは「びっぐごーれむ」。神語りではクルル様の最終兵器として登場した文字通りの切札、山のように巨大な絡繰人形でございます。


      このカードを知ってからというものの新たなメガミ様が登場するたび、まずはどんな全力カードを持っているのかを確認する癖がついてしまいました。

       

      「びっぐごーれむ」が有するのは、使用済の状態で発揮する能力が2つ。

      ひとつは全力カードを使用した際、基本行動を1回行えるサポート能力。もうひとつは歯車枠、相手にライフダメージを与える能力です。

      注目すべきは歯車枠でしょう。このライフダメージは対応不可能ゆえに発動すれば防ぐ手立てはございません。更に自身は再構成をライフダメージなしで行えます。実質2ライフ差を生み出す圧倒的パワーをもたらすのです!スゴイぞー!カッコいいぞー!

       

      ここでは「びっぐごーれむ」を活用法を僭越ながら語らせて頂きたく存じます。

      大掛かりな絡繰構築に今まで手を出せなかった者、これから科学の道へ進みたい者、そんな諸君らの力になれば幸いでございます。

       

       

      ■1.高機動型びっぐごーれむ


      「びっぐごーれむ」は強大な力を持ちますが、弱点がないわけではありません。「びっぐごーれむ」を採用するということは、ライフを一定の間隔で削る(クロックを刻む)戦術であることを相手に露呈することになります。


      相手はこちらの動きより早く、ライフを削ろうと躍起になって襲い掛かってくるでしょう。にも拘わらず歯車枠効果が求める機巧は全力2と対応1。これらはどちらもサブタイプ。1枚で複数を兼ねることは叶いません。


      更には効果を発揮するたび再構成で捨て札がリセットされるため、通常札に頼るとどうしても時間が掛かります。

       

      ならば全力を持つ切り札を採用すれば良いのです!「どれーんでびる」も使用しておけばなんと全力1枚使用するだけで使い放題。毎ターンライフを削ることだって夢ではありません!


      特にお勧めは全力/付与。クルル様の「とるねーど」の機巧も満たしやすく、ダメージは更に加速することでしょう。

       

       

      ■2.要塞型びっぐごーれむ


      準備に時間が掛かる者、同じくクロックを刻む戦術を使う者であれば先の方法で打ち勝てましょう。


      ですが場をひっくり返すほど強力な切札を持つ者、計算された攻撃により最短ターンでライフを削りきることを目的にした者相手には通用し辛いといえましょう。

       

      ならば計算を狂わしてしまいましょう!クルル様のカードには「くるるーん」や「りふれくた」など、攻撃の抑止力になるものもございます。対応し、闘いを延ばし続ければ「びっぐごーれむ」でライフ差は自ずと開いていき、先に力尽きるのは相手の方でございましょう!


      また攻撃をいなすだけでなく、攻撃をされない立ち回りも有効です。例えば「いんだすとりあ」で間合操作カードを増やし、常に相手の間合の外に居座り続ければ、相手に打つ手はないでしょう。


      真正面から殴り合うだけが闘いではない。科学者のやり方というものを教えてやりましょう。

       

       

      ■番外編.相手の技を利用する


      我々科学者にとって最も恐れるものは思考を乱されること。即ち手札を落とされることです。されど相手によっては避けては通れぬ試練でございます。

       

      機巧はカードが表になっていれば完成します。察しの良いミコトならお気付きでしょう。避けられぬなら、避けなくても問題ないように備えればよいと!


      例えばトコヨ様の「無窮ノ風」は、こちらの手札を捨て札にする効果を有します。選択権はこちらにあるため、捨てても構わない全力カードを選べば結果的に機巧の完成を早めることにもなりましょう。


      科学者たるもの、邪魔が入っても狼狽えない、慢心しない周到さを心得ましょうぞ。

       

       

      ■終わりに


      いかがでしたか?巨大兵器は漢の浪漫。諸君らが全力で絡繰を組み上げる姿を見れる日を心待ちにしてますぞ。

      あぁちなみに。「山城水津城の鬨の声」は一見全力カードを使いやすくしておりますが、サブタイプを失っているため展開中は「びっぐごーれむ」は機能しません。ミズキ様も宿すならば留意するように。

       

       

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      『桜降る代のゆるい午後 ひとコマ』その2

      2020.05.05 Tuesday

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        オンライン大会のおでましだ!

