『新幕』のバランス調整のための宣言

2018.04.28 Saturday

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     こんにちは、BakaFireです。毎日更新もいよいよ残すところあと2日になりました。月曜日は全国大会のレポートを書き火曜日はBakaFire Partyのメインページを更新し水曜日は新たなメガミの紹介記事を書き木曜日は製品情報を更新するとともに4コマ漫画を掲載し金曜日は公式小説が再開しました

     

     本日は少しばかり毛色を変え、『新幕』におけるバランス調整についての私の考えと意志、そして今後の指針をお話しいたします。これまでの発表と違い、いくらか重い話となりますが、お付き合いいただけるとありがたいです。
     
     『第一幕』『第二幕』を通して振り返ると、本作はとても多くの修正を行ってきました。一見すると私がひどく愚かにも見え、愚かな実例も存在はしますが、この修正の歴史があったからこそ今の魅力的なゲームがあるのも確かです。
     
     事実として、カードの修正を行えば行うほど環境は改善していきました。『第一幕』より『第二幕』は良く、『第二幕』より『第二幕決定版』は明確に良いのです。
     
     これを踏まえ、『新幕』ではどうしていくのか。それをこの記事ではお伝えいたします。

     

     先に前置きしておきますと、この記事はネガティブなものではありません。あくまで今後の指針を先にお伝えするだけです。ですが、あなたに対して可能な限り誠実であるためには、発売より前にこの指針は説明しておくべきだと考え、筆を執らせて頂くことにしました。お時間がありましたら、ご一読いただけるとありがたい限りです。
     
     
    まずは最大の結論をお伝えします

     

     こちらの記事はかなり長く、これまでのバランス調整を通した昔話も行います。そこで混乱を避けるために、まずは結論のみをまとめることにします。様々な理由を端折りますので、詳細が知りたい方は以降の段落もお読みいただければありがたいです。

     

     私どもが目指すのは本作を遊んでくださった方に最高のバランスで魅力的なゲーム体験をお届けすることです。そのために使えるものは可能な限り使い、発売後のバランス調整は積極的に行っていくという指針を取ります。
     
     本作において定義される最高のバランスとは、全てのメガミが「強い」と感じられ、その一方で強みの方向性が十分に異なって感じられる状態です。今の『第二幕』はそれに近い状態にあります(全てが完璧ではありませんが)。
     
     発売後にバランス調整をするからと言って、発売前のバランス調整を放棄するような態度を取ることは決してありえません。そのようなやり方では最高のバランスには絶対にたどり着けないと確信しています。
     
     バランス調整による混乱や不便を避けるため、様々な工夫を行います。
     
     本作を拡張ごとのシーズンで区切り、バランス調整は必ずその合間に行われます。これまでの調整は製品内容そのものへの修正でしたが、今後は拡張の一環としてのカードの更新を行うという考え方になります。
     
     最初のシーズンは2018年5月18日から同年8月中旬を予定しています。
     
     調整カードは各シーズンの拡張セットに封入されます。その上で、無料でストレスなく入手するための手段も用意します。
     
     シーズンの中で致命的な問題があると判断した場合は禁止カードを出します(禁止が入るかを発表するタイミングは必ず毎月第一月曜です)。但し、禁止の期間はそのシーズン期間に限定され、必ず次のシーズンでそれを解決するようにカードを更新します
     
     
     
    バランス調整と一言ではくくれない
     
     当然ながら、この指針には魅力もある一方で、慎重に吟味すべき点があります。この記事ではそれについて説明させて頂きますが、その前にそもそもの「バランス調整」についての分類を整理いたします。


     バランス調整と一言で言おうにも理由はまちまちであり、十把一絡げに扱うと酷い誤解を生みかねないためです。
     
     私どもは、カード修正は以下の第1類、第2類、第3類、第4類の4種類があり、中間にあたる第1.5類、第2.5類、第3.5類も存在すると考えています。説明しましょう。

