始まる前の決闘録 第八回:Form:ASURA

2020.01.08 Wednesday

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    1. 新しい1年の始まり


     皆さん明けましておめでとうございます、ローヴェレです。なんと先週の水曜日が元旦だったためお休みさせていただきました。本年もまだまだ続く「始まる前の決闘録」をよろしくお願いします。


     前回、まさかの正月掲載に備えた次回予告が必要であったため、私は正月向きのネタを探していました。正月といえばやはり元旦、元旦といえば初日の出ですね。で、最も初日の出っぽいカードを探した私はこのカードにたどり着きました。


     


     幾何学図形が光り輝いています。これは初日の出ですね、間違いない。ちなみにライバルは「炎天・紅緋弥香」でしたが、初日の出には激し過ぎたので僅差で敗退となりました。

     

     

    2. 大丈夫、サリヤお姉ちゃんだからね!


     さて、タイトルを見るとネタが割れることに定評のある本連載ですが、今回もタイトルからサリヤアナザー回であったことに多くの読者の皆様がお気づきでしょう。そしてタイトルは「Form:ASURA」、集中力から3/2を放つすごいヤツですね。


     現在でもまぁすごいんですが、開発中はもっとすごかった時代がありました。

     

     

     変形時効果が現在と異なり、山札がない相手に放つと焦燥1に加えて手札2破壊という強烈さ、加えて追加基本動作の「Sigma-Drive」は間合1-5という超射程です。これはすごい。


     現状のサリヤアナザーを使ったことがある人でもない人でも一目で異常と分かると思うのですが、この「Form:ASURA」、割と長らく生きながらえていました。理由は主に二つあります。


     一つ目は長らく「Form:YAKSHA」が残っており、テストプレイを重ねた末にパワーが高すぎると判断され、代わりに差し替えられたためです。


     「Form:YAKSHA」があると間合に造花結晶を置くことが非常に容易になり、「BlackBox Neo」での多段変形が現在と比べて非常に早くなります。具体的には5ターン目で2変形、7ターン目での3変形が安定して可能で、破壊神のような性能を誇っていました。「Form:YAKSHA」が抜けたことで上記の動きが不可能になり、パワーが実際に相当落ちてはいたのです。

     

     二つ目は今よりプレイングが確立していなかったことです。サリヤアナザーは非常に難解なメガミで、毎週カードプールが変わるディベロップにおいては更に難易度が高くなっていました。


     この「Form:ASURA」が追加される少し前に「BlackBox Neo」「Quick Change」のテキストが現在の形となりました。そしてやっと専属で調整していた私の技量が追い付き始めた頃合いで、それまでサリヤアナザーそのものを正しく評価できていなかったことが影響しています。

     

     そういえば、当時のサリヤアナザーにはこんな心強いカードも残っていました。
     

     

     ようやくサリヤアナザーになれてきた私はあることを思いつき、さっそくテストプレイに持ち込みました。

     

     

    3 RoaringS

     


    行動    えれきてる
    行動/対応 くるるーん
    付与    もじゅるー
    行動    Roaring
    行動    Stant
    行動/対応 Turbo Switch
    付与    Quick Change

    行動    いんだすとりあ(※)
    行動/対応 ​どれーんでびる
    行動    BlackBox Neo

     

    ※第四拡張での上方修正適用済み


     

     動きは単純明快、序盤は「Stant」「Roaring」で畏縮を付け相手の動きを阻害しつつ変形し、「いんだすとりあ」に「Roaring」を埋めます。デッキが青緑カラーなのはディベロップ中にローヴェレが赤いカードの存在を忘れていたためで、今思えば「Waving Edge」「Burning Steam」はあったほうが確実に良かったでしょう。

     

     増えた「Roaring」の畏縮効果やTransFormの変形時効果で相手を妨害、自身のリソースは「どれーんでびる」や「もじゅるー」から供給できるため相手にとっては攻め切るのが困難な状態を作れます。

     

     相手の攻撃をいなしつつ「Roaring」が増えてきたら「Form:ASURA」を4連射して一気にゲームを決めることができます。……え? 連射?


     Form:ASURAのテキストをもう一度確認してみましょう。

     


     なんと、コストとして畏縮すれば同一ターンに何度でも放てるのです。つまり、集中を得るたびに1-5, 3/2を連射できる科学者垂涎の棒でした。なんてったってミコトは囲んで棒で叩けば倒せますからね。


     普通にやるとリソースが非常に苦しいのですが、そこは科学の驚異、「もじゅるー」が解決してくれます。3/2を4連射して6ライフを奪えば「えれきてる」や「Form:KINNARI」の山破壊ダメージなどと合わせて勝利です。

     

     このデッキは異常な防御力と爆発力を兼ね備えており、最終的に「Sigma-Drive」が連射できる挙動が他の集中力を得られるメガミでも危険であったために現在の1ターンに1度の形に落ち着くことになりました。

     

     

    4. おわりに

     

     今回ご紹介したデッキはいかがでしたでしょうか。サリヤアナザーは多段変形システムの構築から細かいバランス調整まで私個人が深くかかわり、多くの困難がありましたが楽しいメガミになったと思っています。こぼれ話も多いので、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。

     

     先日の1月6日にライラアナザーに禁止を加えることになった件についてはディベロップ・チームの一員としてお詫び申し上げます。詳しくは禁止改定記事の通りでありますのでそちらをご一読いただければ幸いです。

     

     第伍拡張も第四拡張以上によい拡張にすべく私たちディベロップ・チームは今後も努力していく所存です。今後とも本作、ついでに本連載をよろしくお願いします。

     

     始まる前の決闘録・第七回はここまで、また次回「炎天・紅緋弥香」の話をする時までお別れとさせていただきます。
     

     

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