        2020.05.04 Monday

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           こんにちは、BakaFireです。本日はオンライン大会のために筆を執らせていただきました。公式としては初めての試みでございますので、お楽しみいただければ嬉しい限りです。

           

           私どもは新型コロナウイルスの感染を憂慮して公式、準公式、公認イベントの受付を自粛しており、その代わりにオンライン上で本作を楽しむための試みの拡大を展望にて定めています

           

           本日までで公式攻略ページの補強ゆるい午後ひとコマポストカード配布ユリナ特集記事#自宅で楽しむ桜降る代シリーズなどの試みが実現しました。これらもお楽しみいただければ幸いです。そして水面下ではさらなる試みも進んでおり、本日お伝えするものもそのひとつです。

           

           

           

           

          オンラインで決闘しよう!

           

           本作は幸いなことにオンラインで対戦する手段が、準公式以上のもので2つございます。電子版準公式シミュレーターです。今回の試みはそのうち、準公式シミュレーターを用いたものです(※)。シミュレーターを用いた大会を行い、その優勝者には従来通りの賞品を郵送します。この試みが成功すればイベントの自粛期間であっても、一定数であれば公式イベントの開催が可能になります。

           

          ※ 電子版を用いた試みも水面下で進んでおります。遠くないうちにお伝えできると思いますので、ご期待くださいませ。

           

           初めての試みでもありますので、管理できるよう人数は8名に制限し、シングル・エリミネーションによるトーナメント形式で行います。その代わりに開催する回数を増やしますのでご安心ください。さらに大会進行の管理はdiscordで行います。参加にはdiscordが必要ですので、discordの公式ページよりダウンロードしてください。

           

           それでは、詳細をお伝えしましょう。

           

          日程とレギュレーション

          5月16日(土):完全戦/通常選択

          5月17日(日):季節戦/通常選択

          5月23日(土):完全戦/三拾一捨

          5月24日(日):完全戦/通常選択

          5月30日(土):季節戦/通常選択

          5月31日(日):完全戦/三拾一捨

           

          定員:各8名(多くの方にご参加いただくために、複数の日程への参加は禁止させていただきます)

           

          形式:シングル・エリミネーションによる3回戦トーナメント

           

          タイムテーブル:

          13:30-14:20:受付ならびに使用するメガミの提出

          14:20-14:30:トーナメント表、全参加者が使用するメガミの公開

          14:30-15:40:1回戦

          16:00-17:10:準決勝

          17:30-18:40:決勝

          眼前構築5分間、桜花決闘60分、予備時間15分で進行します。

          三拾一捨の場合はそのための時間も各3分取ります。

          時間までに着席が確認できない場合は審判がどちらかの勝利または両者の敗北として裁定を行います。

           

          必要な環境:

          ・discordを閲覧できる

          ・discord上でマイクにて対戦相手と通話できる

          ・準公式シミュレーターを操作できる(シミュレーターはこちらです。事前に自分で卓を作り、操作法を理解しておくことをお勧めします)

           

          審判の業務:

          審判はタイムテーブルに応じて試合の進行を管理します。

          審判はdiscordにログインしています。試合中にトラブルが生じたら審判をお呼びください。ログを参照しつつ事情を伺い、裁定を行います。

           

           以上となります。参加する方法は簡単です。これまでの公式イベントと同様にこちらのページから参加申請を行ってください。自動返信でメールが届き、そちらにdiscordチャンネルへ招待するアドレスが記載されております。受け取りましたらチャンネルにご参加いただき、それにて受付完了となります(※)。

           

          ※ 参加申請の翌日の24:00までにdiscordにご参加いただけない場合はキャンセルとなります。ご注意ください。

           

           

           本日はここまでです。次回の私の記事は未定ですが、何かしらの試みの記事となる可能性が高いでしょう。もちろん#自宅で楽しむ桜降る代シリーズの第二弾と第三弾の開発も進めています。ご期待くださいませ!

