イベント今昔、そして第四時代へ向けて

2019.01.04 Friday

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     新年あけましておめでとうございます。BakaFireです。現在はサリヤ特集を進めておりますが、このタイミングでお伝えしたいことがありますので一週だけ間を空け、今週はイベント関連の記事を書かせて頂きます。
     
     昨年12月にお伝えした最新の今後の展望において、私はイベント関連における様々な計画をお伝えしました。私どもは少しずつ準備を整え、いよいよこの一週間でのサイト更新で様々な告知ができる段階に至ったのです。ならば、それらの試みについてこのブログでもお伝えするべきでしょう。
     
     さらに、読み物としても楽しめるものにするため、本作のイベントにおける歴史もお話しするつもりです。それでは、早速はじめましょう!

     


     

     

    第一時代:公式大会の幕開けと衰退

     

     もはやその頃から本作を遊んで頂けている方は数限られているかもしれません。本作の始まりは2016年5月、ゲームマーケット2016春で発売された『第一幕』でした。そしてその数週間後の5月22日、本作初となる大会イベントが開催されたのです。
     
     その頃はまだ規模は小さく、人数上限は僅かに24名。それでもありがたいことに満席で開催され、大いに盛り上がりました。今思えば、僅かに24名規模の中でTOKIAME先生にお越しいただき、色紙まで提供されたのですから豪華なイベントだったと言えます。
     
     そしてその後も毎月イベントを開いていくと発表し、公式大会が開催されていきました。第一時代の始まりです。

     

     では盛り上がりは続いていったのでしょうか。過去の記事でも書いたためご存知の方もいるとは思いますが、残念ながらそうはなりませんでした。参加者は日に日に減っていき、『第一幕』末期には毎回8名集まるかどうかで肝を冷やしていたのです。正直なところ、そこで本作は終わってもおかしくない状況でした。
     
     その原因は3つあったと言えます。何より最大の原因はゲームのバランス、そして面白さにありました。2つ目は賞品の印刷が終わっていなかったため、実体がなかったことです。これらの問題はどちらも『第二幕』の印刷でひとまずの解決をみましたが、ここでは本題ではありませんので割愛します。
     
     ここでお話しするのは3つ目の問題、イベントそのものの魅力についてです。その頃の私どもはただ単純に二柱を選ぶ形で大会を行い、優勝者を決め、それで終わっていました。十二分に面白いゲームならばそれだけでも十分だったかもしれません。しかし当時の本作はバランスに大きな問題を抱えていたこともあり、それだけでは満足して頂けるイベントになっていなかったのです。

     


    第二時代:三拾一捨の設立

     

     私どもは深く検討し、2つの方向の取り組みを行うことにしました。それこそが本作が今も大事にしている「競技志向で真剣に取り組める場の提供」と「カジュアルに祭りを楽しめる場の提供」です。
     
     前者については「三拾一捨」というルールが開発されました。これは大会開始時に3柱のメガミを選択し、対戦前に相手にその3柱を渡し、相手がその中から1柱を取り除くというものです(※)。
     
     このルールには相性から生まれる理不尽さを軽減するとともに、問題のある戦略を取り除く働きがありました。さらに多様なマッチアップに遭遇するため、ゲーム展開も飽きにくいものになるのです。これは間違いなく本作の競技的な魅力を一段階掘り下げ、初めて施行された「第一幕最終大会」では大好評で受け入れられました。
     
     そして三拾一捨は今も大規模イベントなど、競技的な場で活用され続けています。しかし常に三拾一捨を採用するのは明らかな誤りです。さきほど「大好評で受け入れられた」第一幕最終大会の参加者は合計8名であり、本作の厳しい状況に最後までお付き合いいただけた猛者たちなのですから。彼らは余りに猛者であるため、基準にするには危険を伴うのです。
     
     新たなプレイヤーが入らない作品に未来はありません。本作を続けていくためには、カジュアルな楽しさを優先したい方のためにイベントを改革しなくてはなりません。そこから、後者に向けた取り組みが始まりました。

     

    ※ これはやむを得ない状況で生まれたルールでもありました。『第一幕』ではユリナ/ヒミカが最強で、特定の戦い方をすればあらゆるデッキに必ず勝てると分かってしまったためです。これは6柱しかいないという理由もあり、例えばサイネがいれば無敵ではありませんでした。

     


    第二時代:交流祭の誕生

     

     それこそが今もなお続く「交流祭」です。初となる交流祭である「仲秋の交流祭」は第一幕最終大会の実に1週間後、2016年10月29日に開催されました。この時点では公式大会とは切り分けられており、いくつかの催しを含んだフリープレイ会のようなものでした。
     
