協力者の方々に関するご連絡

2020.09.18 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。本日は2つの記事をお送りします。片方は主に向こう3か月の展望をお話しする今後の展望シリーズであり、もう片方がこの記事です。この記事は私や協力者たちの在り方を改めて提示し、それを通して今後の展望を実現するための一手とするためのものです。

     

     いくらか複雑で、また私の情熱を語る場でもありますので、先に結論だけを簡潔に述べます。
     
     『桜降る代に決闘を』は個人サークルであるBakaFire Partyが開発した同人ゲームであり、私が個人として創作しているものだと断言します。従って、今後は私個人の創作物として本作を捉え、その趣旨にそぐわない言及は誤りであるという前提の下で行動してください。

     

     それに伴い以降の製品において、本作の(デザインチーム、バランス調整チーム、総合ルール運営チームについての)クレジット表記を個人のペンネームではなくチーム単位での統合した表記に変更します。

     

     この宣言を行う直接的な理由は、Twitterにおける発言の方向性が変化し、私以外の方へと私が望まない水準の配慮を求められ、その状況が本作を続けていくにあたって問題視されるほどの段階へと至ったためです。
     
     しかしその上で、皆様に一方的に変化を求めるのは正しい方法ではないと私は考えます。詳しくは本文で述べますが、現状は本作を取り巻く状況が変化した結果にすぎず、私自身は自分がそれに適応できていない点を問題視するべきです。この宣言はその問題へと向き合い、その上で私がどう変わるのかをお伝えするものです。
     
     

    同人作品であるとは何を意味するのか

     

     『桜降る代に決闘を』が同人ゲームであるとは即ち、BakaFire Partyは同人サークルだということです。その上で重ねてお伝えするならばBakaFire Partyは創作意欲を強く持つ私という個人であり、同人サークルの中でも個人サークルに位置付けられます(※)。
     
    ※ 正確には今は経理と流通の面で手伝ってくれている方はおり、これら2名は内部の人間と言えます。但し、ゲームの開発には一切関わっていません。
     
     ここで素朴に同人という言葉を使いましたが、同人の定義とは何でしょうか。本旨に入る前にそれを明瞭にするべきですので、本文で用いる私の信じる同人の定義を定めます。
     
     それは創作者が制約を受けずに、自らの情熱に従って作りたいものを創作することを第一の目標としている状態を指します。
     
     その理屈をサークルという見方に当てはめると、BakaFire Partyは営利を「最」優先した団体ではありません。私が作りたいものを作ることを最優先した、私の情熱のみに基づいた団体(個人)です。
     
     当然ながら私も食事をしなければ生きていけませんし、創作活動からの利益で生計を立てられればその分だけ創作活動に注力でき、結果としてより作品に尽くせるため営利のことも考えはします。重要なのは何を第一に置いているかです。
     
     逆に商業であるとは、個人の表現よりも事業の発展を優先しています。漫画雑誌を例に挙げると個々の作家は個人の表現に注力していますが、出版社としては事業の発展を優先しており、その両者の間で契約関係が取り交わされることで折衷されています。いくら個人が表現したくとも、その創作物が事業の発展に十分に寄与しないと判断されたら打ち切られるのです。
     
     一方でBakaFire Partyは私個人が創作者であり事業者でもあります。そして様々な理由により、個人の表現と事業の発展のどちらか片方を優先しなくてはならない時もあります。私はその時に個人の表現と自らの情熱を優先してきました。それこそが同人であるという意味だと私は考えています。
     
     ありがたいことに本文をお読み頂いているあなたが、もし本作を気に入って頂けているならば、同人であるからこそ本作の魅力が高まっていたという側面が確かにあるとご理解頂ければ嬉しいです。
     
     直近であれば一人用TRPGはその最たる例です。この試みは本作を手に取って頂けている方の中でも特に熱意ある方しか触れることはないと予想でき、それに対してかかる労力は莫大で、直接的な収益も生みません。しかし私に創作者として絶対に作りたい、表現したいという情熱があったからこそ作られました。
     
     もし本作が事業の発展や営利を最優先する、好意的な言い方で伝えるならばしっかりとした母体や企業に支えられたものでない点に落胆するならば、悲しくはありますが本作を離れて頂いたほうがお互いのためになります。そしてその上で私の創作意欲や信念にお付き合いいただけるのであれば、それ以上の喜びはございません。

     


    協力者たちについて

     

