『八葉鏡の徒桜』エピソード3−1:署

2019.11.12 Tuesday

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     朝露滴る密林。数々の緑が生い茂り、青や黄といった鮮烈な花を咲かせる中、野生の闘争を思わせるような血の色が並ぶ。

     

    「…………」

     

     黙々と歩を進める人々の顔は険しく、紅の外套と相まって物々しさを運んでいるようだ。けれど彼らには、大事な戦を前にしたような気負いも、仇敵に相対するような憤怒もなく、ただ胸に抱いた使命に疑問なく従う者の顔をしていた。
     例えば彼らの隊列の前に、大した理由もなく道行きを妨げる者が現れたら、一切の躊躇なく切り捨てるだろう。人間でありながら、人間として大切なものをどこかに置き忘れたような、そんなある種絡繰めいた雰囲気を醸し出している。

     

     やがて一行は開けた場所に出た。砂浜だ。
     何艘もの船が居並ぶそこでは、彼らと同じ装いの者たちが出港の準備を終えて彼らを待っていた。海の機嫌は上々だが、彼方に見える暗雲は遠出をするには躊躇してしまう。しかし、彼らは天候になど一切気を向ける様子はなく、大風であろうとも出港していただろう。

     

    「出るぞ」

     

     だから、先頭の男は確認すらしなかった。そして船守たちもまた、淡々と頷き返す。
     彼らは船に乗り込む前に、今まで通ってきた密林へと振り返った。背筋を伸ばし、一様に視線を向けるのは、朝靄の中で輝ける桜色の威容。
     両手の指先を強く押し付けるように合わせ、けれども手のひらを合わせない、鋭い山のような合掌の形を胸元で作る。誰も彼もが生み出した祈りの形は、しかし大いなる者へ託した希望ではなく、揺るぎない誓いを示すのだと、一片の不安もない彼らの表情から窺える。

     

    「裁定と共に」

     

     先頭の男が、短い宣言と共に、合わせた親指で己の胸を突いた。
     それを皮切りに、浜辺に祝詞が満ちる。

     

    「「「裁定と共に」」」

     

     不自然なまでに揃ったそれは、彼らを一個足らしめる大きな意識が根底に横たわっているかのような、そんな錯覚を感じさせてやまない。
     そして彼らは、渦を巻いたような文様に支配された、古めかしい船へと乗り込んでいく。
     与えられた使命を果たすために。

     

     

     


     地平の彼方まで広がる大草原の真っ只中では、己という存在の矮小さについつい思い至ってしまう。古鷹や鞍橋のような、人の営みの一つの終着点とでもいうべき都も、自分がただの一人に過ぎないと突きつけてくるが、これが大自然の腹の中ともなると途端に世界の広さと比べてしまう。

     

     

     稲鳴平野は、桜降る代の南西に広がるそんな草原地帯だ。今では大家に数え上げられている菰珠も、実際にはこの稲鳴の一部である。平野を貫く雄大な凪河の周囲で定住を選んだ者たちが作った街であり、一方で平野では移ろう者たちが今も自然と共に暮らしている。
     広大な稲鳴に住む遊牧民となると、所在が分からないと思いがちだが、実際はそうではない。彼らは家畜の餌となる草が絶えないよう、ある程度の法則性をもって移動しているため、大まかな足取りを掴むことはできる。

     

    「あー、やっと着いた……去年より結構ずれてたなあ」

     

     稲鳴で生まれ育った少女・夕羅は、行く手の先に薪が積み上がったような小山の群れを見つけ安堵の溜息を漏らした。彼女はそれが大地に溶け込んだ集落であり、様々な模様の描かれた土色の天幕の一群であると知っていた。
     一つ所に留まらない稲鳴の民は、簡単に移動ができるよう、支柱に布を被せたような円形の家で暮らしている。大草原の中で身を寄せ合う天幕たちは動物の群れのようで、付近にたむろしている山羊や羊、馬はその子供のようだった。

     

     歩を進めるにつれ、馬の世話をしていた男が夕羅に気づいて手を振ってくる。彼女はそれに応えてから、思い出したように荷から赤紅を取り出した。指でさっと目の周りに描くのは、男の顔にも存在する渦のような模様だ。

     

    「久しぶりだな。随分と鍛えたみたいじゃないか」

     

     差し掛かったところで、彼の言葉がかかる。筋骨隆々としたその男もまた、夕羅が金属板のついた手袋を腰から提げているように、革の鞘に納めた鉄の爪を吊り下げている。

     

    「もうオレじゃ勝てんだろうなあ」
    「何言ってるのさ、そんなんじゃコダマ様にどやされちゃうよ。負ける気がしないのはそうだけど」
    「年季の違いを物ともしないおまえの才が羨ましいよ」

     