     最初の交流祭で催されたのは「大乱闘」(※)と「メガミに挑戦!」でした。

     

     「大乱闘」は様々な特殊ルールを適用し、狂った環境のゲームを楽しむというものです。これまでで実に18種類のルールが生まれ、大改革とも呼べる素晴らしいルールから二度と遊びたくないクソゲーまで多種多様な乱闘が繰り広げられました。これは今も人気のイベントとして続いています。
     

     

     「メガミに挑戦!」もまた大きな試みでした。これはメガミ自身を担当するプレイヤーと挑戦者が対戦するというルールです。メガミ側は一柱のカードしか使えませんが、明らかに壊れた強さのカード「原初札」を使うことができます。他方で挑戦者は原初札の内容を踏まえて宿す二柱を決め、最大限に対策したデッキを構築できるのです。
     
     これもまた大好評で受け入れられました。ゲームとして魅力があっただけでなく、メガミのキャラクター性が原初札を通してより深まったのも大きいでしょう。その影響は大きく、公式小説『桜降る代の神語り』には「メガミへの請願としての挑戦」として取り入れられ、逆に小説の伏線を交流祭内での「メガミへの挑戦!」で扱うこともありました。「ユキヒに挑戦!」はその最たるものです。

     「メガミに挑戦!」は定期的に休みを挟みつつ、オボロ、サイネ、ヒミカ、トコヨ、ハガネ、シンラ、サリヤ、チカゲ、クルル、ユキヒ、ウツロ、ホノカ、ユリナの順で開催され、2018年3月に『第二幕』と共に完結しました。その後どうなったかは第三時代でお話ししましょう。

     

     

     こうして初となる交流祭は成功に終わり、実に数か月ぶりにイベント参加人数は上向きました。まだまだ予断を許す状況ではありませんが、私どものイベント改革計画は、まずは成功として第一歩を踏み出したのです。

     

    ※ 正確には大乱闘は狂った大会としてそれ以前にも開かれていました。これもバランスの問題ゆえに、ルールを捻じ曲げて環境をごまかさなくてはならなかったという側面もあります。

     

     
    第二時代:全国への広がり

     

     そんな中で時は流れて2016年12月、『第二幕』が発売します。さらにプロモーションタロット「ユリナ」と「ヒミカ」も無事に印刷され、大会で賞品も配布できるようになりました。
     
     これらの効果は劇的でした。ゲームバランスは大きく改善し、魅力的なものになりました(※)。賞品もまたプレイヤーのモチベーションを大きく高める助けをしてくれたと言えます(本来はそれが当たり前ですが)。

     

     その甲斐あって、イベントの参加人数は大きく上向きを示しました。交流祭という試みも大いにそれを助け、公式イベントすらも開催を危ぶまれるような状況から脱出を果たしたのです。
     
     その結果、さらに嬉しい発展がありました。日本全国にイベントが広がったのです。『第一幕』では東京と大阪でしか開かれず、大阪ではほぼ人が集まらない状況にまで陥っていました。しかし大阪も息を吹き返し、さらに北海道、福岡、新潟などの各地でもイベントが開かれるようになりました。
     
     それを受け、東京以外の地方でも交流祭を開催し始めました。この時点では交流祭は本作には欠かせないものとなっていました。ゲームが面白くなっても交流祭があればより面白いのは変わりません。毎月新しい発見があり、わくわくするような新展開に出会えるのですから。
     
     そしてそれがストーリーなど本作そのものの展開とも紐付くならば、それを東京だけで独占するのは愚かとしか言えません。地方で本作を遊んで頂いているプレイヤーの皆様にも、本作を最大限に楽しんで頂きたかったのです。
     
     こうして交流祭とともに各地が歩んでいく、第二時代が確立されました。

     

    ※ 正確には『第一幕』と比べると著しく改善したものの、ユリナ/トコヨ(特にトコヨ)などの強さゆえにまだまだ問題を抱えた環境でした(全国大会では明確にユリナ/トコヨ/ユキヒが正解になりすぎていました)。とはいえ、僅か3か月後には『第壱拡張:夜天会心』が発売してハガネとチカゲが追加され、環境を揺らしながらどうにか盛り上げ続けられたと言えます。

     


    第二時代:初の全国大会

     

     そして地方が活気づいてきた頃、2017年5月に本作は一周年を迎えました。一周年を記念して様々な企画が催されましたが、その中でも最大のものは第一回全国大会です。

     

     全国各地で予選が行われ、それを勝ち上がった強豪たちが東京に集い、頂点を決めるのです。初めての試みであったためにいくつかの力不足や過ちもありました。しかし全体的にはこの試みもまた大きく盛り上がり、成功に終わったと言えるでしょう。

