未来をつくるために(前篇)

2017.10.05 Thursday

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     こんにちは、BakaFireです。いよいよ大きな発表を行う時がやってまいりました。今週は合計で4本の記事を公開します。最初の2本は前後篇で、本作の今後やデジタルゲーム版に関わる極めて重要な発表を行います。3本目は今後の製品計画と開発のやり方について、4本目は10/6に予定されていた大きな調整についてとなります。

     

     それでは早速、前後篇の記事をはじめるとしましょう。

     

     

     この記事で行うことは、以前の初版から第二幕に向けた発表に近く、今後の計画と大きな変化をお伝えするものです。しかし、本作の現状はあの時とは大きな違いがいくつもあります。ゆえに変化する理由も、内容も、スタンスも異なるものになります。また、あの時ほど急がなくてはならないわけではありませんので、スケジュールも異なります。

     

     誤解なく発表を進めるため、以下の手順で行わせて頂きます。1と2は前篇、3と4は後篇となります。どうか最後まで、お付き合い頂けると嬉しい限りです。よろしくお願いします。

     

    1:変化の概要とスケジュール

    2:変化を行うに至る背景

    3:変化を必要とする具体的な理由

    4:変化の具体的な内容

     

    1:変化の概要とスケジュール

     

     結論から入らなければ、主張をくみ取るのは難しいものです。ゆえに、今回の結論は幾らかの混乱を招きうるものだと承知した上で、結論から伝えさせて頂きます。

     

    • 『桜降る代に決闘を 第二幕』の拡張は本年12月の『第参拡張』で完了となります。ゆえに、それ以降は『第二幕』の拡張セットは作成しません。
    • 『初版(第一幕)』の時のように『第二幕』を大きく改正し、ある意味でなかったことにすることはしません。『桜降る代に決闘を』というシリーズそのものが存続する限り、『第二幕』も存続します。
    • 2018年5月のゲームマーケット2018春に新たなシリーズとして『桜降る代に決闘を供焚沼蝓法戮魍始します。
    • デジタルゲーム版は『供焚沼蝓法戮暴犁鬚靴得什遒気譴泙后
    • 大会などの公認イベントは『第二幕』『供焚沼蝓法戮里匹舛蕕鰺僂い討盂けるようにします。公式イベントも一定の需要がある間は両方で開催します。

     

     柔らかくまとめると、『第二幕』は次の『第参拡張』である意味完結し、そして来年5月から『供焚沼蝓法戮新シリーズとして開始するということです。

     

     しかし、この変化について疑問を感じるのは当然のことです。現在『第二幕』はうまくいっており、このような切り替えが必要だとは一見して思えません。

     

     さらに言うならば本作は今まさに『第二幕』の再版分を印刷しているところであり、12月には『第参拡張』が発売します。つまり私どもは明確にリスクを背負っており、今回の発表が大きな反発を生み、今の展開まで上手くいかなくなることを強く恐れています。

     

     それでもこの発表を行うのは、すべての遊んで頂いている皆様、つまりはあなたに対して可能な限り誠実でありたいためです。それゆえに、変化が起こるより半年以上前に、今後の計画をお話しするのです。

     

     ええもちろん「わずか半年強しかない」という見方も可能です。しかし、変化の内容がゲームを魅力的にし、本作にとって必要なものであると説明できるだけのものにするには、10月までの期間が必要だったのです(つまり『供焚沼蝓法戮離押璽爛妊競ぅ鵑呂曚箸鵑百偉擦靴討い泙后バランス調整などのディベロップはこれから行われていきます)。私どもの未熟さをどうかお許しください。

     

     これからこの記事はなぜ変更が行われるのかと『供焚沼蝓法戮砲ける変更内容を説明していきます。つまりこの記事の目的は、半年後に変化することについて、あなたに納得してもらうという点にあるのです。なにとぞ、ご一読いただけると嬉しい限りです。

     

     

    2:変化を行うに至る背景

     