     肩をすくめる彼に対し、にしし、と歯を見せて笑った夕羅は拳を宙に突き出した。

     

    「ボクを小娘呼ばわりしてきた昔のおじさんは何処行ったのさ。今度また手合わせしよう」
    「おっ、勝てんとは言ったが、別に負けてやる義理もないぞ。もう一回旅に出たくなっても知らないからな」

     

     しかし、夕羅はその挑発に歯切れよく答えることはなかった。
     視線を彷徨わせた彼女は、

     

    「あー……まあ、それもいいかもしれないけど」
    「うん? なんだって?」
    「いや、なんでもない。それより長はいる?」

     

     不思議そうな表情を浮かべる男から短い肯定を受け取って、夕羅は天幕の集落へと足を踏み入れていった。

     己の道を急ぎ過ぎている――コダマからそんな忠言を貰ってから、夕羅の頭の一角には常にヤツハのあの優柔不断そうな顔が居座っていた。時折それが、決闘の決着で見せた、どこか吹っ切れたような表情に変わり、夕羅に己の不覚を再認識させるのだ。
     稲鳴の戦士としてより強くなるための旅が、こうして敗北と共に終わったことは、夕羅をさらなる修行へと誘っていた。鏡のこともあり、まだまだ桜降る代を巡る必要性も感じている。

     

     しかし、彼女が崇めるコダマ直々の言葉は、無視するには重すぎた。道に迷っていると言われたその身で自分の思うように突き進むことは、とりあえずやってみるという信条を持つ夕羅であっても流石に憚られた。
     故に夕羅は、メガミの提言と願い通り、菰珠から一路故郷の稲鳴へと戻ってきたのである。芳しい草木の香りと、家畜たちの獣臭さに、肩の力が抜けていくのもまた彼女は感じていた。

     

    「冬支度くらいは手伝っていくかな……」

     

     そう独りごちる夕羅は、集落の中心に構えられた一回り大きな天幕の前で足を止める。入り口の幕には、獣の骨や牙を組み合わせた装飾品が吊り下げられていた。他の天幕にもいくらか見受けられるものだが、ここのそれはいっとう立派なものだ。
     失礼します、と前置いてから、彼女は天幕へ立ち入った。

     

    「長、ただいま戻りまし……た」

     

     ただ、夕羅は一度、帰還を告げる言葉を詰まらせた。
     天幕の内部はくたびれた絨毯が敷き詰められた空間で、円周上に寝台や箪笥といった家具が配されている。中心に据えられた囲炉裏に火は入っておらず、正面奥に据えられた祭壇がよく見えた。

     

     その囲炉裏の側で片膝を立てて座り、馬乳酒の注がれた器を手に虚空を眺めるのは、白髪交じりの縮れた髪が野生的な妙齢の男。夕羅よりもさらに複雑な文様が顔に馴染んだ彼こそが、この集落の長であることには間違いない。
     しかし、夕羅にはどうも彼が、僅かにひりついた空気を纏っているように見えたのだった。

     

    「長……?」
    「ん? おぉ、夕羅か! よく帰ったな!」

     

     声をかけ直した彼女に長が気づき、そんな雰囲気を一度拭い去るように好々爺然とした笑みを浮かべてみせる。

     

    「南寄りに構えたものだから大変だったろう」
    「本当ですよ。まだ夏の気分でいるんじゃないかって、暦を確かめるところでした」
    「ははっ、すまんすまん。まあ座りなさい」

     

     促されるままに腰を落ち着ければ、長自らが馬乳酒を注いで夕羅の前に出してくる。久しぶりのその酸味は、長旅の疲れを癒やしてくれるようだった。

     

    「修行はどうだった。北限まで行ってきたんだろう?」
    「そうですね、御冬の里で腕の立つミコトと知り合うことができました。わざわざ足を伸ばしたかいがありましたよ。あそこはボクたちみたいに、集落を上げて腕を磨いてる場所でしたからすごく層が厚くて」
    「流石はコルヌ様のお膝元、といったところか。風のうわさでは大きな決闘大会を開くそうだし、こちらも負けていられんな」

     

     妙な対抗心を燃やす長に、同感とばかりに頷く夕羅。
     彼女はそれから、自分の旅の軌跡をなぞるようにして各地での出来事を長に報告した。今最も勢いのある岩切から、全く趣向の違う戦いをする者の多い西の都、気質の似通った赤東、赤南地方と、出会ったミコトと戦いから得られた知見を整理するように語っていく。

     

     そして最大の話の種である天音杯の話題も終わり、残すところはヤツハの件のみとなる。しかしまだ自己分析もしきれていないそれに、込み入った話になりそうだ、と夕羅は心の中で蓋をした。
     代わりに、修行の話が一段落を迎えたところで話題を変える。

     

    「ところで長。なんだかピリピリしてたみたいですけど」

     

