『想い一枚ここにあり』第31回:天音揺波の底力

2020.04.03 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

     


     著者紹介:ルミニエラ
     シーズン1大規模イベント4勝1敗。東京の強豪。本日の記事でも取り上げる「天音揺波の底力」によく当たることから、底力芸人の異名も持つ。


     

    想い一枚ここにあり
    第31回:天音揺波の底力

    著:ルミニエラ

     

     

    はじめまして。ルミニエラと申します。

     

    さて、今回の「想い一枚ここにあり」では、第一幕から現在に至るまで数々の決闘を彩ってきた一枚、「天音揺波の底力」についてご紹介させていただきます。

     

    〇「天音揺波の底力」とは


     「天音揺波の底力」とは、その名前のとおり、ユリナの持つ全力攻撃切札です。


     まず目を引くのは、なんといってもその攻撃力でしょう。この5/5という超高火力を、フレア消費5で打ててしまうという、実にとんでもない切札なのです。


     一方で、その使用には強力な制限が伴います。


     まずは、全力攻撃札である点でしょう。そもそも自分のターンになったとき、間合1-4でなければこのカードを使用することができません。また、このカードを使用する際は決死状態、つまり自分のライフが3以下でなければならないのです。

     

     

    〇当たる相手か否か


     「天音揺波の底力」は簡単にデッキに入るカードではありません。「天音揺波の底力」は上述したようにライフ3以下で迎えたターンに放つ全力攻撃です。つまり、「天音揺波の底力」を放った後に相手を倒し切れていなかった場合、逆にこちらが窮地に陥ることでしょう。


     つまり、「天音揺波の底力」は対戦相手を確実に倒し切れる場面でのみ有効な一撃となるのです。採用するにはまず、相手が「天音揺波の底力」に対してどのような防御手段を持つかを検討すべきでしょう。


     「浦波嵐」を持つユリナ自身や「久遠ノ花」擁するトコヨのように、汎用性が高く「天音揺波の底力」に対し有効な対応札を持つ相手は、「天音揺波の底力」を耐えることが多く、採用すべきではありません。


     また、そもそも「天音揺波の底力」を使用するためには、相手に間合1-4でとどまってもらう必要があります。しかし、ユキヒ開やヒミカのように、間合1-4にいない可能性が高いメガミには、このカードは有効とはいえないでしょう。

     

     

    〇ライフに攻撃を叩き込む


     適正間合に相手が居座ったとしても、相手にオーラ5で維持されたりしてしまえば、この攻撃を致命的な一撃にすることはできません。つまり、このカード単体で勝負を決するのは難しいのです。逆に言えば、他のカードと組み合わせることで、この攻撃をライフに通すことが可能になってきます。


     幸い、ユリナは攻撃力に恵まれたメガミです。2/2である「一閃」をライフ受けし続けることは難しいでしょう。更に相方のメガミの攻撃もあれば、継続して攻撃し続けることで相手がオーラ5を保つことが難しいゲーム展開に持ち込むことができるでしょう。


     また、特に相性が良いのは、全力である「天音揺波の底力」の直前に相手オーラをはがすことができるカードです。「浦波嵐」や「圧気」「癇癪玉」、「衝音晶」などが存在します。特に、間合1-4で相手が全力攻撃札を振ってきたら、しめしめと思いながら「浦波嵐」で対応し、ついでに相手の攻撃をライフで受けてフレアをためつつ決死状態になりましょう。きれいな「天音揺波の底力」の完成です。

     

     

    〇「月影落」との差別化


     以上、「天音揺波の底力」を紹介しましたが、そもそもユリナは「月影落」という、標準行動で使えるすっごくつよい攻撃切札を既に持っています。そして多くの場合は、「天音揺波の底力」よりも「月影落」のほうが採用されていることでしょう。では、「天音揺波の底力」は「月影落」とどのように差別化すべきなのでしょうか。

     

    ・適正間合の違い


     「月影落」は間合3-4と比較的短い適正間合を持ちますが、「天音揺波の底力」は間合1-4とかなり広い適正間合を持ちます。さらに、多くのメガミが主戦場とし、比較的相手から返されやすい間合2-3を中心に踏んでいるカードであることから、「Turbo Switch」等の間合移動対応への耐性が高いといえるでしょう。

     

    ・フレアコストの違い


     「月影落」は必要フレア数が7とかなり重めの切札です。そのため、フレアを溜める行動や基本動作を咎める相手と相対すると「月影落」が打てなかったり、逆に「月影落」を振るだけで精いっぱいな状態に陥ったりします。一方、攻撃切札として同じ役割を果たせる「天音揺波の底力」は消費フレア数の少なさを活かすことができるのです。

     

    ・決死になれるかどうか


     「天音揺波の底力」はそもそも「決死」状態に入らなければ使えません。ゆえに、どうしたら「決死」状態で自分のターンを貰えるかを考える必要があります。


     「決死」状態のユリナは「一閃」が強化されており、「天音揺波の底力」のことを考えずとも、ユリナを相手にするときはライフ4以上から一気に倒すことを考えるでしょう。


     そもそも一般的に、相手のライフを細かく削っていくと、相手がゲーム中に使えるフレアの量が増えるため、切札攻撃を絡めてライフ4〜5程度の相手を一気に倒すことがセオリーの一つです。一般的なビートダウンを得意とする組み合わせは、簡単には「決死」状態でターンを渡してくれないでしょう。


     「天音揺波の底力」を使う場合は、相手が瞬間的に大量のライフを奪う手段を持たないか、あるいは対応を利用して上手く「決死」状態でターンを貰うことを考える必要があります。


     上手く「決死」になれない場合は、「月影落」のほうが有効な可能性が高いでしょう。

     

     

    〇最後に


     とにかく大きな一撃を叩き込める一枚ですが、相手の構築やプレイを考える必要がある、実にふるよにらしい一枚でもあります。本記事がみなさまのふるよにライフの一助になれたなら幸いです。

     

     

    〇おまけ


     第二幕時代より様々な「天音揺波の底力」にぶち当たってきた私ですが、この機会に「天音揺波の底力」に当たらない方法についてちゃんと考察してみました。


     まずはなにより、「天音揺波の底力」の存在を忘れないことでしょう。これで「そういえばそんなもんあったなあ」と思いながら「天音揺波の底力」に当たることは防げます。眼前構築時、桜花決闘時、いつも思い出してあげてください。


     また、全力カードを打つ前に一呼吸置くのも大切です。全力カードは基本的に強いことが書いてあるので楽しくなってしまいますが、一度冷静になったうえで、返しに「天音揺波の底力」で負けていないか検討してください。お願いします。さらに、焦燥ダメージには気をつけてください。相手のライフが5でも、山札が0であれば焦燥2点から決死になることができます。ライフ5から既に「天音揺波の底力」の足音は聞こえているのです。


     ここまで書いて気づいたのですが、割と当たり前のことばかりでした。当たり前のことを当たり前にやるって難しいですね。猛省しました。


     

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