     

    第1類:深い謝罪と共に修正されるべき極めて愚かな問題への解決

     

    例:「しこみび/ねこだまし」「毒針」

     

     この類の修正は明白なカードパワーの問題や、ゲームが根本的につまらなくなるような問題が発見された際に、深い謝罪と反省を伴って行われるものです。例に挙げたカードはいずれもカードパワーに問題があり、ゲームを特定のメガミだけしか勝てないつまらない環境にしてしまいました。
     
     当然ですが、この類の修正を行うような事態になるべきではなく、これは撲滅されるべき問題です。
     
     しかしだからといって強いカードを忌避すると別の問題が生まれます。強いカードを使うのは単純に楽しく、弱いカードばかりではゲームは退屈になります。発売前のバランス調整において私どもは、その狭間にあるジューシーな空間を求めて模索を繰り返しているのです。
     
     幸いにしてバランス調整チームの設立により、この類のカードはこれまで以上に発見されやすくなりました。

     


    第2類:研究の結果として発見されてしまった愚かな問題への解決

     

    例:「そして四季は廻る(2回目)」

     

     これは発見は難しいものの、問題があるデッキが見つかってしまった際に行われるものです。第1類と比べれば情状酌量の余地はありますが、これもまた撲滅されるべき問題であり、見落としていたのであれば誠意を見せる必要があるでしょう。
     
     第1類と違い、この問題は単純なカードパワーが原因ではありません。カード同士、とくにメガミを跨った相互作用で問題が発生したものを指します。
     
     これもまたバランス調整チームの尽力で取り除かれており、第1類以上にバランス調整チームの力を実感しています。特にクレイジーなコンボデッキはいくつも発見されており、その中で危険なものは調整され、妥当な水準となりました。

     


    第3類:環境を整えるための方向性の調整

     

    例:「審美眼→点睛」「飛苦無」

     

     この分類の調整は第1類、第2類とは異なり、カードを弱くする目的では行われません。「審美眼」はゲームを遅延させすぎる点を問題視したものであり、「飛苦無」は「毒針」「流転の霞毒」の調整に引っ張られる形で調整されました。
     
     これらの調整の背景には何かしらの問題が必ず存在するため、その問題に対して誠意ある対応は必要でしょう。しかし,筬△犯罎戮襪斑很薪でなく、また火急の問題でもありません。

     


    第4類:勝利し辛いメガミを助けるための上方修正

     

    例:「忍歩」「立論」

     

     本作はキャラクターゲームとしての側面も持っています。それゆえに勝ち辛すぎるメガミが生じてしまうのは問題です。特定のメガミを気に入って頂けたのであれば、そのメガミを活かして勝利できなければ魅力的なゲームとは言えないでしょう。
     
     この問題は第1類から第3類とは明確に異なります。極端な話、これを問題とは見なさないという考え方もあります。例えば一般的なトレーディングカードゲームでは、弱すぎるカードはゲームを破壊するわけではないので、問題とは見なさないことが多いでしょう。
     
     しかし私どもはこれを問題だと考え、バランス調整の対象とみなします。それは最初に定義した「最高のバランス」からも明らかです。私どもには全てのメガミを輝かせたいという理想があるのです。
     
     難しい点を挙げるならば、「勝ち辛い」という基準をどこに設けるかどうかです。こればかりは、今後の環境を注意深く観察し、模索していくほかありません。
     
     『第二幕』での例も挙げましょう。『第二幕決定版』でのオボロ、シンラ、ハガネへの上方修正は必要だったと考えています。他方で直近、4月7日の第二回全国大会においてハガネとホノカは使用率が低く、また4勝1敗以上を達成したプレイヤーが0名でした。しかし今の時点では、私は彼女らへの上方修正は必要ないと考えています(つまりハガネにもホノカにも、十分な強みがあると見ています)。

     