     ここまででが同人に関する話です。次は「個人」サークルである点や、協力者たちの話をします。

     

     本当にありがたいことですが、私がBakaFire Partyとして活動するにあたり、個人として協力してくださっている友人たちがいます。例えば本作以外の拙作の範囲まで含めても、ボードゲームという表現手段を選んでいる以上はプレイテストに協力してくれる方がいなければ品質面で問題が生じるでしょう。
     
     次に彼らはBakaFire Partyの一員ではありません。これは彼らを軽んじているわけではなく、お互いに合意している事実に言及しているだけです。BakaFire Partyはゲーム制作団体でもありません。個人サークルです。BakaFire Partyにおける権限も責任もすべて私にあり、他の方が最終的な意思決定を行うことは絶対にありません。

     

     その上で彼らがなぜ私に協力してくれるかというと、その原動力は本作が好きだからです。より古くからお付き合いいただいている方に話を広げるなら、私のゲームが好きだからです。それゆえに協力し、先んじて拙作を遊ぶという行為そのものから楽しさが得られているのです。

     

     そして私は彼らの友情に心から感謝し、敬意を払っています。その一環として本作に関わった方々の名前をルールブックに記載しています。理由は簡単です。協力した以上、協力の証が残るのは私が彼らを見ていて感謝しているという証であり、嬉しさや楽しさに繋がるのです。

     

     当ブログでも私はよく「私ども」という表現を使います。プレイテストを行う過程で当然生じる出来事として、素晴らしいアイデアが彼らの中から生まれ出ることもあります。その際に全てを私の功績であるかのように語るのはあまりにもおこがましいと私には感じられ、それゆえに彼らへの感謝と敬意を込めて「私ども」と書いているのです。
     
     本作がコンテンツとして少なくとも一定の魅力は備えている点は、本文をお読みいただいている皆様でしたらご存じでしょう。私はそのためにできる限りの努力を重ね、自らの強みを活かせるよう全力を尽くしています。私がいなければ本作は生まれませんし、私は本作におけるほぼ全ての魅力を大きく高めています。
     
     しかしそれでも今の魅力を維持するうえで友人たちの力は大きいものなのです。私の物理的時間における限界もあります。そしてそれ以上に私は様々な面で絶対的な強みを持っている自信がありますが、一方で弱みにあたる部分は本当に無能であり、私が行うと世に出せる品質ではなくなるところもあるのです。
     
     本作が今の規模で、今の魅力と共に、皆様と楽しめているのは素晴らしい友人たちの力添えによる奇跡の産物です。
     
     適切な機会と考えますので、信頼すべき皆様にこの場を借りて公的にも謝罪いたします。昨年後半から本年5月ごろまで私が本作のゲームバランスなどに関する理由で精神的にひどく苦しんでいた時期があり、その際には背負うべき責任を十全には担いきれていませんでした。その折にご迷惑、ご心配をおかけした全ての方にこの場にて深くお詫び申し上げます。

     


    コンテンツの継続に伴う風潮の変化と
    それを踏まえた私の変化について

     

     ここまでを踏まえて、最後に今の状況をお話しし、その上で私自身が成すべきと判断した変化についてお伝えします。

     

     大変ありがたいことに本作は高いご評価を頂き、もうじき最初の発売から4年半が経とうとしています。そしてコンテンツが長期にわたり継続するに従って、受け手の姿勢が変化するのもまた当然のことです。今回は直接的に関係するために言及しますが、Twitterにおける発言はより多様なものになりました。
     
     その結果として、私以外の方へと私が望まない水準の配慮がTwitter上で求められるようになり、その状況は本作を継続するにあたって問題視されるほどの段階へと至っています。
     
     私個人の行動やSNS上の立ち振る舞いにおいて、仮に問題があればご指摘を頂くのは自然な話です。上述した通り私は本作において責任を背負っており、それを踏まえた発言を求められる立場にあります。そしてその自覚を持って行動しているつもりです。

     

     しかし本作にお力添えを頂いている友人たちはあくまで協力者です。個々の出来事に目を向けると、確かに迂闊であったり、誤解を生むものであったり、最も悪いものでは同じ協力者の心を傷つけうるものでした。これらの発言や行動には私が注意や警告も行っていますし、個々の出来事に弁護を行う意思はありません。
     