          2020年5月禁止改定

          2020.05.04 Monday

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             私どもはバランス調整の宣言と、それに基づく理念に従い毎月第一月曜日にカードの禁止改訂を行います。この記事はその2020年5月のものです。禁止カードを出すことそのものについて疑問や不安を感じる方は、宣言あるいはそれを要約した理念をご一読いただければ幸いです。

             

            2020年5月禁止カード

             

            『祈祷師』ライラで禁止

            暴風

            流転爪

             

            追加札から除外

            Form:ASURA

             

            ※ これらの全体禁止はシーズン5の間、即ち2020年8月上旬まで継続し、『第伍拡張』でのカード更新を通して解除されます。

            ※ 禁止は『祈祷師』ライラ固有のものです。オリジン版のライラでは「流転爪」は使用できます。

            ※ 「Form:ASURA」はゲーム開始時に追加札に置かれなくなる形で禁止が行われます。

             

             

             今月は禁止カードの改訂を行うべき時が来たと判断し、実行に移します。禁止改定において私は2月3月4月の禁止改定における流れに基づいた考えを持っています。3つに跨る内容を見直すのも手間ですので、こちらで要点のみまとめましょう。また丁寧にお伝えするために長くなってしまいましたので、要約も用意しました。簡潔に済ませたい場合は最後の要約をお読みください。

             

             4月からの大きな変化を述べるならば『第伍拡張』の発売予定が正式に8月となった点とオンライン大会です。これらは禁止の改定を推進する方向に働きました。

             

             

            2月から4月のおさらいと5月の状況

             

             まず前提として今の環境には偏りがあります。偏りを生んでいる主な原因はアナザー版ライラとアナザー版サリヤであると私どもは判断しています。アナザー版ライラについては2月時点から言及している通りです。サリヤについては大規模イベントのために言及は控えておりましたが、改訂に含めるべきかどうか3月時点から慎重に観察していました。

             

             2月改訂にある通り、私どもは偏りそのものを悪とは捉えておらず、シーズン4からの体験の変化を肯定しています。しかし同時に2月から3月には体験の偏りに伴う倦怠感と、それに付随して今の体験を好まないプレイヤーが楽しめない期間が続く点を懸念していました。この類の影響は時間の経過とともに悪化するため、特に3月は強く意識しています。変化した体験が長く続きすぎるのであれば、それもまた体験の変化不足を生んでしまうのです。

             

             しかし3月改訂にある通り、3月時点では改定を行うべきではありませんでした。主な理由は本作を競技的に捉えるプレイヤーが大規模イベントに向けた準備を行っていたためです。3月だけはゲームに体験を求めるプレイヤーよりも、勝利への挑戦を求めるプレイヤーを手厚く扱うべきです。そして大規模イベントがあるために、倦怠感という側面でも3月までは容認できると捉えていました。

             

             ゆえに私どもは4月の禁止改定に前向きでした。しかし4月の改定はその意義よりも悪い影響のほうが大きいと判断しました。

             

             今でこそ変化の度合いの面では落ち着いていますが、3月24日から4月上旬における新型コロナウイルスに伴う日本国内の情勢変化はとてつもないものでした。当然ながら私どもも変化に伴う計画の立て直しに注力する必要があります。計画を安全に定めるには、4月11日の「今後の展望、2020春」までの期間が必要でした。加えて計画をお伝えする前に他のことに手を付けるとプレイヤーの混乱も悪い方向に大きくなると予測できます。

             

             そして5月となりました。追加で2か月が経過すると、体験の偏りに伴う倦怠感は当然ながら強まるだろうと私は類推しています。私どもの計画も明確化し、指針も固まっています。加えて改訂を肯定する理由がふたつ加わっています。改訂を行わない理由はもはやありません。

             

             第一に本日のもうひとつの記事でお伝えしている通り、オンライン大会の開催が決定しました。4月はイベントの自粛期間として一切の公式、準公式、公認イベントを停止していたため禁止を改定する意義は乏しいものでしたが、5月はそうではありません。

             

             第二に4月11日に『第伍拡張』発売を8月と定めたため、2月でお伝えした禁止改定をしない理由1が著しく弱まっています。私どもは環境を変化させ続けることを望んでいます。ゆえにシーズン6は意図的に異なる方向へと体験を動かすため、今は今の体験を楽しんでいる方の楽しみを奪うべきではないという理由です。しかしシーズン6への移行が8月となるならば、その理由は倦怠感を許容するには弱いでしょう。

             

             以上の理由により禁止を改定し、「暴風」と「Form:ASURA」は禁止となります。これらのカードはアナザー版ライラならびにアナザー版サリヤのカードにおいて特に主要なものであり、偏りの原因に繋がっていると判断しています。

             

             改訂により混乱をおかけしてしまい申し訳ございません。本作のバランス調整はあらゆるゲームの中でも特に困難であるため、私どもは最善を尽くすしかございません。どうかご理解のうえ、温かく見守って頂ければありがたい限りです。