    第1.5類の例:「梳流し(2回目)」

     

     「梳流し」は今の知識で言うと確かに愚かな強さのカードでした。もし『第二幕』で『第四拡張』を出し、私がこのカードを印刷したら土下座は避けられないでしょう。
     
     しかし歴史的に見ると難しいところです。『第一幕』で明白な一弱はオボロでしたが、トコヨはそれに次いで活躍に恵まれていなかったのです。「梳流し」の1回目の修正もカードパワーと言うよりは、ヒミカと組み合わせたコンボを危険視したものでした。
     
     その後、ユリナ/トコヨが明確に強い時代においても、私どもは当時の記憶から、最初は理由をユリナに対して求めました。しかし歴史と研究が進み、『第二幕』の潜在的問題(詳しくは『新幕』開発の記事にて)が明らかになっていくにつれ、本当に問題があったのはトコヨだったという結論に至ったのです。


    第2.5類の例:「もじゅるー」

     

     クルルは発売直後は弱いとも評されていましたが、1、2週間の時を経て先進的な研究者たちが「いんだすとりあ」「えれきてる」そして「もじゅるー」を組み合わせた構築を試し始めました(そして半年の時を経てその研究は「びっぐごーれむ」へと至り、今では環境上位の強さです)。
     
     しかしその強さには危険もあり、当時の「もじゅるー」「音無砕氷」と組み合わせた構築には問題がありました。同時にサイネやトコヨのような相性の良い再起カードを持つメガミとの組み合わせ以外では、クルルが活躍し辛いという方向性の問題もあったのです。
     
     そこで「もじゅるー」は問題のあるデッキを解決するとともに、そもそもの納を増やすことで他のデッキの活躍も推進することにしました。


    第3.5類の例:「壮語→抗弁」

     

     シンラは『決定版』での大規模な上方修正で強化されたメガミです。主たる強化は「立論」でしたが、「抗弁」もまた上方修正の意図を少なからず持っていました。
     
     それに加え「抗弁」には環境全体をにらんだ意図がありました。その時点ではサリヤの強さには問題があるかどうか実に悩ましい状況にあり、彼女への耐性を持つメガミを増やす方向での調整を行おうとしていたのです。

     

     


     調整の分類は以上となります。これらの前提を踏まえ、私どもはバランス調整、特に発売後に調整が生じる可能性についてどのように考えているのかを説明いたします。
     

     

    本作のバランス調整が極めて難しいと受け入れ、

    指針を定める。

     

     私が第一に受け入れるべきだと決断したのは、本作を最高のバランスへとたどり着かせるのは困難であるということです。
     
     本作はメガミ2柱を組み合わせられるゆえに魅力的な広いゲーム空間を確保しています。しかしその代償として、組み合わせ単位での強さを全て計るのはあまりにも困難です。さらにメガミ1柱あたりの枚数が11枚しかないため、弱いカードも許されません。
     
     この点について、バランス調整チームの発足は大きな進歩となりました。第1類のような明白に強いカードや、第2類のような「ほぼ必勝法」はこれまで以上に発見され、第3類で生じるような問題にもメスを入れられました。結果として、間違いなくより面白いゲームを作れるようになりました。
     
     しかし、それでも最高のバランスに至るためにはこの手法のみで安心できるわけではないとも分かりました。私が今の時点で不安に思っていることはありますし、特に第4類の上方修正を行う動機となるような、メガミの間での勝ち易さ、勝ち辛さは生まれてしまうだろうと考えています。
     
     (少し言い訳をしますと、これはあらゆる対戦型のゲームにおいて生じる問題であり、本作だけの話ではありません)
     
     この結論に至ったならば、取るべき道は2つです。一つ目が「ゲームとしてひと箱に全力を注ぎ、込めたものが全てだ。それを後から捻じ曲げず、完璧な品として出した方が良い」と考えるやり方です。二つ目が「この時点で最善を尽くした品であるが、改善の余地があるならばそれをいつまでも模索し続ける。ゲームを変化する生物と捉え、寄り添い、尽くし続けた方が良い」と考えるやり方です。
     