     


    第三時代:戦乱之陣の開幕

     

     全国大会も終わり一段落、時は2017年8月、『第弐拡張:機巧革命』が発売されます。『第二幕』で最高の成功作である傑作拡張であり、その力もあってイベントは盛り上がり続けていました。
     
     しかしそんな中、地方の交流祭において主催を務めていただいている方から意見が届きました。それは交流祭がカジュアルなイベントでなく、実質的に大会となってしまっており、一部のプレイヤーが疲れ始めているというもので、同時に新規のプレイヤーが入り辛くなっているというものでした。
     
     私はそれを由々しき問題だと捉えました。新たなプレイヤーが入らない作品に未来はありません。私は交流祭をもう一度見直し、よりカジュアルに楽しめるものにしていく必要があると判断したのです。
     
     その主催の方と話し合い、たどり着いた結論は「大会に参加せずともフリーで楽しく遊べば、それだけで賞品が手に入るイベント」でした。さらに交流祭には先述したような特殊ルールの催しも多数存在します。大会に出るのではなく、それらの催しを回るという選択もまた魅力的であるべきでしょう。こうして新たなイベント「戦乱之陣」は形になり、今も交流祭で続いているのです。

     


    第三時代:地方大規模イベントの開催

     

     『第弐拡張』環境においても、全国大会のような環境を締めくくるイベントが望まれていました。しかし全国大会は各地で予選などを管理する必要があり、開催期間も長いために運営、プレイヤー共に疲れてしまいます。
     
     そこで私どもは地方で大規模イベントを開催するというやり方を選びました。なぜ地方なのかと言えば、全国大会は東京で必ず行われるため、この類のイベントでは地方の盛り上げを促進できるようにしたかったという理由です。
     
     最初の地方としては名古屋が選ばれました。名古屋は第一回全国大会の予選で初めてイベントが開かれ、そこからコミュニティが成長し始めていました。交流祭も開かれはじめ、大きな刺激を与えるには最適と考えたのです。

     


    第三時代:第二回全国大会

     

     そして2017年10月の『第二幕決定版』、2017年11月の『第参拡張:陰陽事変』が発売し、今のバージョンである『新幕』の開発が発表されました。
     
     『新幕』発表時に書いた通り、『第二幕』もそれはそれで面白いゲームであるため、全く遊ばれなくなるわけではありません。しかしイベントの主流は『新幕』に移さざるを得ない以上、『第二幕』でも最後にもう一花、全国規模のイベントで盛り上げるべきでしょう。
     
     こうして2018年4月。再び全国で予選を行い、それを勝ち抜いたプレイヤーが『第二幕』の頂点を目指す、第二回全国大会「第二幕大決戦」が開催されました。とはいえ行ったことは第一回全国大会とほぼ同じで、前回と同じ失敗を避けるための工夫を行った程度です。うまくいっているものは変える必要はないのですから。
     
     結果としてより広がったコミュニティの中でさらに大きな盛り上がりを得られ、イベントは大成功に終わりました。

     


    第三時代:新幕と物語テーブル

     

     2018年5月。いよいよ現在のバージョンである『新幕』が発売しました。私は『新幕』と合わせ、(主にゲームバランスを中心とした)スケジュールに関するルールを整備しました。

     

     製品ごとにシーズンを区切り、シーズンの間でカード更新を行う(そしてシーズン間の問題は禁止カードで対応する)というやり方や、シーズンの終盤にはそのシーズンを締めくくる地方での大規模イベントを開くという計画です。

     

     この試みは今のところ成功していると考えています。『第二幕』では調整は突発的に行われており、コミュニティに不安と混乱を与えてしまっていました。またカードの調整もやや付け焼刃のようなものとなってしまい、完全に望ましいものにはできていませんでした。厳格なスケジュールの約束がこれらの問題を改善したのです。
     

     地方での大規模イベントもシーズン1では大阪で、シーズン2では福岡で開催され、成功したと言えます。


     交流祭においては完結した「メガミに挑戦!」に代わって「物語テーブル」が始まりました。これは公式におけるストーリーと紐付いた形で、様々な特殊ルールでのゲームを楽しめるというものです。
     
     こちらも今のところ大成功していると考えています。中でも協力型のゲームである「叶世座公演」と「忍の里防衛戦」は本作の新しい面白さを開拓し、大好評を頂いています(「メガミに挑戦!」のようにメガミ役を用意しなくてよいため、よりカジュアルに楽しめるようになったのも良い点です)。

     


