『半歩先行く戦いを』第4回:攻めと守りに基本あれ

2017.11.13 Monday

0

    《前へ》      《目録へ》

     

     こんにちは、BakaFireです。

     

     こちらの記事は本作の攻略記事の第4回となります。ルールは理解できているものの、今一歩勝利への道筋を掴みかねている方を対象として、理論立てられた基礎をお伝えしております。

     

     本シリーズは現在大会で活躍されているプレイヤーの中より、戦術の理論化、文章化に長けた強豪であるつきのみちさんに執筆して頂いております。それでは、早速今回も始めるとしましょう。

     


    著者紹介:つきのみち
     本作を発売から今日にかけて遊んで頂いている古株のプレイヤー。具体化された理論に裏付けられたプレイングと、丁寧なメタ読みを得意とする。2017年8月のコミックマーケット92では本作の攻略冊子を同人にて作成、頒布した。本作の攻略が理論に基づき、これほどの分量を持って文章化されたのはその冊子が初めてのことである。


     

    『半歩先行く戦いを』

    第4回:攻めと守りに基本あれ

     

    著:つきのみち

     

     

    サマリー

    • 攻撃を振るより先に必ず防御手段を確保する。
    • 攻撃を振る時は目的を明確に。


     今回は「防御の基本」「攻撃の基本」について考えます。

     

     今回は今までの記事で説明した内容を基礎とした説明が多いため、第1回〜第3回を未読の方は、先に読んでから今回の記事を読まれることを推奨します。


     この攻略記事シリーズは、私の過去の対戦経験から抽出した「初中級者がよく陥りがちな失着」について、より正着に近い動きとその理由を説明するというスタンスを取ってきました。私が対戦した中でよく見た失着とその結末としては

     

    .ーラを惜しんで銃の攻撃をライフ受けし続けた結果全く接近できずに敗北

    ∋┐冒肝蝋況發鮨兇辰栃屬靴離拭璽鵑冒躪況發鮗けて敗北

    先に切札を使った結果、フレアが空になったところを切札で攻められて敗北

    ぅーラの管理を疎かにし、相手のライフはほとんど減らないのに自分のライフは減って敗北

     

      銑はそれぞれ過去の記事の内容と対応していることが分かると思います。では今回は?もちろん最後のい紡弍する記事となります。

     

     

    1. 防御は攻撃に優先する

     

     結論から言うと、現状のゲームバランスでは(重要)大半のメガミの組合せにおいて防御は攻撃に優先します。なぜ防御が攻撃に優先するのかというと、一言で言えば「ダメージ計算においてライフへのダメージは攻撃力の合計と防御力の合計の差分により決定され、現状のバランスにおいては大半のメガミの組合せにおいて攻撃力と防御力が拮抗しているから」です。何を言っているのか分からないと思いますので、詳しく説明します。

     

     全てのメガミには、共通する守りのリソースとしてオーラが与えられています。オーラがある限り、(オーラダメージが−であるものを除く)<攻撃>はライフの代わりにオーラでダメージを支払う権利を有します。逆に言えば、オーラが無くなってしまえばどんな攻撃もライフで受けねばなりません。それが1/1や2/3のような、オーラさえあれば軽微なオーラダメージで済む攻撃であっても、オーラが無ければ手痛いライフダメージとなって跳ね返ってくるのです。

     

      また、現状のカードプールにおいて各メガミのオーラへの攻撃力は抑えめに設定されており、1柱のカードのみで、間合いを動かすことなく、切札を使わずに、同一ターン中にオーラに5以上のダメージを与えられるメガミはオボロとヒミカしかいません。また可能な組み合わせの場合でも、オボロは設置と全力攻撃の組合せ、ヒミカは自らのライフを消費する必要があります。

     

     これらを総合すると、自分がオーラを5にしておくだけで、相手がオーラを削り切ってライフにダメージを与えるには最低でも以下のどれかを行う必要があることが分かります。

     