     これはどちらもある側面においては正しく、優劣はつけられません。その中であえて私の見解を言うならば、ひとつの箱の中で閉じた世界である純粋なボードゲームであれば一つ目の態度の方が望ましく、変化を続けるトレーディングカードゲーム、リビングカードゲーム的な気質が含まれるのであれば二つ目の態度の方が適切であると考えています。
     
     本作は言うまでもなくそれらの気質を多分に含むため、私は二つ目の態度を取るのです。
     
     大会での結果や、皆様のフィードバックは大いに参考にします。最高のバランスのために、あらゆるものを活用していく指針であるため、発売後に生まれるデータを使わないのはありえません。

     

     しかしここで改めて念を押しておきますと、発売後にこれらのデータを用いるからと言って、発売前の調整で手を抜くこともまたあり得ません。その時点での最高であり、楽しめると信じるものを提供していなければまずゲームデザインとして失格です。さらにその時点で最高に対しての大会結果やフィードバックでなければ、適切な情報を抜き出すのは困難であるため、目的も達せられません。

     


     こうして、バランス調整を継続して行っていくという考えは明確になりました。しかしながら、今の私どものバランス調整のあり方には多くの問題があり、それらを無視して調整をしていくと声高に叫ぶのは不実と言うほかないでしょう。
     
     そこで次はこれらの問題を整理し、それを踏まえて私どもがどう解決するのかを説明します。


     

    今存在する問題と、それらへの解決手段


    問題1:調整が唐突であり、混乱を生む

     

     これまでの調整は第1類や第2類にあたる問題が発見され、それに対するカードの調整が大きな予告なしに行われていました。これはあまりに混乱が大きく、皆様をひどく振り回してしまっています。
     
     第3類、第4類についても同様です。予想外に『第二幕』の品切れが起こったため、『第二幕決定版』を作り、そこで私どもは大規模な修正を行いました。確かに少し前にブログでの予告はしてはいましたが、それにしても時期に規則性がなく、混乱を生んでしまったと反省しています。
     
     また、この唐突さゆえにしばらく本作を離れてしまうと、復帰が難しくなってしまうという問題もあります。

     


    問題2:修正カードへの対応が不十分である

     

     調整を行うとカードに変更が行われるため、当然ですがそれらのカードをいかに入手するのかと言う問題が生じます。これについて多くの場合は拡張に封入するというやり方を行っており、それは悪いやり方ではありません。
     
     しかしそれでは継続して遊ぶために、拡張の購入を強要してしまいます。当然ですが私どもはそれを問題視しており、無償で入手できるやり方として、大会での配布、修正カードの郵送といったやり方を試していました。

     

     ですが、誠に申し訳ないことにこれらのやり方はシステム化が不十分であり、上手く働かなくなりつつあります。
     
     どちらもシステムとして円滑に回せていないため、人手不足が原因となってしまっているのです。大会での配布は大会が増えすぎてしまったため、その全てで配布を行っていくという在り方が不可能になってしまいました。

     

     郵送については多くの方に送れており、無意味ではありませんでした。しかし申し訳ないながら現在は遅れが生じています。私は(当然ですが有償の仕事として)流通を担当する友人にこれを依頼していましたが、一人で行うには無理がある仕事量でした。ご不便をおかけしてしまっている皆様には、こちらにて改めて深くお詫び申し上げます。現在7割以上の送付は完了しており、進行中です。
     
     しかし、改善に向けた光明は見えています。これまですべてを私一人で行っていましたが、昨年12月の『第参拡張』修正で反省した通り、多くの作業の委任を行いました。現在は経理、流通は私以外が行っており、大会賞品の郵送についても(作業内容が複雑なので時間がかかりましたが)委任に成功しました。さらに、様々な面でデジタルゲーム版の開発を行う有限会社センキ様の力をお借りできています。

