『双つその手に導きを』第3回:遥か果てからバンババン

2018.03.02 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。このシリーズはメガミの組み合わせ単位での強みを解説し、使う上での指標や、相手をする上での参考にすることを目指します。より詳しい説明は第1回の前口上をご覧ください。
     
     毎回の著者は異なり、大会などで十分な結果を残している方に、特に得意な組み合わせをお願いしています。やり方としてはその組み合わせについてのインタビューを行い、それにお答え頂く形で書いていただいております。
     
     紹介する組み合わせは、以下のルールで決めております。
     

    • 基本セットに登場するメガミの組み合わせである。拡張のメガミは熟練したプレイヤーに向けたデザインであることが多く、本シリーズの目的には即さない。
    • 大会などで十分な結果を残している。
    • 全6回それぞれの戦い方が十分に異なる。例えば、近距離でビートダウンする組み合わせを2つ以上紹介するつもりはない。

     

     第3回は第1回と同様のビートダウン、しかし、間合の違いゆえに全く異なる戦いをする遠距離ビートダウンを紹介します。それと併せ、遠距離型の防御手段として、レンジロックも扱います。それゆえに扱うメガミはその両方の特性を併せ持つヒミカ/オボロです。それでは、早速はじめましょう!

     

    ジャンルの説明:遠距離ビートダウン

     

     多くの《攻撃》カードをデッキに入れ、相手に攻撃することを中心にゲームプランを組み立てたデッキのことをビートダウンと呼びます。その中でも特にヒミカなどを中心に、間合5から10でありつづけることを望むデッキを「遠距離ビートダウン」と呼びます。

     

    ジャンルの説明:レンジロック

     

     防御の手段として極端な間合の移動を行い、相手のオーラが5であるときに前進できないことを活用するデッキをレンジロックと呼びます。自分も攻撃できない場合は意味がないため、中遠距離での攻撃手段か、間合に依存しないダメージ手段を併せ持つことになります。

     


    著者紹介:カリン
     第1回全国大会優勝。本作は勿論、他のボードゲームでも高い実力を示す名プレイヤー。特にヒミカを嗜好し、ヒミカを使わせれば関東で右に出るものはいないかもしれない。


     

    双つその手に導きを

    第3回:遥か果てからバンババン

    著:カリン

     

    ■この組み合わせの特徴を教えてください。特に、なぜ遠距離ビートダウン/レンジロックにおいて優秀なのかを説明して頂ければと思います。

     

     最も攻撃間合いが遠く連撃も強力なヒミカを、オボロでサポートしていく組み合わせです。突然ですが最も強力な防御手段とはなんでしょうか。豊富なオーラ?強力な対応札? いいえ、相手の間合いに入らない事です。

     

     どんな強力な攻撃も当たらなければどうという事はないのです。この組み合わせでは多くの相手にそれが可能なのです。間合いに入らなければあんなに強い「居合」だって怖くありません。

     

     また、ヒミカの得意間合いの内側はオボロの得意間合いとなっています。頑張ってやっと近づいてきた相手には設置攻撃を絡めた連撃をお見舞いしましょう。「スカーレットイマジン」を用いた連撃での火力の高さはヒミカの一つの強みですが、設置攻撃と相性が良く非常に高い火力を出すことが出来ます。

     

     防御的な側面と攻撃的な側面のどちらとも相性が良い組み合わせと言えるでしょう。

     


    ■この組み合わせでサンプルデッキを作成し、そのデッキの強みを教えてください。

     

    【通常札】シュート/ラピッドファイア/マグナムカノン/バックステップ/フルバースト/誘導/生体活性
    【切 札】レッドバレット/ヴァーミリオンフィールド/壬蔓

     

     上記の防御的な相性の良さに注目して構築したデッキになります。


     「ヴァーミリオンフィールド」、「壬蔓」を何度も使用することで遠距離間合を維持することがこのデッキの勝ち筋です。何度も間合を10に戻し一方的に攻撃することで、相手の心を折りに行きましょう!