     改めて、この家に立ち入ったときの疑念を夕羅は口にする。
     長はそれに、低く唸るように肯定を返すと、脚をあぐら座に組み直した。

     

    「実は、ライラ様の直感が、不穏な気配が近づいてきていると訴えておられるようなのだ」
    「え、それって……」

     

     直接そのままの話を耳にしたわけではないが、彼女には思い当たることがあった。コダマが何故、夕羅を稲鳴へ戻したのか。

     

    「ライラ様はどうも、稲鳴の海……そしてその彼方に、恐ろしい気配と嫌な予感を感じておられるらしい。大まかに言えば、千洲波諸島の方角だな」
    「大きな嵐が来る、ってわけじゃあなくて……?」

     

     目を閉じて、首を横に振る長。
     彼は加えて、夕羅の齢では知らない過去を引き合いに出し、警句の確かさを伝えていく。

     

    「これまでもライラ様の直感は、未曾有の危機の予兆を何度も察知している。まさに二十年ほど昔、おまえが生まれる前のかの英雄の時代においてもそれは変わらなかった。今回も何かしら起きるかもしれない――いや、必ず起きるだろう」

     

     断言する長の圧に、夕羅は息を呑む。
     予想が正しければ、彼女はその未曾有の危機に立ち向かうための力になるべく引き戻されたことになる。力を認められて嬉しい一方、メガミすらも警戒する何かに自分が対抗する未来が上手く思い描けず、不安を徐々に募らせていく。

     

    「ライラ様は英雄譚のように、お仲間を集めていらっしゃる。もしものときは、夕羅、稲鳴の戦士としておまえも力を示すんだ。いいな?」
    「は、はいっ……!」

     

     長の下す命は、信頼に依拠したもの。
     どうにかそれに応えようと夕羅の発した返事が、天幕の天窓から空へ突き抜けていった。

     

     

     

     


     岩礁に満ちる穏やかな潮騒が耳をくすぐる。凪の海は昼の日差しを浴びて宝石のように眩く輝いていた。けれど、遠く南方の洋上が暗い雲を湛えており、もしかしたら明日には日光の代わりに雨粒が海面を打ち付けるようになるかもしれない。
     桜降る代の南西の端には、船乗りがこれ以上南下しないための目印にする神座桜があるものの、岩だらけのこの海岸はもっと菰珠に寄った場所にある。稲鳴の民が現在拠点にしている場所から、海岸線へ真南に下りてきた形だ。

     

    「…………」

     

     人の気配のないそんな岸辺で、夕羅は一人、海の向こうを眺めていた。
     恐ろしい気配が、海を越えたどこかで確かにわだかまっている。
     昨日の長の話を受けて実際に海の様子を確認しにきた夕羅は、警戒するに足る感覚が本能に訴えてくるのを感じていた。海風から来るものではない冷えが左手を震わせ、思わず手で抑えてしまう。

     

     ただ、肌身で感じたところで、千洲波の方角ということ以外、この感覚の出処も正体も分からない。言語化できない直感は、彼女へ愚直に備えを求めてくる。
     夕羅が幼かった頃、その直感の鋭さをライラが褒めてくれたことがあった。宿すようになるよりも前のことだ。生まれ持っての恵まれた肉体と戦いの才に加え、夕羅が大人顔負けの鍛錬を積み重ねるようになった契機の一つである。

     

     ライラが感じているものを、自分も今感じている。
     ならばライラが危惧するような危機が、やはり近づいているというのだろうか。
     ……そうやって、信奉する風雷の化身を思い浮かべていたときだった。

     

    「夕羅」

     

     突然、己の名を呼ばれた。
     しかも、今まさに考えていたライラの声で。

     

    「……!?」

     

     

     自分の世界から引き戻され、慌てて声の源へと振り返る。そこにいたのは、見紛うことなきライラその人と、何故かぐったりと目を回して突っ伏しているハツミだ。まさに今、その神速で到着したのか、ライラの足元で乾いた藻が余韻の風に遊んでいた。

     

    「ご無沙汰してます、ライラ様、ハツミ様」
    「うん、いい。強くなった」
    「あ、ありがとうございます……!」

     

     特に出立を直接告げていたわけではなかったが、即座に成長を看破したライラへ夕羅は恭しく頭を下げる。
     しかし、今の関心事は自身の強さについてではない。

     

    「もしかして、ハツミ様が此度の危機に力をお貸しくださるんですか?」

     

     ライラはそれにこくりと頷いた。
     それから彼女は、一拍考えるように目を閉じると、真剣な眼差しを夕羅に向けてくる。明確に自身を向き合うと告げているような視線に、無意識に背筋を伸ばしていた。
     そして、ライラは告げる。

     

    「夕羅、らいの新しい力、使う」
    「え……?」

     

