こんにちは、BakaFireです。シーズン8−2のpdf更新を踏まえたシーズン9の更新内容をこちらで掲載します。12月9日時点でこの記事は混乱を避けることを目的として掲載しており、更新意図に関する説明は後日丁寧に行います。
以下のカードについてはシーズン8−2の更新内容から変更がありません。説明はシーズン8→8−2の記事を参照してください。これらについては後日にも追記を行いません。
裏斬り
虚魚
暗器
らすとりさーち
Steam Cannon
風雷撃
残響装置:枢式
たまゆらふみ
散華刃
理
魚吊り
以降、変更があるメガミごとに記載します。上述の通り変更の理由は後日に丁寧に説明しますので、申し訳ございませんがお時間を頂ければ幸いです。
(2023/12/22追記)
こんにちは、BakaFireです。レガシー風ストーリーモード『神座桜縁起 完結篇』の物語も全て書き終え、今は発売に向けた更新作業を進めております。その中の一環としてこちらの記事にも追記を行い、シーズン9の更新内容を説明します。
以下にて、各メガミごとの意図を説明します。それ以外のメガミについてはシーズン8→8−2の記事を参照してください。
ユキヒ
「しこみび/ねこだまし」の更新を取りやめ、「はらりゆき」が更新されます。
(2023/12/22追記)
結論として、私はユキヒについて過ちを犯していました。シーズン8→8−2ではAユキヒに問題がないからこそ「はらりゆき」の更新は適正だったと評価しましたが、そもそもオリジン版と比較して環境で使われづらいだけであり、Aユキヒも普通に問題でした。
ゆえに「はらりゆき」の更新そのものが問題を含んでいたと評価を改め、下方修正を施します。一方で集中力を得る効果そのものは魅力的だと考えています。「しこみび/ねこだまし」を含めたリソース供給によりユキヒにリソースで戦う中距離戦略という、他のメガミにはない戦い方を提供しています。これは体験の幅を広げる面で効果的です。
問題視したのは間合3で使用し、そのまま《前進》で戻る立ち回りと、それに伴う「ゆらりび」などの傘を開いた戦略との過剰な噛み合わせやすさです。開閉を切り替え、ある程度噛み合わせられてこそユキヒですが、現状ではやりすぎています。
そこで間合3を除き「ゆらりび」との相互作用を弱め、眼前構築での判断を難しくします。これには「ゆらりび」以外の強みを持つAユキヒの立場を改善する意図も幾ばくか含まれています。さらに間合6も除き、中距離での「しこみび」との相互作用を少しやりにくくするとともに、対応で対処する余地を広げます。
これらの更新を経れば間合5近辺に居座る立ち回りの難度も上がるため「しこみび/ねこだまし」の更新は不要となると考えております。
Aシンラ
「使徒」の更新内容が変更されます。
(2023/12/22追記)
「使徒」の展開時効果はジレンマと安定性の共存を期待通りに果たしていました。しかし神算、鬼謀それぞれの効果はAシンラの楽しい形で強化できていなかったと評価し、更新を改めます。
元来の「全知教典」は間合2での鬼謀での効果に強みがあり、その圧力でゲームを機能させていました。しかしシーズン8−2の更新案では間合2の攻撃を生成できるのが神算となったうえに、ダメージや効果がさほど強力でなかったため、相手は間合2に移動するだけでよくなってしまっていました。加えて言うと間合3などで鬼謀の「全知教典」は充分に痛烈なので相手は間合2への推進されてもいます。総じて、相手は考える必要がありませんし、「全知教典」の機能も損なわれています。
そこで双方の適正距離を戻します。これによりAシンラに対峙する相手にジレンマを与えられ、双方の意思決定が面白くなると期待します。
さらに神算による手札破壊効果を間合2で使えるのは相応に危険だったため、神算効果はやや弱めに設計せざるを得ませんでした。こちらの適正距離から2が除かれたため、改めてダメージや効果を強化しております。
失敗の原因は神算効果まで含めてAシンラを強化するよう更新を試みたためです。シーズン9では方針を切り替え、元来有力だった鬼謀での効果を軸に据える形式を目指しております。
Aレンリ
「神授」のカード番号が変更されます。結果として入れ替え先が「魚吊り」となります。更新パックには封入されず、封入されているカードが直接変更されています。
(2023/12/22追記)
Aレンリはシーズン8-2で大いに活躍しました。活躍の度合いは想定した範囲内ではありますが、その中でほぼ上限と呼べる塩梅でした。特に「最初の桜鈴」がもたらすリソースの供給量は許容できる臨界点の近傍にあります。そこにステップ対応の守りとリソース回収を併せ持つ「魚吊り」が加わると、相手によっては攻撃による打開もリソースの駆け引きもほぼ不可能になり、一部のメガミは勝ち筋を失ってしまいます。
そこで出版する時点で「魚吊り」を除き、防御力とリソース回収能力を引き下げておいたほうが、より幅広いメガミが活躍できる環境となると判断し、この変更を行います。