    • 複数のメガミのカードを組み合わせた連携攻撃
    • 切札の使用
    • 設置、自ライフ消費等の特殊条件を要する攻撃

     

     これらの条件を考えると、オーラを万全に保っているだけでも1ターン中にライフに2点3点のダメージを通すのは相当に難しいことが分かります。それは裏を返せば、一度大ダメージを受けてしまうと、守りをしっかりと固めた相手から2点3点のダメージを奪い返して逆転することは困難を極めることを意味します。一方、オーラによる防御を超過したダメージはそのままライフに直撃することから、一度守りを疎かにすればライフに2点3点といったダメージは容易に通ってしまいます。

     

     守りを疎かにしたプレーヤーは、攻めてもライフ1点程度のダメージしか与えられないにもかかわらず、軽い攻撃でライフに2点3点の大ダメージを受けてライフ差は広がる一方、といった展開となってしまいがちです。そのため、防御は攻撃より優先するのです。(攻撃力と防御力が凡そ拮抗している現環境においては、切札を使わずにデッキ1巡でライフに2ダメージ受けたら耐え難い激痛、3ダメージ受けたらほぼ死亡と考えて相違ありません)

     

     

    2. 具体的な防御の指針

     

     防御には大体3通りの方法が存在します。

     

    .ーラによる防御

    対応による防御

    4峭腓砲茲詼標

     

     各々について軽く解説します。

     

    .ーラによる防御

     

     全てのメガミに与えられた、基本的な防御の手段です。

     

     サイネの「響鳴共振」を警戒している場合および、前進方向への間合調節の自由度を残しておく必要がある場合(第一回参照)を除けば、オーラは常時5にしておくことが望ましいです。 相手の攻撃が苛烈を極めオーラ5をキープし続けられない場合、今のデッキ1週で残りどの程度の攻撃が来得るかを考え、最も許容できない攻撃を受け切れるオーラ量を目安にオーラを補充しましょう(相手がオボロであれば、最もライフダメージの高い「鋼糸」を受け切れる2オーラは最低でも残しておきたい、等)。

     

    対応による防御

     

     対応を持つカードを出すことで防御します。

     強力ですが、手札に無いことが割れてしまうと力を失うため、使いどころはよく考える必要があります。(例えば、シンラを宿していて「斬」に「反論」で対応すると、次のターンに「居合」が飛んできます)

     

    4峭腓砲茲詼標

     

     相手が攻撃可能な間合に接近することが不可能であれば、最も安全な防御となります。間合による防御の方法と対策については、第一回に書きましたので参考にするとよいでしょう。

     

     

    3. 攻撃は目的を持って

     

     防御の基本があれば、攻撃の基本もあります。攻撃の振り方は本格的に書くと膨大な分量になってしまうので、最も基本的な部分に的を絞って説明したいと思います。

     

     攻撃の基本は、攻撃を振る前に一歩立ち止まって「何のために攻撃を振るのか」「今の手札でその目的を達成できるか」を考えることです。

     

     攻撃を振る目的は基本的には「相手のライフにダメージを与える」ことです。しかし、ライフに通る攻撃しか振らないのであれば相手に圧力(前回の記事を参照)を与えることは難しく、悠々とした展開を許してしまうでしょう。

     

     攻撃を振る目的には大体以下の3つがあると考えます。

     

    .薀ぅ佞縫瀬瓠璽犬鰺燭┐

    ▲ーラにダメージを与える

    B弍を吐かせる

     

     順に、各々が必要とされる理由と場面、振り方を解説します。


    .薀ぅ佞縫瀬瓠璽犬鰺燭┐

     

     先にライフが0になった方が敗北するゲームなので、ライフにダメージを与えることは当然最重要です。相手に効率よくライフダメージを与えるには、「梳流し」等のライフダメージが「-」になっている攻撃を用いるか、「斬」「薙斬り」などの3/1ダメージの攻撃が有効です。

     

