『半歩先行く戦いを』第5回:決闘いろいろ小噺集

2018.01.12 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。コミックマーケットも無事に終わり、このシリーズも帰って参りました!

     

     こちらの記事は本作の攻略記事の第5回となります。ルールは理解できているものの、今一歩勝利への道筋を掴みかねている方を対象として、理論立てられた基礎をお伝えしております。前回までの第4回で基礎にあたる内容が一通り終わったため、今回は実戦で役立つ小噺、Tips集をお贈りいたします。

     

     本シリーズは現在大会で活躍されているプレイヤーの中より、戦術の理論化、文章化に長けた強豪であるつきのみちさんに執筆して頂いております。それでは、早速今回も始めるとしましょう。

     


    著者紹介:つきのみち
     本作を発売から今日にかけて遊んで頂いている古株のプレイヤー。具体化された理論に裏付けられたプレイングと、丁寧なメタ読みを得意とする。2017年8月のコミックマーケット92では本作の攻略冊子を同人にて作成、頒布した。本作の攻略が理論に基づき、これほどの分量を持って文章化されたのはその冊子が初めてのことである。

     

    【宣伝】

     つきのみちさんがコミックマーケット93にて頒布した攻略冊子豪華版がボードゲームショップDDTとメロンブックスにて委託を行います! メロンブックスでは予約も受付中! デッキ構築、決闘、練習の基礎、各メガミの紹介、用語集などなど取り揃え、何と124ページの大ボリュームです。本作の腕前を磨きたいならば、ご一読してみてはいかがでしょうか。


     

    『半歩先行く戦いを』

    第5回:決闘いろいろ小噺集

     

    著:つきのみち

     

     

     基礎理論については前回までの記事で一通り書きましたので、今回は今日から使えるTIPSをいくつかご紹介します。

     

    1. 山札の枚数の意味

     

     基本的に自デッキの再構成時、手札の枚数は0,1,2のいずれかしか取らないため、付与、手札上限変更、封印、毒、でゅーぷりぎあ、開花、ドローカード、メインフェイズ中での再構成等によって山札の枚数が変化しない限り、再構成時に取り得る山札の枚数は5枚、6枚、7枚のいずれかとなります(例外多すぎ!と思われるかもしれませんが、これら全ての例外を加味してもだいたい半分以上は例外を含まない再構成となると思います)。

     

     この再構成後の山札の枚数には当然重要な意味があり、利用することである程度盤面を有利に持ち込むことができます。相手の苛烈な攻撃に晒されてリソースを吐かされる一方等、状況により調節する余裕がないことも多いですが、余裕がある時にこのようなささやかな部分でどれだけのアドバンテージを稼げるかが最終的に勝敗に大きく影響するため、再構成の際に考えると上達が近付くでしょう。

     

    ー蟷0枚で再構成(デッキ7枚)

     

     とにかく長生きしたい時に行いたい再構成です。再構成後3ターン経過してもまだ山札に1枚カードが残っているため、焦燥を1枚分受けることでデッキ1週で4ターン耐えることができます。トコヨなら4ターン目に受けた焦燥を纏い、5ターン目に受けた焦燥を「要返し」で補充すれば何とデッキ1週で6ターンも持たせる驚異的な粘りが発揮できます(相手が攻撃できない盤面を維持する前提)。反面、デッキが奇数枚となるため重要なカードがデッキの底に沈むと焦燥ダメージを受けなければ引けないうえ、再構築直後のターンの手札枚数が2枚となる上に全ての手札がランダムになってしまうため、即座に攻撃して纏まったダメージを与えることは難しく、対応札なども引けるかどうか不明なため事故率が高めとなります(再構成直後に狙ったカードを引ける確率28%)。相手の攻撃力が乏しく、再構成によるライフダメージを最小限に抑えたい時に使います。

     

    ⊆蟷1枚で再構成(デッキ6枚)

     

     最も基本であり、目指すべきデッキの状態です。デッキが偶数になるため3ターンで焦燥を受けずに山札を全て引き切ることができ、絶対に必要なカードを焦燥を受けながら泣く泣く引くことも無く、また手札も1枚持ち越せるため事故率が低く安定します。

     

    手札2枚で再構成(デッキ5枚)

     

