より良いゲームのための見解報告

2017.07.21 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。本作を遊んで頂き、いつもありがとうございます。以前の展望にて触れていた通り、私どもは第弐拡張の発売に伴い、カードの調整を行おうと考えています。

     

     しかし、目的が定かではないカード調整は混乱と不満を生むだけです。そこで本日は現在のバランスなどについて私どもの見解を報告し、それを踏まえてカードの調整内容をお伝えいたします。

     

     

    今の本作について正直どうなのか

     

     本作のバランスやゲームとしての質は向上し続けています。事実、今回の調整についても必須かは怪しいところです。これまでの調整のように、直ちに調整しなければゲームそのものが崩壊してしまうようなものではないのです。

     

     しかしながら、私どもが過去に犯した小さくない過ちにより、問題が残っているのも確かです。それゆえにいくつかの調整を通してゲームを改善し、楽しい体験を増やせるとも考えました。

     

     まずはそれらの問題について説明しましょう。

     

    1:ゲームバランスにおける強さの問題

     

     もはや絶対的な強さを持つ組み合わせはありませんが、ユリナとトコヨ、ユリナとユキヒの組み合わせが頭一つ抜けているのも事実です。若干の弱体化を検討する価値はあります。

     

     調整のうえで厄介なのは、ユリナやユキヒを単独で見る分にはさしたる問題を感じない点です(トコヨには別の理由でも問題があります)。

     

    2:いくつかのカードがゲームを不愉快なものにしている

     

     1の問題よりも、むしろ今はこちらの問題の方が大きなものです。具体的にはいくつかのカードがゲームを遅延させ、退屈でうんざりするようなものにしてしまっているのです。これらは主にトコヨのカードによって発生しています。

     

    3:デザイン空間の問題

     

     本作のデザイン空間はかなり狭められています。すでに第参拡張までのデザインは完了しており、そこまでは問題なく、自信を持って拡張できたと言えます。しかしその先となると、いくつかの問題が首をもたげてきます。ご安心ください。それについては、しかるべき時に解決する見込みであり、すでにそのための計画もあります。

     

     しかしそれとは別に第弐拡張や第参拡張の段階で、デザイン空間の拡張が僅かに必要でした。

     

    調整内容と、その位置づけ

     

     以前の展望では1枚に調整を行うと書きましたが、以上の指針に基づいて再考した結果、2枚のカードへの調整が決定しました。そして、それらとは別に1枚のカードについては釈明のうえで、皆様からのご意見を賜れればありがたいです。

     

     また、今回の調整は強制ではありません。つまりカジュアルで遊ぶのであれば、互いの合意の上で調整を行わないものとしてよいのです。公式イベントではこの調整は必ず適用され、公認イベントではイベントの主催に任されますが、適用が推奨されます。このような形をとるのは以下の3点の理由によります。

     

    1. 基本セットである『第二幕』への調整であるためです。初めて遊ぶ方に調整カードの入手も求めるのは不親切に過ぎます。
    2. 1、2の問題はゲームに慣れなければ起こりませんし、3は開発側の都合です。ゆえにゲームに慣れるまでのしばらくの間は、調整せずとも楽しい体験が可能です。
    3. 以前と同様に公式イベントと公認イベントでカードを配布しますので、イベントに参加する場合も問題になりません。

     

     調整された2枚のカードは、以下の手段で配布されます。

     

    • 8月発売の『第弐拡張』への同梱
    • 各種公式イベント、公認イベントでの希望者への配布

     

     印刷工程の都合上、調整カードの配布は第弐拡張発売後の8/14(月)から可能です。ゆえに、調整の正式な適用は8/14(月) からとさせて頂きます。但し、公認イベントについては主催者の判断でこの調整を適用して頂いても問題ありません。その場合は、イベントの開始時に参加者全員にその事実と、調整内容を伝達してください。

     

     (2017/07/24追記)調整カードのpdfを用意いたしました。本来であれば同日に用意すべきでしたが、もろもろ立て込んでしまっていたため、遅れてしまったことをご容赦ください。

     

     それでは、調整内容を説明いたしましょう。

     

    足捌き

     

     「足捌き」の効果は、現在の間合が3以上でないと解決されなくなりました。調整理由は1と2によるものです。

     

     「足捌き」は強めのカードですが、ほとんど問題のない強さです。むしろ中遠距離で攻撃する戦略に対し、ユリナが抵抗するために重要なカードです。しかし唯一、間合2から間合0へと移動する使い方だけは本来の目的から外れ、無慈悲な残忍さが見え隠れしています。

     

     この使い方はユリナとして攻撃するのではなく、逃げの一手です。ゆえにゲームを遅延させるとともに、ライフに差をつけたうえで行えば相手の抵抗する手段を削ぎ落してしまいます。そのようなゲームは魅力的ではありません。さらに言うならばこの使い方ができるために、第二幕ルールの働きが弱められてしまっています。

     

     また、ユリナとユキヒの組み合わせでは間合0への移動を逃げだけでなく、攻撃的にも活用できます。この調整は他のユリナが関わる戦略を弱めすぎずに、ユキヒとの組み合わせだけを弱める狙いがあります。

     

    雅打ち

     