     
     このシリーズは現在は公式小説『桜降る代の神語り』を模した神話再現シリーズとして続いています。しかしながら、あと数か月後には新たな流れも生まれてくることでしょう。
     
     こうして『第二幕』で様々な試みを積み重ね、『新幕』でその積み重ねを洗練しました。そして今、2019年1月。イベントは第三時代として、安定した流れを続けられています。

     


    そして第四時代へ

     

     ここまでで本作のイベントにおける歴史を振り返りました。しかしながらここで改めて懺悔します。既にいくつかの記事で触れてはいますが、2018年5月の『新幕』以降、私はイベントに十分な力を注ぎきれていませんでした。代わりにデジタルゲーム版の実現のために力を入れていたのです。

     

     ですがデジタル版は本年に延期することが決まってしまいました。だからこそまさに今、本作のイベントは次の時代へと進まなくてはならないと私は確信しています。
     
     その動機はこれまで、第一時代から第二時代へ、そして第二時代から第三時代へと進んだときとまったく同じです。新たなプレイヤーが入らない作品に未来はありません。私どもはより初心者やカジュアルなプレイヤーに親切にあるべきであり、そしてそのための試みへと着手すべきだと判断しました。
     
     今の本作の状況は良好です。しかしこのまま一切の手を打たなければ3か月後、半年後に同じ状況が続くとは言い切れないのです。

     

     私どもの試みのいくつかは既に公式サイト上で現れ始めています。この記事の結びとして、第三時代から第四時代へと移るための試みを紹介しましょう。

     


    全国で初心者体験会を実施します。

     

     全国のゲームショップ様にて初心者体験会を定期開催します。こちらのイベントは手ぶらで参加可能であり、その場でルールの解説を受けて「はじまりの決闘」を体験して頂けます。
     
     今は以前に初心者体験会を開いていただいた全国のイエローサブマリン様でのみ開催予定が定まっています。次はすでにお世話になっているゲームショップ様にお声掛けを進めていきます。そしてそれらの店舗での実施を通し、体験会を安定したものにするためのシステムを洗練していくつもりです。
     
     初心者体験会のための特設サイトは今週頭に公開いたしました。こちらをご覧くださいませ。実に2日後の6日に、最初の初心者体験会が実施されますよ!
     
    交流祭への導線を明確化します。

     

     ここまでお話ししてきた通り、交流祭はカジュアルに楽しむことを中心としたイベントです。そして公式、準公式の運営であるために安心して楽しめ、人も集まりやすい状況になっています。
     
     それゆえに初心者体験会を終えたばかりのプレイヤーにとって、交流祭は次のイベントとして最適です。私どもは様々な工夫を通し、初心者体験会→交流祭という導線を明確化していきます。
     
     その後には各地のショップでのイベントを活性化する試みも進めたいところですが、申し訳ないながらそのやり方はまだ見つけられていません。

     

    交流祭の開催地域を拡大します。

     

     交流祭は本作の流れそのものを楽しめる重要なイベントです。だからこそ、多くの地方の皆様に楽しんで頂きたいという想いがございます。しかし現在では東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、新潟の6か所でしか開かれていません。
     
     そこでより幅広い地方で交流祭を開けるよう検討し、すばらしいことに本年2月には四国地方は高知にて交流祭が開かれることになりました。好評であれば継続していきますので、四国地方にお住いの方は是非ともご参加いただけると嬉しいです。
     
     さらに中国地方での計画も進んでいます。上手く進めば、近いうちに良いお知らせを届けられるかもしれません。

     

    第三回全国大会「天音杯」を開催します。

     

     そして3回目となる全国大会も開催します。初心者やカジュアルなプレイヤーにより親切にすべきとはいえ、これまで遊び続けて下さったコアな皆様もまた本作にとってこの上なく貴重な存在です。そのような皆様が最大限に楽しめ、盛り上がれるように最も熱く競技的な場を用意するのです。
     
     特設サイトはまさに先日、1月1日に公開されたばかりです。こちらよりご覧くださいませ! 1月26日から3月3日に予選は開催され、多くの予選は1月7日から予約が開始します。

     

     

    宣伝:1月と2月の交流祭には特典があるぞ!

     

     ここまでを読み、交流祭に興味を持っていただけたのでしたら素晴らしいお知らせがあります。1月と2月の交流祭では、普段の賞品に加えて参加賞としてプロモーション集中力「クルル」をプレゼントいたします。

     


     
     1月の交流祭はすでに全ての地方で受け付けが始まっております。是非ともこちらよりお申し込みくださいませ。あなたのご参加、心よりお待ちしております!

     

     今回の記事はここまでとなります。来週はサリヤ特集の中篇をお送りします。ご期待くださいませ!