始まる前の決闘録 第十一回:兵員のみなさん

2020.03.11 Wednesday

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    1.風神雷神は細部に宿る


     皆さんこんにちは、ローヴェレです。コロナ騒動で大変な方も多いかと存じますがいかがお過ごしでしょうか。私の住む関東でも交流祭が延期となってしまい、ヒマな週末をすごしていました。


     私はこれを機会にふるよに電子版を始めてみました。昨年のゲームマーケットでのロケーションテスト時により大きく進歩して、十分にふるよにが遊べる完成度になっていて楽しいひと時となりました。もしそれ以来敬遠されている、という方がいらっしゃいましたらもう一度触ってみてはいかがでしょうか。

     

     さて、大規模大会まで二週間半となってきた訳ですが、出場されるミコトの皆様は仕上げの時期に入ってきたといったところでしょうか? 私も第四拡張で追加された戦略の理解を一段と深めたいところです。


     そうそう、第四拡張といえば発売と共に多少のルール変更がありました。細かい点の把握は重要なものです。その中には毒カードが『チカゲのカード」ではなくなった」という変更がありましたね。

     

     一見すると奇妙な「毒カードが『チカゲのカード」ではなくなった」変更。これはもともとミズキの兵員を調整する上で、兵員を「ミズキのカード」と扱わないこととしたため、合わせてチカゲの毒も更新されたという側面もありました。毒の「チカゲのカード」として扱わないルール変更は、相手のライラが毒カードの使用で風雷ゲージを増やせなくなるというのが直接的な影響です。


     ライラは「他のメガミのカード」で風雷ゲージを上げられるため、「メガミのカード」でない毒ではゲージを上げられない、というシステムとなりました。

     

     ここまで来れば今回の話の骨子はご理解いただけたのではないでしょうか。そう、開発段階での兵員は「ミズキのカード」、即ち風雷ゲージを上げることが可能であったのです!

     

     

    2. 風袋と太鼓を持って


     さて、では実際に兵員の皆さんと協力して風雷ゲージを上げていくことを考えてみましょう。当時はまだ「祈祷師」ライラが調整初期段階であったため、相方は必然的にオリジンのライラとなります。


     この組み合わせ、兵員とは別の強力なシナジーがありました。


     

     

     前回のデッキで風輝さんがボコボコにされたという「三重膝丸櫓」です。現在と異なる再起条件であるため、「山城水津城の鬨の声」による兵員の非終端化に加え、「風魔纏廻」のコスト軽減を組み合わせることで相手を一瞬で倒すことが可能でした。


     そして、現在のカードプールではやや難しい兵員の大量供給も簡単です。
     


     「制圧前進」は単体でゲージを4つも稼いでくれるというわけです。3ターンクッキングで簡単にゲージがたまり、「風魔纏廻」に必要な7ゲージを稼ぎ出せるでしょう。


     また、全力である「山城水津城の鬨の声」の展開直後のターンが危険になりやすい相手には「風魔天狗道」の12ゲージまで稼ぎ出すこともこの仕様なら難しくありません。


     「陣頭」や「号令」などの徴兵効果のあるカードはアドバンテージ面での損なく2ゲージを稼ぐカードとして運用できるため、山札2順ぐらいで12ゲージを稼ぐことも難しくありませんでした。

     

     

    3. 膝丸櫓大纏廻

     


    攻撃    風雷撃
    攻撃    流転爪
    攻撃    陣頭
    攻撃/対応 撃ち落とし
    行動/対応 防壁
    行動/対応 号令
    行動/全力 制圧前進

    行動    風魔招来孔
    攻撃    三重膝丸櫓
    付与/全力 山城水津城の鬨の声


     

     実戦投入されたのがこちらです。ここまでの説明の通り、3枚の徴兵カードを利用して高速でゲージを上げて「風魔纏廻」を入手し、「山城水津城の鬨の声」展開から「三重膝丸櫓」と「槍兵」連打で一気に勝負を付けます。

     

     上記のコンボは「風魔招来孔」2コスト、「風魔纏廻」1コスト、「山城水津城の鬨の声」が軽減込みで4コストと7フレアが必要であり、更に「三重膝丸櫓」の連打に1コスト必要です。7点程度を奪おうと考えると、追加5フレア程度が要求されるため、計12フレアが必要な比較的ゆっくりとしたデッキです。

     

     一方で、その間を固める手段はミズキの防御力により担保されており、「盾兵」に加え、「防壁」「撃ち落とし」が強力な防御として働きます。

     

     また、これだけゲージが稼げる前提があれば「風魔招来孔」と「風雷撃」の併用すら可能になってきます。序盤に雷を3ゲージほど上げておけば、「風雷撃」を3/2という強力なカードとして使用可能で、他の攻撃と合わせればライフを奪うことも容易となり、必要なフレアを事前に減らすことも可能でした。

     

     当然こんなデッキに勝ちうるのは高速コンボ等限られたものとなってしまい、実際に風輝さんのようにボコボコにされた犠牲者が多数発生したため、兵員の非メガミのカード化と「三重膝丸櫓」の修正が行われることになりました。

     

     

    4.おわりに


     今回ご紹介したデッキはいかがでしたでしょうか。「三重膝丸櫓」は他にも「壬蔓」との組み合わせで世界を崩壊へと追い込んだ実績から、現在のスローペースにライフを削るカードへと変更されました。一方で、ややシナジーを奪い過ぎたきらいもあり、ディベロップの難しさを改めて感じます。

     

     始まる前の決闘録・第十一回はここまで、また次回「ホノカの6枚目・その2」をお送りするまでお別れとさせていただきます。
     

     

     

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