     混ざっていた突拍子もない言葉に、聞き間違えたかとすら思う。言葉少ななライラの言わんとしていることを、夕羅は掴み損ねてしまう。
     しかし、ライラはそれに構わず続ける。

     

    「この力、難しい。でも……必要」
    「ち、ちょっと待ってください。新しい、力? って何のことか……」
    「大丈夫。夕羅なら、できる」

     

     根拠の見えない励ましを貰ったところで、矢面に立つかどうか、という話ともなれば困惑するだけだ。脅威に拳を打ち付ける覚悟はあるが、知らないものを求めてくるライラを前にたじろいでしまう。
     と、そこへ助け舟を出したのは、起き上がってきたハツミだ。

     

    「ライラが言ってるのは、異相の技のことですね」
    「異相の……?」

     

     ハツミはライラの脚に寄り掛かるように腰を落ち着けると、混乱する夕羅に欠けた言葉を補っていく。

     

    「ミコトたちの間で、ここ一、二年で一気に広まった技です。相応に熟達したミコトなら、広く知られているメガミの力だけじゃなく、特定の側面に集中して偏った力として扱うことができます。例えばヒミカなんかは今、武器のおかげで銃が特徴的になってますけど、もっと荒ぶる炎を呼び起こすように宿す、みたいな感じですね」
    「あぁ、そういえば……」
    「決闘で相対したこともあるんじゃないですかね」

     

     首肯する夕羅。どうも妙な力の使い方だと感想を抱いた決闘を、脳内で指折り数えていく。彼女の記憶に残っている中では、楽器を手にしたトコヨのミコトが印象的だった。
     ハツミはさらに続けて、

     

    「これを実現するためには、宿すときにメガミとの繋がりを通じて力をうまく曲げる必要があります。何も知らない状態からやるのは難しいので、あたしたちのことをよく学んで、力に正しく感応することが肝要です」
    「らい、教える、安心」
    「そうですね。メガミ自身から教えてもらえば、少しだけなら楽になると思いますよ。どんな具合に曲げればいいのか、体感できるはずですから」

     

     メガミ直々に噛み砕いて説明してもらってはいるものの、そこまで聞いたところで夕羅は相槌を打つのも忘れて呆然としてしまっていた。
     ただ、それは彼女の理解が全く及んでいないから、というわけではない。むしろ、解説されたその内容がどこか引っ掛かり、意思とは無関係に記憶の引き出しが次から次へと開けられているからだ。

     

    「夕羅、分かった?」
    「――あっ、は、はい!」

     

     しかし、ぼうっとする彼女は再びライラの呼びかけによって意識を戻される。
     反射的に口から出る宣言は、決まりきった答えであった。

     

    「必ず技を身に着け、力になってみせます!」

     

     その力がどのようなものかも分からないまま握りしめた右の拳は、けれど震えを孕んではいなかった。
     脅威は成長を生む。メガミと共に戦えることなどそうあることではなく、直に教えを請える機会は実に貴重だ。そんな上昇志向が、謎めいた脅威への恐れを一時でも隠してくれていた。

     

     その決意にライラは、あまり表情を変えないまま深く頷いた。それが満足を示しているのだと夕羅は知っていた。
     そしてライラが一歩を平原のほうへ向けながら、

     

    「待ってて。他のミコト、集める」

     

     告げるなり、夕羅へとその背を向ける。栗と翡翠が混ざりあったようなその長髪が、ぱり、ぱりと力の発現に驚いたように所々跳ね始めた。足元の岩の間に隠れていた水が、風にざわめきだす。
     ライラを宿す者の多い稲鳴のミコトの中にあって、戦闘に秀でる夕羅であっても力の扱いに関しては先達に一日の長がある。無論、誰よりも早く習得する自信はあったが、これも足りないものの一つなのかと思うと、偶然かもしれずとも道を敷いてくれたコダマに感謝の念が湧く。

     

     と、そこまで考えて、ぴくり、と夕羅は何かが繋がった感覚に震えた。
     衝動的に生まれた疑問が、口から飛び出す。

     

    「異相の技って――」

     

     だが、

     

    「あっ、ちょっ待ってあたし行く必要ないですよねぇぇぇぇ……――」

     

     一瞬前までは確かにそこにあったはずのメガミたちの姿は、既に彼方まで駆け抜けていた。遅れて夕羅に吹き付ける風が、腰に提げた手袋を揺らし、ハツミの絶叫も夕羅が訊ねたかったことも、そのうち潮騒に紛れて消えてしまった。

     

    「はや……」

     

     ぽつり、と漏れた感嘆は誰の耳にも届かない。
     取り残された夕羅を、冷たい海風が再び撫でる。それがもう一度臆病風になってしまうような気がして、彼女は己の左手を胸の前で掻き抱いた。

     

     

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