     先に説明した通り、基本的に現環境では複数のメガミの連携攻撃にて、手札を2〜3枚使わなければ通常札だけではライフに攻撃を通せません。ライフにダメージを与えたいなら、手札3〜4枚の状態から一気に攻めると良いでしょう。3/1の攻撃を振る際には、「一閃」や「鋼糸」などの高いライフダメージを持つ札を所持している可能性を演出し、オーラで攻撃を受けるとライフにより大きなダメージを受ける危険性を匂わせましょう。未使用の切札で圧力をかけるのも有効でしょう。

     

    ▲ーラにダメージを与える

     

     ライフにダメージが与えられないことが分かっていてもオーラを削るためにあえて攻撃を振るべき場面も多々あります。具体的には以下のような理由が挙げられます。ただし、オーラ削りは後々相手のライフにダメージを与えるための布石か、自分のライフを守るための盾ということを忘れてはいけません。いたずらに攻撃をオーラ受けさせては相手のライフにダメージを与えられず敗北します。

    • 相手の後退を封じる

     特にヒミカ相手に有効です。相手のオーラを削ることで後退に使用するオーラを枯渇させ相手の得意間合いへ逃げる手を封じます。オーラを減らすのを嫌ってライフで受けてもらえれば、,量榲を果たせるため満足でしょう。

     

    • 相手に圧力を与える

     相手オーラ5の状態で相手にターンを渡すと、オーラを補充する必要が無いため手札も集中力も全て攻撃に回すことができます。また、全力の攻撃カードも手軽に使用されてしまいます。相手のオーラをある程度削っておくことで、全力攻撃を使用することに一定のリスクを与え、相手の手を曲げさせることができます。また、宿しに必要なオーラを削るため相手のフレア蓄積速度を削ぐこともできます。

     

    • 次のターンにライフに攻撃を通すための布石

     この理由で使用する攻撃で強いのは何といっても「居合」でしょう。各プレーヤーは原則として1ターンに集中力1と手札2枚で最低3回の基本行動が使用できますが、オーラに4ダメージを与える「居合」は1ターンで得られる基本行動の総量を超えるオーラダメージを与えるため、直撃すれば相手は1ターン完全に防御に徹するか、オーラがガラ空きの状態でターンを渡すかの二択を強いられます。ここで再構成から再度「居合」を振ったり、「斬」「一閃」等の連携攻撃を仕掛ければ相手のライフに一気に大ダメージを与えるチャンスとなります。

     

    B弍を吐かせる

     

     許容しがたい攻撃を放って対応を消費させ、より強力な攻撃を当てるための布石にすることがあります。例えば、「つきさし」で対応を消費させてからの「ゆらりび」が最たる例でしょう。また、相手のデッキに対応札が入っているかどうかを確認する為に、敢えて防がれそうなタイミングで攻撃を放つこともあります。例えば、相手のデッキに「turbo switch」が入ってなさそうな気がするけど7枚全部は割れていないので、入って無いことを確信したい時に試しに「居合」を振って確認しに行く等はあります。

     



     というわけで改めましてBakaFireでございます。


     さて、ここまで連載してまいりました攻略記事ですが、記事作成のつきのみちさんのご意向より、しばらくの間休載とさせて頂きます。再開は年明けを予定しています。


     しかしご安心ください。この休載はネガティブなものではございません! ではなぜ休載するのか。それはつきのみちさんがめでたいことに、コミックマーケット93に当選したためです! そしてそちらではコミックマーケット92で出版された攻略冊子を現在の仕様に合わせて改良したものを頒布されるとのことです(一応この冊子は公式の扱いではありませんので、ご注意ください)。その原稿のため、こちらの記事はしばらく休載する必要が生じたのです。
     
     つきのみちさんが出展されるのは一日目(12/29)、東と29aとなります。そちらの冊子も、本シリーズの再開も、それぞれご期待頂ければ嬉しいです! それでは、年明けにまたお会いしましょう!

     

     

    《前へ》      《目録へ》