             

             次回の禁止改定は6月1日となります。今回の禁止改定が正しく機能したかどうかをオンライン大会を通して観察し、その結果に応じて検討を行います。そして同種の偏りが維持された場合に限っては追加の禁止を行うでしょう。

             

             

            要約

             

             今の環境に偏りを生んでいるAライラとAサリヤの主要なカードを禁止し、倦怠感の緩和を図ります。私どもは偏りそのものは悪とは考えていませんが、偏った環境が長く続くことによる倦怠感は懸念しています。

             

             3月は大規模イベントの存在、4月は新型コロナウイルスに伴う動乱から本作そのものの計画を立て直す必要性ゆえに禁止を見送りました。その上で5月となると倦怠感は増すと予測され、加えてオンライン大会の実施や『第伍拡張』の8月への発売日変更により禁止を改定すべき理由は増大しています。

             

             次回改定は6月1日であり、同種の偏りが残った場合のみ追加の禁止を行います。

             

             

            (2020/05/12追記)
            お世話になっております。BakaFireです。

             

            禁止改定に関するご質問を2件頂いており、そちらにつきまして追記したほうがよいと判断いたしましたので、追記いたします。なるべく早く追記したほうが望ましいものでしたが、ここ1週間に渡り激しい体調不良に襲われ、作り置きしていた更新や単純作業による対応以上のものを行うのが厳しい状況でございました。体調不良を伝え、回復後の更新をお約束する形で個別のお返事はさせて頂いておりましたが、お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。お時間を頂く旨をご快諾いただいた両名にお礼申し上げます。

             

            問1:先日の大交流祭延期の記事で、環境を保管するといった内容が明言されていましたが、それについては変わりないでしょうか?
            ※原文では大交流祭中止とされていましたが、正確には延期の記事ですのでその点を修正しています。

             

            はい、その通りです。新型コロナウイルスに伴う情勢しだいである点はご容赦いただきたいところですが、大交流祭を実施する場合は3月時点の環境で行います。

             

            アナザー版ライラとアナザー版サリヤは問題がある強さですが、問題のある水準まで持ち込むには相応の熟練が必要であり、特にアナザー版サリヤはその傾向が顕著です。2月と3月の禁止改定でお伝えした通り、これらのメガミを用いたゲーム体験には魅力もあり、競技性もあります。競技的な場を目指して実力を高めたプレイヤーは可能な範囲で報われるべきでしょう。

             

            問2:なぜ「暴風」と「Form:ASURA」を禁止し、「流転爪」が禁止されたままなのでしょうか。アナザー版ライラとアナザー版サリヤは失敗だったということですか?

            ※読みやすさのために、以下の書式を修正しています。
            ・嵐、新型という象徴武器を用いた記述をアナザー版ライラ、アナザー版サリヤという呼び方に変更しました。
            ・カード名を「」で囲う形で装飾しました。

             

            幾つかの質問が混在していますので、切り分けて回答いたします。

             

            ・禁止カードを選択した動機

             

            「暴風」と「Form:ASURA」の禁止は、実質的にメガミ全体を禁止する意図を持っています。これらのカードはアナザー版ライラとアナザー版サリヤの中核をなしており、最も確実に意図した効果を出すことができます。

             

            それではなぜメガミ全体を禁止する意図の措置を行ったかどうかについては、2月の禁止改定でお伝えした内容を踏まえてご理解いただければと思います。

             

            前提として、アナザー版ライラは極めて強力であり、他の選択肢を失わせていました。3月下旬の段階においては熟練したプレイヤーが用いるアナザー版サリヤについてもほぼ同様の状況にあったと理解しています。他方で彼女らを用いた体験には楽しさもあり、加えて勝利には高い熟達が必要でした。

             

            2月の禁止改定で私はプレイヤーを「ゲームに体験を求めるプレイヤー」と「ゲームに競技的な挑戦を求めるプレイヤー」と分類し、その上で前者を「今の体験を好む傾向のプレイヤー」と「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」と切り分けました。

             

            そして2月時点では「今の体験を好む傾向のプレイヤー」と「ゲームに競技的な挑戦を求めるプレイヤー」を優先するべきだと判断し、禁止を行いませんでした。しかし今月時点では「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」を優先する方向に舵を切り替えたのです。理由は傾向ごとに1つずつあります。

             