     


     問題は概ねこのような具合です。総じて生じた問題や起こった事象に対して、その場その場で調整を行ったために混乱や問題が生じているのが実情です。これらを解決する指針は分かりやすく、ルールを明確に定め、システム化すればよいのです。それらをお伝えしましょう。

     


    解決1:修正でなく更新という考え方にして、タイミングを決める。

     

     バランス調整を行うタイミングを「新しい拡張が出るタイミング」に固定し、唐突なカードの変更は一切行わないようにします。調整カードは拡張に封入され、拡張の内容物をもって発表され、その後2日以内にブログでも発表されます。
     
     そしてある拡張の出版から次の拡張の出版までをひとつのシーズンと定めます(シーズン期間内に1回の大規模イベントを開催します)。
     
     また、これまでバランス調整は作品の瑕として、カード修正と言う考え方で捉えてきました。
     
     しかし、本作が先述した指針を取るのであれば、カードの変化は悪しき修正ではなく、コンテンツの一環としてのカードの更新と考えた方が健全で楽しいものなのではないかと考え始めています。原因が第一類から第四類のいずれにせよ新しいカードが生まれるのは確かであり、そこから新環境を模索するのは楽しいものなのです。
     
     事実、一般的なデジタルカードゲームではキャラクター単位でのカードの追加とローテーションを通し、環境の変化を生み、それをコンテンツとしています。本作はメガミあたりのカード枚数が11枚と決まっているため、カードの更新というやり方になるのです。
     
     他方で本作が異なる点は、無用な更新は行わないという点です。カードの更新以外にも魅力的な拡張のやり方は用意していますので、必須ではありません。拡張が出るからと言って、義務的に更新を行うことはありえないのです(更新はあくまで上記の第一類から第四類のためのものです)。
     
    補足:第一類、第二類の問題が生じてしまうことは現象と解決を切り分けて考えるべきと捉えています。これが起こってしまったならば心から謝罪し、反省すべきで、これらの問題は撲滅すべきです。しかしいざ生じてしまった際にどう解決し、環境がどう変化するかはコンテンツです。 

     


    解決2:更新カードの配布方法をより整備する。

     

     解決1から分かる通り、各シーズンの間での更新カードは拡張に封入されます。
     
     その上で、更新カードに限っては無償で配布します。私どもの人員として取れる現実的なやり方を列挙すると、以下の通りになります。

     

    1)公式、準公式イベントでの配布

     

     これまで大会で修正カードを配布するとしていましたが、(それ自体はありがたいことですが)大会の増えすぎた今では現実的ではありません。そこで(これだけが目的ではありませんが)昔から大会を開いていただいているため信頼でき、直接的な親交もある大会主催の方のイベントを準公式イベントとして定めつつあります。
     
     修正カードは公式イベントとそれらの準公式イベントでのみ配布されます。そのような形でイベントを絞ることで修正カードの送付が円滑になり、長期的かつ円滑な配布が可能になります(たとえば3回の拡張が行われた後も、1回目の修正カードが問題なく配布できるでしょう)。

     

    2)協力して頂けるショップ様での配布

     

     現在はイエローサブマリン様にご協力いただき、『第参拡張』の修正カードが配布されています。このようなショップ様のご協力を増やしていけるよう進めます。

     

    3)ネットショップでの0円商品

     

     デジタルゲーム版の運営を行う有限会社センキ様は、デジタルゲーム版のグッズのためのネットショップを開いています。そちらでの0円の商品として更新カードを用意します(申し訳ないながら、更新カードだけの購入はできませんので、一緒に何かのグッズを手に取ってみてください)。

     


    解決3:本当に大きな問題があれば、一時的な禁止カードを出す。

     