     以下、各カードの役割です。

     

    「シュート」
    貴重な間合い10での攻撃手段。初手で最も欲しいカード。


    初手の動きは「シュート」(オーラ受け)→「壬蔓」→「レッドバレット」でリードを奪いましょう。

     

    「ラピッドファイア」
    間合い10では攻撃が出来ないものの、貴重な遠距離での攻撃手段。

     

     連火で使用することで3/1のカードになりますが、遠距離を維持するこのデッキの場合必要以上に相手のオーラを減らしたくない場合があります(オーラが5あると前進が出来ないため宿しを行う分リソースが必要になる)。その場合に先に使用して2/1として使う事も選べるのがこのカードの強みです。

     

    「マグナムカノン」
    ヒミカの誇るライフへの高ダメージソース。


     間合い7という数字は近すぎるため、使う場面は限られています。このカード自体は当ててもライフ差が1しか付かず、自分だけフレアが増えない分むしろ損をします。確定で通せる場面でも、前進して当てに行くべき場面は少ないでしょう。中盤以降、相手がライフ2点を嫌がって「シュート」や「ラピッドファイア」をライフに通すためのカードです。

     

    「バックステップ」
    入れ得!


     貴重な連火の種なので、手札にあっても使うかどうかは慎重に考えましょう。底に埋まってしまったらおとなしく泣く。

     

    「フルバースト」

     今回のデッキコンセプトで何故入っているのか?と疑問に思われるカードだと思います。理由は簡単、たった1枚でライフにダメージを入れられるカードは強いからです。


     間合い10から5まで一気に前進して避ける事が普段のヒミカ対策になりますが、このデッキでは何度も後退するため当てるチャンスは少なくありません。


     一気に相手のオーラが3も空いてしまうため、返しのターンに近づかれて手痛い反撃を食らわないことだけ注意しましょう。相手からの反撃の可能性がある場合はおとなしく後ろに下がって再度チャンスを窺いましょう。

     

    「誘導」
    間合い10での攻撃手段その2


     対応されないオーラ1点の攻撃手段として使用します。手札が「シュート」「ラピッドファイア」「マグナムカノン」の内2枚の時の再構成であれば設置で使用してok。

     

     相手に前進させる効果は相手のオーラが5の際に空打ちすることで連火を稼ぐことが出来ます。設置で使用した場合もそのターンの使用枚数にはカウントされる事を忘れないようにしましょう。

     

    「生体活性」
    初手で欲しいカードその2


     基本的に「レッドバレット」を再起させるために使用します。初手で「レッドバレット」を使用した直後に使用する他、間合い10であれば攻撃を当てる手段は限られるため雑に使用しても問題ない場面が多いです。


     また、間合い10維持の対策としてダストを枯らしてくる戦略があります。その場合オーラとダストが0の状態で生体活性を使用することで即破棄を行えます。「レッドバレット」を1ターンに二回使ったりすることも可能なので覚えておきましょう。

     

    「レッドバレット」
    間合い10での攻撃手段その3


     フレアの消費が1のためライフに通せる場面では「壬蔓」からバンバン打っていきましょう。このカードが使用済でないと生体活性が実質使用出来ないため、勿体ぶらずに使った方が良いです。「シュート」+「誘導」+「レッドバレット」で間合い10でもライフにダメージが通ります。

     

    「ヴァーミリオンフィールド」
    このデッキのキーカード!!