     攻撃的な構成です。手札を2枚持ち越せるため再構成直後から手札4枚を使って攻撃できる上に、山札の枚数が少ないため狙ったカードを40%の確率で引くことができます。一方、再構成後3ターン目から焦燥が発生するため再構成頻度が高く再構成によるライフ消費が嵩むうえ、デッキが奇数枚になるためデッキの底に沈んだカードを引くためには焦燥を受ける必要があるため事故率もやや高いです。「圏域」や「契約の楔」など再構成直後に引くと強力なカードを意地でも引きたい場合や、ヒミカで「スカーレットイマジン」を使った総攻撃をかける時に有効です(手札2枚+ドロー2枚+スカーレットイマジン2枚+バックステップ1枚でデッキ内の攻撃カード全てを100%で引き切れるため、攻撃力が高い上に事故に強い)。

     

    の祿阿存在するとき

     

      例外が存在する場合においても、考え方は 銑と同じです。基本は例外を含めて山札が偶数枚、すなわち追加札やドローを加味した上で焦燥を受けずにデッキを引き切れるように再構成するのが基本となります。ただし、開花を見越して山札が奇数枚になるように再構成した結果、開花するカードがデッキの底に沈むと泣きを見るため注意が必要です。

     

     

    2. ヒミカ相手に先手を取ったらとりあえず1宿すべし

     

     ヒミカ相手に先手を取った場合、特に初級者の方においては初手から2歩前進する人が多くみられますが、実は大方の場合は1宿ししてターン終了が安定します。その理由は、ヒミカは実は遠距離が弱いためです。

     

     今までの攻略記事で散々「ヒミカはとにかく離れろ」と言ってきた口で何を言ってるんだ?と思われるかもしれませんが、ヒミカは実は一定以上遠距離になると逆に弱くなるのです。ヒミカの「クリムゾンゼロ」以外の《攻撃》の適正距離をグラフにしますと…

     

    0□□□□■■■■■■■10 シュート     

    0□□□□□□■■■■□10 ラピッドファイア 

    0□□□□□■■■□□□10 マグナムカノン  

    0□□□□□□■■■■□10 フルバースト   

    0□□□□□■■■■■■10 レッドバレット  

     

     これを見ると分かる通り、ヒミカの最も強力な間合は「6〜7」であり、実はこれより遠くは離れるほどその火力は落ちていくのです。今までヒミカで「とにかく離れろ」と言ってきたのは、

     

    [イ譴新覯盟蠎蠅旅況發来なくなり安全になる

    ∩蠎蠅攻撃する為に前進した結果最適な間合になる

     

    という2つの要因の複合によるものなのです。

     

     ヒミカ相手に初手に宿しを行っても、どうせ飛んでくる《攻撃》は「シュート」と「ラピッドファイア」くらいなので、オーラが1個減っても受けるライフダメージは変わりません。逆に前進を行わないことで

     

     屮侫襯弌璽好函廚使えない

    ∩蠎蠅ライフに《攻撃》を通すためには、自ら前進か宿しを行わなければならない

     

    という縛りが生じます。「フルバースト」抜きのヒミカ単品でライフに通せるのは実はデッキ1週で1点程度(「マグナムカノン」は自ライフを消費するため差し引き1点しか入らない)のため、「フルバースト」を使わせない意義は大きく、また、守りの為に遠距離を維持したいヒミカに対して自ら前進や宿しを行わせるのは無駄な手数を強いることにつながるため有効です。

     

     論より証拠、オボロとヒミカで実際に初手から前進したケースと初手に宿しを行ったケースを比較してみましょう。

     

    ―藜蠅冒或覆靴織院璽

     

    先:2前進でターン終了(間合8) ターン終了時:集中力0+手札1枚

    後:「フルバースト」使用(ライフに1ダメージ)

    先:3前進でターン終了(間合5) ターン終了時:集中力0+手札1枚

    後:「バックステップ」「シュート」「ラピッドファイア」使用

      (「ラピッドファイア」オーラ受けなら「マグナムカノン」使用)、2後退

      (ライフに1〜2ダメージ、間合8)

    先:「ラピッドファイア」をオーラで受けた場合(ライフダメージ累計3)

        →4前進、ターン開始時の集中力が1、手札が3枚のため、手札が枯渇し《攻撃》が出せない(間合4)

      「ラピッドファイア」をライフで受けた場合(ライフダメージ累計2)

        →2前進、1宿し、1前進(間合5)

