『想い一枚ここにあり』第22回:遁術

2019.12.27 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     いよいよ本日よりこちらの連載シリーズも再開となります。まずは本日に第22回を掲載し、来週は年始につき1週間だけお休みをいただき、再来週からは週間連載にて進めてまいります。
     
     著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!
     


     著者紹介:弛緩毒のさんた
     第三回全国大会「天音杯」4勝1敗。ほぼ毎週火曜日に秋葉原にてフリープレイ会を主催する熱意溢れるプレイヤー。チカゲをこよなく愛し、毒を用いたビートダウンデッキを得意とする。


     

    想い一枚ここにあり
    第22回:遁術

    著:弛緩毒のさんた

     

     

     

    はじめに

     

     皆様こんにちは。関東でふるよにを遊んでいる、さんたと申します。
     
     本記事では、僕の愛するメガミであるチカゲの軸と言えるカード、『遁術』についての解説をさせていただきます。


     シーズン5での上方修正による恩恵を強く受けたこともあり、彼女は今過去最高に輝いていると言っても過言ではないでしょう。この記事を通して、彼女の魅力の一部をお伝えできれば幸いです。

     


    遁術ってどんなカード?

     

     遁術は、主に
     ・間合が2つ離れる
     ・自分と相手のオーラが1点減る
     ・対応としても使える

    という3つの性質を持った攻撃札です。

     

     自分のオーラを失う分、間合を離すためだけのカードとしては跳ね兎等の方が有効に働く場面もあります。しかし、上記の性質(特に「相手のオーラが1点減る」という要素)がチカゲの主要な攻撃札の構造と非常に相性が良く、彼女にとって最も必要、かつ強力な後退札の一つであると言っても過言ではないでしょう。

     


    遁術の用途

     

     遁術の用途は、
     々況發竜点
     対応札

    の2つに大別できます。順に説明していきます。

     

     

    用途: 攻撃の起点

     

     最も基本となる用途です。1/-のダメージを与えつつチカゲの得意な間合に移動して、手札にある攻撃札を一度に叩きつけることができます。


     飛苦無(2/2)や毒針(1/1)、そして流転の霞毒(1/2)といった『オーラ受けしたい(=ライフ受けしたくない)攻撃』を複数持つチカゲは、オーラの減った相手に大打撃を与えることを得意としています。そのため「たくさんの手札で一気に攻撃して、相手のオーラを減らす(0にする)」という動きの重要性が高く、他の攻撃札を伏せたりする余裕はありません。よって、一枚でオーラ削りと後退をまとめて行える遁術と非常に相性が良いです。

     

     他にも「遁術と毒針だけ使ってターンエンド」といった具合に、嫌がらせに毒針を撃つための手軽な後退手段としても便利です。ただしこれをやると当然大事な後退手段の一つを失うので、他に後退手段を用意できるメガミ(Burning Steamを持つサリヤ等)や、後退札の重要性が低い近距離メガミ(ユリナ・ライラ等)を相方に添えている時にオススメです。

     


    用途: 対応札

     

     Shield Charge・たぐりよせ・流転爪のような、当たると致命傷になりかねない一部の近距離攻撃をシャットアウトできます。攻撃を避けつつ前進を禁止して追撃を封じ、ついでに自ターン開始時にはチカゲが最も得意とする間合にいます。一石三鳥ですね。


     適正間合3-4の攻撃札(斬、鋼糸、三重膝丸櫓等)に対しても、間合3以下で遁術を抱えることで間合4への後退を強要し、集中力とオーラを余分に支払わせることが可能になります。なので、これらの攻撃を回避したいときには積極的に間合3以下まで前進することをおすすめします。

     

     ただし、「敵ターン中に自分のオーラを減らしながら2つ距離が離れること」には注意が必要です。4-5距離を得意とする敵に対して雑に対応で遁術を使うと、相手にしてみれば「後退する手間が省けた上にオーラを減らしてくれた」という格好になり、ヨダレを垂らしながら追撃してくるでしょう。そうならないように、「相手の手札・切札にどんな攻撃が残っているのか」をしっかり考えて使う必要があります。

     


    弱点:デッキに1枚しか入らない

     

     用途が多岐に渡る遁術ですが、当然ながら「山札1巡に1回しか使えない」という致命的な欠陥を抱えています。


     自ターンに攻撃用に使えば対応には使えず、対応用に使えば遁術の1/-で削ったオーラを纏い直されてしまいライフへの打点が下がります。デッキに2-3枚程組み込みたいところですが、そのためには謎の歯車を量産して「これは遁術だ」と言い張るくらいしか方法がありません。


     「遁術を使ったら遁術が無くなって負けた」等と意味不明な言い訳をしなくて済むように、使い所はきっちり見極めましょう。

     


    おわりに

     

     本記事は以上となります。最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。


     遁術は用途が幅広いだけに使いこなすのは難しいですが、正しく使えばきっとあなたを勝利に導いてくれるでしょう。


     多くの選択肢を持つ強力なカードであるばかりでなく、近付けば脱兎の如く逃げ出してしまう奥ゆかしくも可愛らしい”彼女らしさ"を強く体現した、フレーバー的にも美しく芸術的な至高の一枚でもあります。このカードと彼女の魅力を伝えることができたなら、筆者としては喜ばしい限りです。

     

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