     一気に間合いを2増やすことが出来ます。3回目ぐらいで相手が嫌な顔をすると思いますが、気にせずどんどん使用しましょう。


     手札に有用なカードがあると再起するか悩むと思いますが、ゲームの決着が近い場合を除き基本的に再起したほうが良いです。このカードが打ちたいときに打てないのがこのデッキの負け筋になります。

     

    「壬蔓」
    このデッキのキーカードその2


     「ヴァーミリオンフィールド」と非常に相性が良いく、このカード1枚でフレアと連火両方をサポートします。最構成時は「誘導(設置)」→「壬蔓」→「ヴァーミリオンフィールド」を必ず使用するつもりでプレイしましょう。連火のサポートがなにより非常に有用なため、再起しない場合は不用意に使用しないようにしましょう。

     


    ■サンプルデッキを使う際、桜花決闘で意識すべき点を教えてください。

     

    まず遠距離で戦うデッキの共通事項について話していきます。

     

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     最も大事なことです。


     近距離でのビートダウンデッキではカード1枚で相手のオーラを2以上減らせばそれだけアドバンテージが稼げますが、遠距離デッキの場合、相手はそもそも前進が行いたいのでアドバンテージになりません。

     

     例えば相手のオーラが0ではリソースの数だけ前進してくるため一気に間合いを詰めてきますがオーラが5であれば、前進する前にかならず宿しを行う必要があるため余分なリソースを消費させられます。その分フレアは溜まりますが当たらなければry

     

    ▲ーラはライフよりも大事

     

     オーラはライフを守るために使用するものですが、攻撃に対してオーラで受ける事を選択して守るものではありません。後退のリソースとして使用する方が結果的にライフを守れる場合が多いです。

     

     オーラを失ってしまうと後退することが出来ないので、後続の攻撃をまともに受けてしまいます。そのまま間合いを離せず一方的に殴られて、、、というのがよくある負けパターンです。そのため、3/1の攻撃はおろか2/1の攻撃でもライフで受ける事の方が多いでしょう。


     最終的なライフを守るのが何より大事です。目先のリードに囚われず、適切なタイミングでライフダメージを受ける選択を出来るようになりましょう。


     次にこのデッキでのありがちな悩ましい場面についていくつか説明をします。

     

    .侫譽0間合い8のような場面で、宿しを行ってまでヴァーミリオンフィールドを使うべきか?


     ダストがあり「壬蔓」を使用する、かつ「ヴァーミリオンフィールド」を再起するのであれば使用しましょう。逆に手札を残しておきたい場合は2後退の方が良い場合が多いでしょう。


     「ヴァーミリオンフィールド」が表のままである状態は何より避けるべきです。

     

    攻撃のタイミング

     

     相手の対応札込みでライフに1点でも通るならGO! 下手に攻撃をためらっているとダストが足りずそれこそ捕まってしまいます。


     相手の前進(間合い→相手オーラ)、攻撃(相手オーラ→ダスト)、後退(ダスト→間合い)をバランスよく回すことで一方的に相手のライフを減らしていきます。


     注意すべきは「マグナムカノン」を特別扱いして前進してまで当てに行かない事と、「誘導」は設置での使用が優秀なため出来れば手札から使用しない事です。

     

     また攻撃のタイミングは必ず連火が満たせるため一緒に「壬蔓」+「ヴァーミリオンフィールド」も使用するように心がけましょう。

     

    生体活性のタイミング


     相手が次に距離をどこまで詰めてくるか考えてきた時に、無理なく攻撃してくる場合はやめておいた方が良いでしょう。それ以外の場合はとりあえず使ってしまって問題ありません。このカードは必ず通る場面で使うカードではなく、相手に無理な攻撃をさせて十分な攻撃の準備をさせないという意味あいが強いです。

     

     当然相手が準備を優先した場合は「レッドバレット」が再起しますのでダメージを取りに行きましょう。

     

     生体活性自体が相手のオーラを減らさない連火の種でもあるので、通りそうにないという理由でむやみに伏せ札にすることはやめましょう。

     


     相手の出方に合わせて動くことになるため少し難しく感じるかもしれませんが、距離を維持することを一番に考えつつ、ライフにダメージが通るときのみ攻撃するという基本を忠実に守れば、遠距離での攻撃手段を持たないメガミには非常に有利に立ち回れるでしょう。

     


