『想い一枚ここにあり』第13回:影の翅

2019.09.27 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     前回より著者の決め方を新しいルールで進め始めました。これまでの(『新幕』の)大規模イベントで5勝0敗を達成し、決勝トーナメントへと残ったプレイヤーの中から無作為に選択するのです。そして全員に依頼し終えたら4勝1敗のプレイヤーへと移ります。
     
     それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

     


    著者紹介:のわ
    シーズン1大規模大会準優勝、シーズン4大規模大会ベスト4(同率)。ウツロをこよなく愛する関東地方の強豪。


     

    想い一枚ここにあり
    第13回:影の翅

    著:のわ

     

     

    初めましての方は初めまして。
    そうでない方はこんばんは。
    どうも、のわです。

     

    今回は僕が信仰しているメガミ、ウツロ様のカード「影の翅」について紹介していきます。以下、メガミを敬称略させていただきます。

     

    ウツロはアドバンテージを獲得するカードを持ち合わせていない稀有なメガミです。全てのカードが相手への妨害や一時的なシステム干渉に働き、カードを使用するごとに状況が泥沼化していくことになるでしょう。

     

    ある意味ふるよにでもっとも尖った性能をしている彼女は、その性質から相手の行動に強く依存します。よって、全てのカードをもって相手の行動を誘導しなければ望む勝利にはたどり着けません。そのために、ウツロのカード1枚1枚が相手にどのような働きをもたらすか、しっかり知っておく必要があります。

     

    さて、今回紹介する「影の翅」はウツロの移動札ですが、他のメガミと比べてやや特殊な効果を持っています。「影の翅」は間合操作系のカードに当たりますが、ボード上の桜花結晶を移動させずに間合を一時的に変化させることができるという特徴があるのです。類似した効果としてサリヤの騎動が挙げられますが、相手ターンまで持続しない点が明確に異なります。

     

    ここからは、実際の盤面には一切影響しない「影の翅」の特殊な効果に注目しながら独自の運用法を挙げていきます。

     


    幻は地に縛られず

     

    第一の長所として、ダストに関係せずに間合を離すことが出来る点が挙げられます。ウツロは灰塵ギミックを使う都合上、ダストの数を維持したまま間合を離すことができることによる恩恵は大きいですが、現環境においてはダストが無い状態で間合4に行けるというメリットが際立つでしょう。

     

    中距離で攻撃するデッキは間合を離すためのダストやオーラの捻出がしばしば課題となりますが、ウツロはこのカード1枚で解決してくれます。そのため、「影の翅」はダストが制限された環境では「跳ね兎」などの移動札と比べて取り回しの良いものと言えます。

     


    仇なす刃は闇に溶け

     

    第二の長所は、同間合で攻撃する相手に対して一方的に後退を強いることができる点です。このゲームはシステム上後退が弱く設定されており、中距離同士の戦いの場合、一旦下がって攻撃し、再び近距離に戻って相手が下がらなければいけないようにする、といった動きがたびたび求められます。

     

    「影の翅」はこの性質を利用し、自分ターンだけ間合を伸ばすことで、相手には後退をさせ、自分は前進をずっと行うことができるようになるのです。これによってオーラに差をつけて、じわりと相手を苦しめていくわけですね。

     


    神出鬼没の影渡り

     

    前進と後退を切り替えて行なっていくデッキでは他の移動札と比べて有効であるケースが多いです。ユキヒやハガネなどのデッキでは顕著ですが、1ターンだけ後ろに下がりたい、と言った状況になった時「影の翅」はもっとも優れた動きを見せてくれるでしょう。「影の翅」と遠心のコンボは特に有名で、近距離で戦うにも関わらず一時的に中距離に移動しなくてはならないと言う弱点を見事に解消しています。

     


    大いなる神は逃げ知らず

     

    良い面もあれば悪い面もあり、残念ながら「影の翅」にも弱点が存在します。それはこのカードの長所と表裏一体で、実際の盤面に影響をもたらさないことが要因です。

     

    「影の翅」には相手の得意間合から離れる能力が存在しません。よって、全力攻撃や設置攻撃、隙付与札による生成攻撃などの置き技に対して致命的に脆弱になります。

     

    また、1ターンの間しか効果が継続しないので、手札に攻撃札と揃えて使う必要があります。そのため、デッキに採用する中距離攻撃札を一定の範囲内に収める、ということも求められます。

     


    影に染まりし決闘を!

     

    まとめると、「影の翅」は中距離で攻撃してくる相手やダストを枯らしてくる相手に対して有効である一方、相手の有利な間合から逃れるといった働きを持たないことが分かったと思います。

     

    一見すると展開に貢献していないようで、実態はゲームの方向性をも決定する力を持ち合わせた「影の翅」。シンプルで、つかみどころがなく、それでいて奥深い様はまさしくウツロの在り方そのものと言えるでしょう。

     

    もし興味を持っていただけたなら、あなたもぜひウツロを握ってみましょう!相手の結晶を残らず無に還し、底のない影に引きずり落とすのはきっと他では味わえない快感をもたらしてくれるはずです。

     

    そして、願わくばあなたがウツロ様を好きになってくれますように。最後まで読んでくれてありがとうございました。

     

     

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