     第1類、第2類の問題が生じてしまう可能性は否定できません。その際にこれまでは場当たり的にカードの修正を行っていましたが、今後はカードの更新はシーズンの区切りと限定されます。
     
     そこで、環境の健全化のために本当に必要であれば、一時的な禁止カードを出します。そして次のシーズンに移行する際にそこで問題を解決するためのカード更新を行い、全ての禁止を解除します。
     
    補足:以前に「審美眼」を禁止する可能性をお伝えした際は悪いフィードバックが生じ、失敗したとお伝えしました。その問題は「私どもの態度が不透明だったこと」「いつ解決されるか分からず、トコヨの通常札がずっと6枚になってしまう恐れがあったこと」「第3類の問題を解決するために禁止を出そうとしたこと」の3点が悪かったと考えています。

     

    補足2:例外として、環境末期に発見された問題は印刷が間に合わず、次のシーズンまで禁止が継続する可能性もあります。

     

     禁止カードの出し方は2通りのやり方があります。第1類の場合は、カードそのものの禁止を行います。第2類の場合は、その問題を引き起こしている特定の組み合わせに限り、原因となるカードの禁止を行います。
     
     コミュニティの混乱を最小化するため、禁止を出す時期も固定します。毎月の第一月曜日とします(月曜日とするのは、最も大会の多い土日までにできるだけ長く準備できるようにするためです)。
     
     ここでの表明として危惧されるのは、禁止カードを乱発し、環境が魅力的でないものにならないかどうかでしょう。私どもは禁止カードは、相当の事態でない限りは出さないつもりです。参考資料として、仮に『第一幕』から『第二幕決定版』にかけてを、今のスタンスで進めていたらどうなっただろうかという予測を書きます。
     
    『第一幕』:禁止「しこみび/ねこだまし」「気炎万丈」
    『第二幕』発売に伴い、歴史通りのカード更新が行われ、禁止を解除。
    『第二幕』初期:禁止なし
    『第壱拡張』発売、カード更新なし
    『第壱拡張』時期:禁止「毒針」
    『祭札』発売に伴い、歴史通りのカード更新が行われ、禁止を解除。
    『全国大会』時期:禁止なし
    『第弐拡張』発売、歴史通りのカード更新が行われる。
    『第弐拡張』時期:禁止なし(発見と洗練が過度に早ければ、禁止「もじゅるー」)
    『第二幕決定版』発売、歴史通りのカード更新が行われる。
    『第二幕決定版』時期:禁止なし
    『第参拡張』発売:禁止「そして四季は廻る」「義旗共振」
    次の発売予定がないため、第二回全国大会より前に歴史通りのカード更新が行われる。

     


    解決4:現状の状態をまとめたページを分かりやすい位置に置く

     

     現在、このカードの修正などの情報をこのブログを中心に発信しているのもまた、問題であると考えています。私どもは現在『新幕』のための公式サイトを作成中でありますが、そちらでは以下の内容をまとめたページを作成し、それをトップページから分かりやすく行ける場所に置きます。

     

    • バランス調整の指針はどうなのか(この記事の要約) 
    • 各シーズンでどのようなカード更新が行われたか
    • 現在の禁止カードはあるか、あるとすればどのようになっているか
    • 次のシーズンまでのスケジュールはどうか
    • 更新カードを入手する方法は何があるのか


     以上となります。予想をはるかに超えて長大な記事となってしまいましたが、本作を魅力的なものにし続け、そして最高のバランスを目指していくには、明確なスタンスを用意し、それに真摯に取り組むほかないと考えております。
     
     そのために、本作に触れて頂くあなたにもその意志を知ってほしかったのです。そして願わくば、この指針に同意していただければ、大変うれしい限りです。


     
     これにて連続更新の土曜日の部が終わりました。最終回となる明日は、これまでの更新全てのまとめと情報の整理、そして当日の出展内容として最後となる追加の内容を発表します。ご期待ください!