    ■相手に合わせてサンプルデッキの何枚かを変更することがあるかと思いますが、変更するカードの候補や、どのような相手の時に変更するのかを教えてください。


     屮侫襯弌璽好函→「忍歩」


     相手が間合いの狭い攻撃をしてくる場合には対応札として「忍歩」を採用します。

     

     「壬蔓」を再起させるためにフレアは基本的に空で運用しますが「忍歩」を採用する場合は常に1あるようにしましょう。また、不測のダメージを受けてフレアが増え「壬蔓」が再起出来ないような場面でも、「忍歩」でフレアを消費していくことで事態を改善できます。

     

     「壬蔓」が再起しない場合連火の達成が難しく「ヴァーミリオンフィールド」までつなげる事が難しいため、切り札で一回だけ攻撃を当ててくるような相手にも採用しておくと安定する場合があります。

     

    ◆嵳尭魁→「鋼糸」

     

     相手の瞬間的な前進力が高い場合は「鋼糸」を採用します。

     

     このカードが1枚あるだけで設置攻撃の火力が高く間合い3ー4でとどまりにくい他、オーラが1以下になるような攻撃を相手がライフで受けてくれるようになります。デッキに無い場合もあるようにふるまうのが大事なカードです。


     「誘導」を抜く場合連火の達成が難しくなりますが、より高い火力で早めに決着を受けるように立ち回りましょう。

     

     

    ■この組み合わせで組めるサンプルデッキ以外の方向性のデッキや、コンボ、ギミックなどはあれば教えてください。


    【通常札】シュート/ラピッドファイア/マグナムカノン/バックステップ/影菱/鋼糸/忍歩
    【切 札】レッドバレット/ヴァーミリオンフィールド/スカーレットイマジン


     主に相手にヒミカやシンラなど、先程説明した遠距離維持が難しい、もしくは効果が薄いメガミがいる場合に使用します。攻撃面の相性の良さに注目して構築したデッキです。

     

     このデッキでは「レッドバレット」を含んだ切り札は全て最後まで取っておきます。


     デッキ1巡目、2巡目はヒミカの攻撃札でリードを取り、3巡目の再構成時に手札2枚残しておくことで設置攻撃とスカーレットイマジンによるデッキの引ききりでラッシュをかけていきます。

     

     間合い2から「影菱(設置)」→「スカーレットイマジン」→「影菱」→「バックステップ」→「鋼糸」→「ヴァーミリオンフィールド」→後退→「シュート」→「ラピッドファイア」→「マグナムカノン」→「レッドバレット」と使用することでフレア5消費でオーラ5の相手に6点のライフダメージを与えることが出来ます。


     実際は相手の対応も考えた上で倒しきれる場面まで待ってからコンボを決めていきましょう。

     


    他にも「虚魚」はヒミカと組み合わせると面白いコンボが可能です。

     

    「虚魚」+「マグナムカノン」
     ライフ消費が回復に変わります。元々8点を削り切ることだけを考えて組まれているコンボデッキ系統には計算を狂わせるため非常に刺さります。

     

     しかし「虚魚」の展開中は「バックステップ」「忍歩」「ヴァーミリオンフィールド」が距離を詰める効果に変わってしまう事は要注意です。

     

    「虚魚」+「クリムゾンゼロ」
     上記の距離を詰める効果に変化した札を使用して間合い0まで詰め、「クリムゾンゼロ」を当てる事が可能になります。設置攻撃時の「忍歩」+「影菱」から行えば確実にライフに2点。対応での守りが固いコントロールデッキ相手には有効です。

     

     

    ■この記事を読んだ上で、大会に出る方に一言お願いします。

     

     ヒミカオボロは対策を持たない組み合わせに対して圧倒的な強さを誇ります。大会向けの組み合わせですので一度是非使ってみてください。


    つよいメガミ よわいメガミ
    そんなの ひとの かって
    ほんとうに つよい ミコトなら
    すきな メガミで
    かてるように がんばるべき

    あなたの好きなポケ、、メガミにヒミカが入ることを願って。

     

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