またAレンリが想定範囲でほぼ上限の強さであったため、オリジン版のレンリの上位互換に近い立ち位置ともなってしまっていました。この問題を緩和し、差別化を与える意図もあります。
アキナ
「直接金融」「源上安岐那の御明算」の下方修正がある程度緩和されます。これらのカードが下方修正されることは変わりません。
(2023/12/22追記)
アキナは結果として(一部の相互作用を活用する構築を除いて)戦略が機能しなくなり、それを楽しむ機会が失われてしまったと評価しています。
多くは素朴なリソースに関する動機ですが、「源上安岐那の御明算」については丁寧に説明します。
第一の理由は後手第2ターンや先手第3ターンにおける対中距離のリスクです。間合6への自分からの移動を強いられてしまうため、相手に最大効率での攻撃を容易く実現させてしまっていました。
第二の理由は先手第2ターンに使う際の手札と集中力の効率です。「源上安岐那の御明算」の使用済効果による利得は1ターンでも早く受け取りたいところなのですが、それを実現する際に間合6だと非効率的な手札の使い方をする事例が増えてしまいます。もちろん、シーズン8での効果であれば間合6を求められようがそういう問題ではないのですが、シーズン8−2での弱体化を受けた現状では見合っていない努力となってしまっていると評価します。
シスイ
「黒き絆」はそのまま更新されます。
「ハドマギリ」の更新を取りやめ、「金屑纏い」と「ウバラザキ」が更新されます。
(2023/12/22追記)
「黒き絆」については追加の説明はありません。シーズン8→8−2の記事を参照してください。
シスイの下方修正は不足していました。シーズン8−2の彼女が許容範囲を逸脱していたのは間違いありません。しかし逸脱の度合いは繊細であり、明白に壊れている水準のカードもありません。出る杭を無策に叩くと楽しさをまとめて失わせてしまうとも評価していました。
ゆえに更新にはメガミ全体の哲学を見据える形での目標設計が必要です。結論として、私は彼女を近距離ビートダウンのメガミとしての枠内に正しく収めることを目指しました。具体的には以下の通りです。
1.山札1巡目の攻撃力低下
中距離ビートダウンは間合4から6のいずれかで高い攻撃力を発揮できるため、山札1巡目のせめぎ合いで優位にあります。対する近距離ビートダウンは代わりに間合2での立ち回りがやり易く、リソースや手札管理の安定性に強みを持ちます。
しかしシスイは2ターン目に「金屑纏い」を使用し、3ターン目に間合4で「反乱撃」や「ウバラザキ」に繋ぐ立ち回りで近距離ビートダウンらしからぬ攻撃力を発揮できていました。
「金屑纏い」に間合制限が付けば2ターン目の使用には相手の協力が必要となり、「ウバラザキ」から間合4が失われた点も含めて山札1巡目の攻撃力は緩和されます。
2.オーラを無視した攻撃の緩和
標準的なビートダウンは相手のオーラを攻撃で削り、その上で攻撃を通さなければなりません。即ち攻撃の受け方という面で相手依存であり、そこに難しさがあります。
しかし「金屑纏い」は相手のオーラに裂傷トークンを無条件で置けるため、その原則を無視していました。それだけで無条件に問題というわけではありませんが、シスイの高い攻撃力も相まって問題のある水準に至っていたと評価しております。
ゆえに「金屑纏い」による相手側への裂傷は相手が選べるようにします。
3.前進の義務付け
近距離ビートダウンは近距離での攻撃にこそ強みを持つため、原則的に《前進》が強いられます。
しかしシスイは時には「金屑纏い」や「徹底抗戦」を活用しながら中遠距離で待ち構える立ち回りも可能でした。これは近距離ビートダウンとしての攻撃力と併せ持ってよい強みではないと判断します。
ゆえに「金屑纏い」に間合制限を付け、中遠距離での立ち回りの幅を狭めます。
4.対応への一定の脆弱性
ビートダウンは攻撃カードに依存する以上、対応カードへの脆弱性を相応に持ちます。仮にそれを無視するのであれば別の欠点を併せ持つべきです。
しかしシスイに目立った欠点はなく、その割には対応への耐性が高すぎました。「反乱撃」が対応で使える点や、「反乱撃」「ウバラザキ」の間合の広さなどが原因と言えるでしょう。
そこで「ウバラザキ」の間合を単一にしてステップ対応への顕著な脆弱性を与えます。一方で「ウバラザキ」は再起する切札であるため、メガミ全体としてステップ対応に弱すぎるという結果にも陥らず、よい折衷に落ち着くと期待しています。
補足:ハドマギリについて
「金屑纏い」「ウバラザキ」がともに相手のオーラへと裂傷トークンを置きづらくなる方向で下方修正されたため、ライフへと「ハドマギリ」を通す立ち回りは相応に難しくなるだろうと私は予測しています。それゆえに「ハドマギリ」は戻しても問題ないと判断しました。
今回のカード更新に関する記事はここまでです。お読みいただきありがとうございました。新たなるシーズンをお楽しみいただければ嬉しい限りです。