     ゲームの内容という観点においても、例えばアナザー版ライラについては失敗を公的に認め、私もバランス調整チームも過ちを受け入れています。
     
     しかしこれらへの指摘が特定個人の協力者に対して過度な言及、問題視、拡散という形で行われ、その理由として本作をお手伝いいただいている点が挙げられるような現状は本作へと致命的な打撃を与えます。彼らの発言や行動の全てが実際に行われた問題視に値するでしょうか。DMやリプライで穏当な言い方による提言をする程度では済まなかったのでしょうか。

     

     これらの結果として主にこの半年から一年間において、これまで本作が楽しいからと快くご協力いただいていた友人たちが協力しづらい状況が生まれてしまっています。そしてその状況がこれからも続くならば本作の継続は困難であり、ひいては同人として最優先すべき事柄が崩されてしまう危機に陥ると予測できました。友人たちが本作にとってどれほど貴重なのかはここまででお伝えした通りです。
     
     その変化に伴い、私の持っていた考えや信念が通じない状況へと事態が変化しつつあると私は判断しました。

     

     私は感謝と敬意を伝えたいという信念に基づき、上述した立ち振る舞いを続けてきました。しかし風潮が変化し、彼らが失う楽しさの方が大きくなったのであれば、私が変化しなくてはなりません。私の感謝を伝えたいという信念は、同時に彼らに責任があるという誤解を与えるものでもあったと私は捉えています。ゆえに私の信念は本作を取り巻く今現在の環境においては間違っていたと評価し、改善を図ります。
     
     以降の変化は全て協力者たちとの合意のもとで行われています。
     
     まず簡単な話を済ませると、私は今後、よほどそうすべき理由がある場合を除いて「私ども」という表現を使いません。
     
     そしてクレジットと、協力者たちの本作への関わり方も変わります。まずはすでに実施されているバランス調整チームの話からお伝えします。
     
     バランス調整チームは今後はバランス調整チームという総体としての名前だけを外部協力者として用い、個々人については一切言及しません。そして『第四拡張』のルールシートに記載されているバランス調整チームの方々は、2019年12月以降においては本作にご協力頂いているとも頂いていないとも公的に言及しません(※)。そしてどちらとも言わない以上、公的な場においては本作にご協力頂いていないという前提のもとで立ち振る舞って頂きます(※)。この変化は『第伍拡張』の時点で行われており、そちらではバランス調整チームとしてしかクレジットされていません。

     

    ※ 例外として、バランス調整チームの連載記事を執筆していただいたローヴェレさんは少なくとも2020年3月末まではバランス調整チームに所属していたと公的に断言します。

    ※ これは裏を返すと、本作の協力者であるとSNSで公言し、自らの(精神的)利益とすることを禁じてもいます。どちらとも言わない以上、本作に協力いただいているという体での立ち振る舞いも行えません。

     

     そして本日、2020年9月18日からはデザインチーム、総合ルール運営チームとして本作にご協力頂いていた方々にも同様の決定をいたします。こちらは『第伍拡張』ではクレジットが行われていますが『第六拡張』以降は同様にクレジットされません。そして本日以降は本作にご協力頂いているとも頂いていないとも公的に言及せず、公的な場においては本作にご協力頂いていないという前提のもとで立ち振る舞って頂きます(※)。
     
    ※ これらの決定に時差が生じているのはバランス調整チームがゲームバランスという批判されやすい物事に関わっているために、上述した問題がいち早く顕在化したためです。理想を言えば3つのチームに一律に決定すべきであり、この判断の遅れは私の過ちとして受け入れております。

     

     これらの決定を一言でまとめるならば、本作は全て私が作っているものだと公的には宣言すると言うことです。

     


    誤解を避けるための2つの補足

     

     少しばかり蛇足かもしれませんが、本文への補足を2つ行います。
     
    作品そのものへの賞賛や批判について

     

     本文は作品そのものへの賞賛や批判については一切言及していません。作品を世に出したならば、ありがたくも賞賛を頂くこともあれば、批判にさらされることもあるのは当然です。
     
    私個人の情熱について

     

     今現在の私個人の情熱がどうなのかお話ししておくと、燃え滾っておりますのでご安心ください。2020年5月まで精神的に極めて苦しい状況にあったのは確かですが、その時期は脱却し、今の精神状況は過去数年間で最も良好です。

     

     そして本作を通して表現したいことは無数にあります。今の私の情熱は『第伍拡張』に向けた一連の行動で示しているつもりであり、本日公開したもう一つの記事でもお見せしているつもりですが、一応ここで言葉にもしておきます。ご期待いただければ嬉しい限りです。