     「雅打ち」の適正距離は3-4から2-3になり、打ち消す効果の条件に境地が加わり、境地による距離拡大はなくなりました。調整理由は1、2、3全てによるものです。大きな変更であるためカード名の変更も検討しましたが、現在のカード名はトコヨにとって象徴的であり、魅力のあるものなのでそのままとしました。

     

     「雅打ち」は致命的ではないものの、問題のある強さでした。しかしそれ以上に、環境や今後の拡張性において多大な問題がありました。

     

     元の効果は適正距離が3-4である攻撃を咎めすぎ、現状では主にサイネが辛酸を舐めています。これはあまりにも絶望的で、それらのメガミを宿すプレイヤーのやる気を奪い去るものです。

     

     現状だけならば相性の問題と受け入れるのも不可能ではありません。しかし3や4は、多くの意図がせめぎ合う魅力的な間合です。今後の拡張を考慮すると、それらの間合への絶対的なカウンターは、カードのデザイン空間を狭めすぎてもいました。

     

     以上より、まず打ち消すために条件を加え、安定し辛くしました。さらに適正距離4を除きました。間合4はやや戻り辛く、相応のリスクがあります。ならば、「雅打ち」を避けるために間合4へと移動するという選択肢には意義があると言えるでしょう。しかし間合3だけとなると使い道が狭すぎますし、1枚のカードに2つの境地の効果があるのは煩雑すぎます。そこで境地に関係なく、間合2で使用できるようにしました。

     

    審美眼

     

     結論を先にお伝えすると、私どもはこのカードを公式大会で禁止にしようと考えています。つまり、トコヨはしばらくの間通常札を6種類しか持たないことになります。

     

     しかしこれには前例がなく、問題もないわけではありません。そこで今まさに大会環境で遊んで頂いているあなたのご意見を伺いたいのです。まずは理由や経緯を説明いたします。

     

     調整すべき理由は1と2です。しかし理由1は小さなものです。強いか弱いかで言えば確かに強いのですが、許されないほどかというとそうではありません。

     

     これは全カードの中で最も不快な1枚です。これを使用するだけでゲームは遅延し、極めて退屈なものになります。そしてそれなり以上に強いため、このカードを採用する価値のあるゲームは少なくないのです。

     

     私どもとしては、このカードによりゲームの体験が広がり魅力的になる面と、このカードにより不快感を被り体験が台無しになる面を比較し、後者が大きく勝っていると判断しました。また、ゲームが間延びするために大会で時間切れが起こり、本意でない決着となりやすい点も問題と言えます。以上より、このカードの調整は可能な限り行いたいところでした。

     

     しかしそれはできませんでした。理由は完全に私どもの力不足であり、言い訳じみた釈明をするほかありません。どうか釈明を許し、お聞き願えればありがたいです。

     

     最善の調整は、このカードそのものを全く別のカードにしてしまうことだと考えています。しかしながら、私どもは第弐拡張を並行して作成していました。それらのデザインやバランス調整も行わねばならず、「審美眼」を本格的に問題視したタイミングの遅れもあり、魅力的な修正案を出し、それを妥当なバランスで調整する時間を取れませんでした。

     

     調整カードを印刷し、同梱ならびに配布する手間を考えると、修正カードにも十分なクオリティが求められます。カードを置き換えるのであれば、新しいカードも十分に強く、魅力的であるべきなのです(「遠当て」や「ふりはらい/たぐりよせ」のように)。その一方でそのカードが新たな問題が起こしては、何のための調整なのか分かりません。安全のため、明白に劣ったカードを提供することは不可能ではありませんでしたが、それはコストには見合っておらず、全く魅力的ではありません。

     

     そこで私どもは次善の策として、このカードを禁止しようと考えたのです。この案に至った背景として、「雅打ち」が調整され「審美眼」が禁止となったとしても、トコヨには一定以上の強みがあり、採用に足る魅力があると考えた点もございます。唯一、シンラとの組み合わせだけは魅力を単純に損なってしまうのですが、それについては遺憾ながらも受け入れねばならないと考えています。

     

     以上となります。私どもの力不足で、最善の選択を行えず申し訳ございませんでした。この件についてのご意見は、Twitterへの@かメールにて頂けるとありがたいです。何卒、よろしくお願いいたします。

     

    各種上方修正について

     

     いくつかの記事で上方修正をほのめかしている通り、私どもはしかるべき時に上方修正を計画しています。しかしそれは今ではありません。これについては、今年中に記事を書かせて頂きますので、お待ちいただければと思います。

     

    速報、プレリリースが名古屋でも開催決定!

     

     この記事の内容からは外れますが、こちらにて速報をお届けいたします。新たなメガミをいち早く用いてゲームをお楽しみいただけるプレリリースですが、今回は関東だけでなく、関西や北海道でも開催されるのは以前にお伝えした通りです。

     

     しかしこの度、新たに名古屋での開催も決定いたしました。愛知での本作をより盛り上げていきたいとの、プレイヤーの皆様からのお声を頂き、それにお答えする形となります。ご提案頂き、本当にありがとうございます!

     

     

     今回は以上となります。次回の更新は来週で、いよいよ『第弐拡張』の頒布や、電源ゲームについてのニュースをお伝えする時が来ました。ご期待ください!