     

    ⊇藜蠅暴匹靴織院璽

     

    先:1宿しでターン終了

    後:前進して「シュート」「ラピッドファイア」(ライフに1ダメージ、間合9)

    先:5前進でターン終了(間合4)

    後:「フルバースト」は適正距離外で使用不可、「マグナムカノン」はライフに通せないため振れない。適当に後退しつつ手札を肥やす。「バックステップ」、2後退(間合7)

    先:1前進、1宿し、1前進(間合6、ライフダメージ累計1)

    ※後手が次の再構成で「フルバースト」を仮に引いたとしても、使った次のターンに「鋼糸」で切り刻まれてしまう為使うことができない

     

     ここまでで、初手に前進した場合としなかった場合で、後者の方が明らかに受けるダメージが抑えられていることが分かると思います。ヒミカは相手の間合に迫られるまでにどれだけライフに打点を与えられるかがキモとなるメガミであるため、デッキ1巡目でのこのライフダメージ差は非常に大きなものとなります。

     

    ※ただし、互いのメガミの組合せによって例外は多く発生するので、相手の手をよく読んで動きましょう。

     

     

    3. ダストをコントロールしよう

     

     ダストは間合と並ぶ、互いのプレーヤーが直接干渉できる桜花結晶です。であれば、この領域にある桜花結晶の数を望む形に誘導することは当然自らの有利につながります。

     

     ダスト操作の第一歩は、そもそも今自分が置かれている状況が、ダストを増やすと有利になる状況なのか、減らすと有利になる状況なのかを判断することから始まります。ダストを増やしたい/減らしたい盤面は次のような状況が挙げられます。

     

    ダストを増やしたい場面

     

    ”嬪織ードの【展開中】効果を使いたい

    ◆屬劼あし」「跳ね兎」など、ダストから桜花結晶を移動させる効果を使いたい

    ウツロを宿している

    ぜ分のオーラやフレアを増やしたい(特に、自分の攻撃力が優っている時)

    チ蠎蠅付与の【破棄時】効果を絡めた強力なコンボを狙っている

     

    ダストを減らしたい場面

     

    増やしたい場面の逆

     

    順に理由を説明しますと…

     

     ”嬪織ードを展開する際にはダストが無ければ自らのオーラを支払わなければならないため。また、オーラも尽きれば付与の持続時間そのものが減少してしまう。

     

     ↓自明

     

     ぜ分のオーラを増やすには間合かダストから桜花結晶を持ってくる必要があります。フレアも基本的にはオーラかライフから生成されるため、オーラと同じことが言えます。間合は自分の得意な所で留まりたいため、最終的には互いのオーラとフレアの総量はダストの取り合いで決まります。相手のオーラが減った状態でダストを枯らしてしまえば、相手はオーラ補充もままならなくなり大きなリスクを抱えることになります。

     

     ゥ瀬好箸伴オーラが全て無い状態で付与カードを使用すると、即座に【破棄時】効果を解決することができます。例えば「森羅判証」の展開中にこれを行うと付与を1枚展開するたびに即座に相手のライフに1ダメージを与えられますし、「天地反駁」中にこれを行って「圧気」を使用すれば即座に-/3の《攻撃》を放てるなど非常に強力です。ただし、オーラが空になる上にダストからオーラ補充もできないため、行う場合は相手にとどめを刺すか、確実に安全な間合に逃亡しましょう。

     

     次に、ダストを増減する方法です。実はダストは基本行動で容易にオーラに吸収できる割に、能動的にダストを増やす手段は少ないのです。

     

    ダストを増やす方法

     

    • 相手の攻撃をオーラで受ける、相手がオーラで受けざるを得ない攻撃を当てる
    • 切札を使う、使わせる。
    • 付与に自オーラを吸わせる(ただし、即効性はない)
    • 「足捌き」「マグナムカノン」等のカード効果。

     

    ダストを減らす方法

     

    • オーラに纏う
    • 付与に吸わせる
    • 「壬蔓」「跳ね兎」などのカード効果


    ダストを増やしやすいメガミ

     

    • ヒミカ

      相手は攻撃をオーラで積極的に受けて前進してくる上、ヒミカ自身もライフを積極的にダストに移動させていくためダストが増えやすい。

     (ウツロは他メガミより多少増やしやすいものの実はそれほどでもない)

     

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