     『初版(第一幕)』と『第二幕』を比べた一番の相違点は、『第二幕』はうまくいっているという点にあります。当ブログでもたびたび書いている通り、『初版』はバランスに多大な問題があり、ゲームとしての魅力に乏しいものでした。それゆえにテコ入れが必要であり、『第二幕』が生まれたのです。

     

     一方で『第二幕』は完璧とは言い切れないものの良好なバランスであり、ゲームとして十分な魅力があります。そして、現時点でのゲームとしては大きな欠陥はありません。

     

     ここでお気づきになったのであれば、本作を深くご理解頂けているか、素晴らしい勘の良さを持っています。そう「現時点では」問題はないのですが、『第二幕』は「未来に」欠陥を抱えているのです。『第二幕』の問題は次の一言にまとめられます。

     

    • メガミのデザイン空間の枯渇

     

     すなわち、魅力的なメガミをデザインすることが困難になりつつあるのです。カード単独のアイデアはいくらでもあるのですが、それらを適切に11枚束ね、メガミとして機能させるにあたっての障害が多すぎるのです。

     

     少しばかり、歴史的で心情的な話をさせてください。私としては、本シリーズはいつ完結すべき時が来てもおかしくないと考えており、そしてそれがいつだとしても、お付き合いいただいた皆様にとって最善のものにしたいと考えています。

     

     サイネ特集の際に語った通り、本作は最高のスタートを切ることができました。しかし様々な問題ゆえに衰退していき、そこで本作は完結となってもおかしくなかったのです。ところがそれでも応援を続けて下さった方がいたこと、そして基本セットの品切れが起こったこと。これらが組み合わさり、もう一度だけ賭けをしてみようと決めました。それが『第二幕』です。

     

     『第二幕』が相手にされなければ、今度こそ完結が決定します。ですが大変ありがたいことに、ゲームマーケット2016秋では『第二幕』は完売し、その後もご評価を頂きました。そして上手くいった時のために、私は未来の計画も立てていました。『第二幕』は3回の拡張を初めから予定し、そしてそれらに起承転結を割り振る形でコンセプトを与えていたのです(『第二幕』が起、『第壱拡張』が承、『第弐拡張』が転、そしてもちろん……)。

     

     ゆえにその時点では『第二幕』で『第参拡張』までを出して完結、あるいは予想より高い結果が出れば『Extra拡張』みたいなものをもうひとつ出すのも良いかもしれない。その程度に考えていました。

     

     しかし、本作の生み出した結果は予想を大きく超えました。手に取って頂いている方は増え続け、イベントの盛り上がりも東京地方それぞれで広がり続けています。そして大きな事件としてデジタルゲーム版の開発が決定しました。

     

     こうなってくると、『第参拡張』を超えた先の計画を本気で立てる必要が生じてきます。しかしそこで問題が持ち上がりました。バランス的に問題のある『初版』を、2016年9月ごろでの知力と経験を尽くして改革し、それは概ね上手くいきました。しかしまだまだ本作への理解が未熟なうえでの改革であった故に、『第二幕』はいくつかの「潜在的問題」を抱えてしまっていたのです。

     

     そしてそれらの潜在的問題ゆえに、デザイン空間の枯渇という大問題に直面してしまいました。『第参拡張』までは魅力的なメガミをデザインできた自信はあります。もちろん、何とかひねり出せばあと2柱くらいなら良いものができるでしょう。しかしここから長く続けるとなると、間違いなく段々と質は下がり、魅力に乏しいものになってしまいます。

     

     ゆえにその事態に陥るより前に、然るべき変更が必要です。

     

     しかし一方で『第二幕』はゲームとしてこれはこれで魅力的に仕上がっており、なかったことにするにはあまりにも勿体ないものです。そもそも、ここで完結すれば問題は顕在化しないのです。ゆえに『第二幕』を消したりはせず、そのまま遊び続けられるようにするのです。

     

     後篇では潜在的問題とはどのようなものなのか、そしてそれを解決するためにどのような変更を行うのか。それぞれ説明させて頂きます。引き続き、お付き合い願えれば幸いです。