            第一に「ゲームに競技的な挑戦を求めるプレイヤー」のために3月の環境を保管すると明言しました。それゆえに「ゲームに競技的な挑戦を求めるプレイヤー」の努力は無意味とはなりません。

             

            第二に「今の体験を好む傾向のプレイヤー」であったとしても、同じ体験が続くと飽きてしまい、今の体験を楽しめなくなる可能性があります。倦怠感という言葉はまずこの可能性を表現しています。

             

            第三に「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」が楽しめない期間が長くなりすぎてしまいます。倦怠感という言葉はこの側面も表現しています。禁止カードはプレイヤーが楽しみ続けるためにあります。3月まで他の分類のプレイヤーを優先し続けてきたのであれば、次はこの分類のプレイヤーが楽しめるように優先するべきだと私は考えます。

             

            以上より、アナザー版ライラとアナザー版サリヤを最小限の枚数で、なるべく確実に抑制できるようカードを選択しました。ゆるやかな抑制を図る案としては別のカードを選ぶ選択肢も検討しましたが、私は「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」がこれ以上の期間において抑圧され続けるのは絶対に避けなくてはならないと判断し、確実性を優先しました。

             

            特に意識したのは「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」の中にも意識に差がある点です。ゆるやかな抑制でも勝利への可能性を見出し、気炎を上げるプレイヤーもいるでしょう。しかし一方で依然としてアナザー版ライラとアナザー版サリヤに抑圧され続けているという感覚を拭えない方も出てしまうだろうと予測しています。私がシーズン6開始までの数か月においては「今の体験を好まない傾向のプレイヤー」を最優先すると決めた以上は、1回の禁止改定で確実に全員にとって好ましい結果を用意したいのです。

             

            ・「流転爪」がなぜ禁止されたままなのか

             

            このカードが残るとアナザー版ライラはまだいくつかの組み合わせにおいて第一線で戦える強さが保たれると評価しました。それゆえに上述する意図に反します。

             

            ・アナザー版ライラとアナザー版サリヤは失敗したのか

             

            アナザー版ライラとアナザー版サリヤそれぞれで話がいくらか異なります。共通した部分と切り分けるべき部分をそれぞれお話しします。

             

            まず共通した根幹にはシーズン4における環境の閉塞感がありました。私はそれゆえに環境の変化を優先するという指針を打ち立て、『第四拡張』のメガミはこれまでより強くデザインするよう進められていました。

             

            しかしアナザー版ライラに限っては私ども全員の過ちでした。バランス調整チームは彼女の強さやカード更新に伴う影響への評価をいくらか誤り、やりすぎてしまいました。私どもの誰もが指針そのものを過ちとは考えていません。ですがアナザー版ライラについては最終的に印刷を決定した私も、強化を行いすぎたバランス調整チームも全員が間違っていました。バランス調整チームと話し合い、こちらについては全員が過ちを深く受け入れるほかないと合意しました。

             

            アナザー版サリヤは覚悟と意図のもとで出版しています。私はバランス調整チームからアナザー版サリヤを安全だと自信を持てる水準まで調整することは不可能だというフィードバックを受け取っていました。その上で私は強い状態のまま出版するよう決定しました。第一にゲームデザインの観点でアナザー版サリヤがとても楽しいものになっていたこと、第二に使いこなすのが殊更に難しいためにプレイヤーの解析にも時間がかかり、熟練には間違いなく数か月の期間を要すると捉えられたことが理由です。

             

            仮にバランスを壊すリスクがあったとしても3月までであれば探求する楽しさが勝り、下手に弱めて使い勝手に乏しいものを出版するよりも楽しい結果になるだろうと当時の私は考えました。その考えは今も変わってはおりません。プレイヤーの探求速度は私の想像を越えていましたが、3月までは辛うじて楽しさが勝っていたと評価しています。新型コロナウイルスに伴う問題ゆえに大規模イベントを実施できなかった点を私は心から悔しく思います。

             

            最終的に禁止となった一点には確かな失敗があります。しかし私はその失敗は過ちに基づいたものではないと考えています。そして探求とゲームプレイの双方に楽しさを引き出した面ですばらしい成功であるとも捉えています。本作のバランス調整は難しく、挑戦しなければゲームは魅力的になりません。アナザー版サリヤの失敗については結果を受け入れ、そのうえで私どもは畏縮せずに魅力的なゲームに向けて挑戦し続けていく意向です。