『想い一枚ここにあり』第14回:黒き波動

2019.10.04 Friday

0

    《前へ》      《目録へ》      《次へ》

     

     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     前回より著者の決め方を新しいルールで進め始めました。これまでの(『新幕』の)大規模イベントで5勝0敗を達成し、決勝トーナメントへと残ったプレイヤーの中から無作為に選択するのです。そして全員に依頼し終えたら4勝1敗のプレイヤーへと移ります。
     
     それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

     


    著者紹介:キリカ
    第三回全国大会「天音杯」ベスト4。ウツロを得意とする関西地方の強豪。


     

    想い一枚ここにあり
    第14回:黒き波動

    著:キリカ

     

     

    大阪でウツロのミコトをしています、キリカと申します。

    この度機会を賜りまして、私からは「黒き波動」を紹介させていただきます。

     

     

    【前置き:ウツロの勝ち方】

     

    ウツロはダストを生み出すことで自らの力を強め、勝利を掴むメガミです。ダストを生み出すとは桜花決闘を進めることであり、攻撃、切札の使用など様々な方法でウツロの権能が強まります。

     

    じっとりと相手の身体を文字通り「侵食」し、相手の全てを灰塵に還す。これがウツロというメガミの戦い方です。

     

     

    【「黒き波動」というカード】

     

    4-7,1/2、オーラで受けたら手札を見て一枚捨てさせる。手札を捨てればその一枚で行えたはずの纏いや攻撃ができなくなるため、実質2.5/2程度です。

     

    強いと思われますか? 残念ながらこれは「ウツロにとっては弱い」です。なぜならライフ受け安定だから。

     

    円月よりオーラダメージが大きい上、ウツロ相手にダストを増やしてやる義理はありません。ライフで受ければダストも手札も守れて、フレアも貯まります。

     

    つまり、黒き波動はカードを捨てさせるでもリソースの剥奪を行うでもなく、「ライフにダメージを与えるカード」なのです。

     

     

    【黒き波動の「弱さ」】

     

    ではライフにダメージを与えることの影響を考えてみます。

     

    仮に「相手からのリーサルが近い状態で黒き波動を使用し、ライフで受けられた」とすると、

     

    • 間合4まで離れる分リソースを支払っているため、攻撃札、対応札を両立させづらい
    • 相手のフレアが増加する
    • 手札を捨てさせられないため手札の攻撃や対応の存在を無視できない

     

    なんと負けます。月影落、コンルルヤンペ、千歳ノ鳥、あらゆる切札がウツロは弱点で、そのフレアはたった今黒き波動が与えています。

     

     

    【ライフにダメージを与えるということ】

     

    しかしライフにダメージを与えることは何の意味もないか、というとそうではありません。

     

    仮に黒き波動を全てライフで受ける場合、再構成2回と合わせて4回目の黒き波動で10ダメージですし、そこまでライフが減っていれば灰塵円月の圧が高まります。(どうやって灰塵を達成するのか? 気合ですよ気合)

     

    ここまで来れば、黒き波動はようやく「選択を迫る攻撃」となりえるわけです。リスクを回避しながらライフにダメージを与え続けることで、以降の攻撃をオーラで受けざるを得なくなるように追い詰めることができます。

     

     

    【オーラ受けされないの?】

     

    知らない人は数字が小さいのでオーラで受けます。知っている人はオーラダメージが大きいのでライフで受けます。

     

    もっとよく知っている人はオーラで受けます。なぜならオーラダメージは「円月と同じ」だからです。

     

    ウツロの弱点はダストが少なくなること。ダストを少なくする最も簡単な方法は「纏い」です。手札を伏せて纏いながらウツロの強みを妨害しつつ、時を待って切札で一気に勝負を決めるゲームプランにすれば、序盤の手札1枚=纏い1つなので黒き波動は2/2で、円月と同じ攻撃力となります。じっくり纏い続けてダストを減らし、フレアが貯まったら一気に攻撃するのなら、黒き波動はオーラで受けても問題がないのです。

     

    しかし、これはいつまでも続けることはできません。ウツロの攻撃よりも相手の纏いが速いのなら纏い続ける相手を咎めることはできませんが、刈取りや重圧で追撃し、相手のリソースを潰し切れるならば黒き波動のオーラ受けは大きな裏目となります。

     

     

    【ウツロにおける「黒き波動」】

     

    では結局黒き波動はどう使うのか。

     

    序盤は相手に選択を委ねます。ゲームプランに合わせて相手が好きなように選択できます。当然ウツロ側の好きなようにはさせてくれません。

     

    しかしゲームが進み、刈取り、重圧、魔食などと組み合わせながら黒き波動を何度も使用すると、段々本来受けたい方のダメージを選択できなくなります。ライフは円月が、オーラは魔食や刈取りが待ち構えています。

     

    黒き波動は一回ごとの効果は大きくありませんが、選択を突きつけた回数分、相手は選択肢を失っていく。これが「黒き波動」です。

     

     

    【最後に】

     

    侵食を進める刈取りや重圧、遺灰呪、灰塵の終着点である円月などと比べても、黒き波動はダストや灰塵との相互作用とは違う異質な攻撃ですが、使えば使うほどウツロのウツロらしさを感じられます。

     

    是非ともこの機に黒き波動に触れてみてはいかがでしょうか?

     

     

    《前へ》      《目録へ》      《次へ》