『想い一枚ここにあり』第12回:気炎万丈

2019.09.19 Thursday

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     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     前回より著者の決め方を新しいルールで進め始めました。これまでの(『新幕』の)大規模イベントで5勝0敗を達成し、決勝トーナメントへと残ったプレイヤーの中から無作為に選択するのです。そして全員に依頼し終えたら4勝1敗のプレイヤーへと移ります。
     
     それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

     


    著者紹介:きくしょー
    シーズン1大規模大会ベスト4。ユリナ、そしてパワフルなビートダウンを得意とする関西地方の強豪。


     

    想い一枚ここにあり
    第12回:気炎万丈

    著:きくしょー

     

     

    はじめに

     

    皆さん初めまして、きくしょーと申します。思い入れのあるカードについてとのことですので、今回は幾度となく窮地を救ってくれたこのカード、気炎万丈について紹介していきます!

     

     

    気炎万丈というカードが持つ性質について

     

    まず一つ知っておいて欲しいことは、気炎万丈は非常に不安定なカードであるということです。その理由は3つあります。まず一つが《全力》《付与》というカードタイプです。このタイプを持つカードはダストが存在しないとオーラから納を乗せる必要があるため、使用できるタイミングが限られます。

     

    そして二つ目の理由が効果の発動条件が決死であることです。というのも、決死であるということは、相手の攻撃で倒しきられてしまう状態に近いからです。この状態で全力札の使用を行うことが危険な行為であることは言うまでもありません。

     

    最後に三つ目の理由が、効果が使える自分のターンが1ターンだけということです。その1ターンの引きが、気炎万丈の効果が発揮できるカードかどうかによって、勝ち負けが左右されてしまうため、効果を安定させるには工夫が必要です。

     

    このように気炎万丈は、不安定なカードではあります。しかしながら、綺麗に決まれば効果がとても大きいため、普通に決闘を進めても敗北してしまう相手に使うことで、細い筋の勝ちを拾いに行くことの出来る“底力”を持つユリナに相応しい一枚ではないかと思っています。

     

     

    相性のいいメガミ

     

    さて、前述のような不安定さを乗り越えて初めて恩恵を受けられる、気炎万丈の効果はどういったものだったでしょうか。カードには、【展開中】決死-あなたのライフが3以下ならば、あなたの他のメガミによる《攻撃》は+1/+1になるとともに超克を得る、とあります。 そう、他のメガミによる《攻撃》という部分があるために、

     

    他のメガミの《攻撃》カードを多めに採用しなければ機能せず、まともな攻撃札を持たないメガミでは、気炎万丈を使用することによるリターンが見込めないのです。では、気炎万丈と相性が良いとされるメガミはどのような性質を持つのでしょうか。気炎万丈の効果は他のメガミの《攻撃》であれば4/5であろうが1/1であろうが+1/+1してくれます。なので4/5を一回打てるだけのメガミより、1/1を4回打てるメガミの方が、総合打点が増えるため気炎万丈との相性が良いです。ここでは、そのような性質を持ち合わせている、気炎万丈と相性が良いメガミ2柱との構築を紹介します。

     

    ユリナ/サイネ

    斬、一閃、柄打ち、気炎万丈、薙切り、八方振り、石突//律動弧戟、音無砕氷、氷雨細雨の果ての果て

     

    ダストが無い状態であっても、気炎万丈をしやすい構築になっています。八相状態の石突、ライフ一点分軽減できる音無砕氷がある上に、氷雨細雨の果ての果てというカードが超克と+1/+1を得て6/6と化しているため、攻撃切札の使用を許しません。そうして守り切った後は、2/2 2/2 3/3という暴力装置と化した律動弧戟が圧殺してくれます。

     

    ユリナ/サリヤ

    斬、一閃、柄打ち、気炎万丈、Waving Edge、Burning Steam、Turbo Switch //Julia’s BlackBox、Omega-Burst、Alpha-Edge

     

    引きに左右されることがほぼ無い気炎万丈を実現できる構成です。序盤にAlpha-EdgeとWaving Edge&Burning Steam で燃焼とダスト供給を達成した後に、Julia’s BlackBoxでForm:YAKUSHAに変形します。そうすることで気炎万丈を使用した後のカードの引きに依存せず、2/2と化したAlpha-Edge と3/2と化したBeta-Edgeの嵐が対戦相手を襲います。気炎万丈使用後の守りも盤石で、Turbo-SwitchとOmega-Burstの二枚があれば相当堅い守りであることは皆さんご存知の通りです。(使わなかったTurbo-SwitchもBeta-Edgeの弾に出来るので安心して構えられます。)

     

     

    最後に

     

    何度も述べている通り、気炎万丈は不安定なカードで、使用するためにはいくつも条件をクリアしなければなりません。しかしながら、そのために試合の流れを読み切

     

    り、使用できるターンを作り、1ターン守り切り、圧倒的な攻撃力で相手を倒すという流れを実行出来た時には、とてもうまぶることが出来て楽しい1枚です。きつい対面に当たった時に思い出してみてください。

     

     

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    『新幕 半歩先行く戦いを』第4回:切札は秘めてこそ

    2019.09.13 Friday

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       こんにちは、BakaFireです。こちらのシリーズは本作の攻略記事となります。目標は初級者から中級者へのステップアップ。ルールは理解できているものの、今一歩勝利への道筋を掴みかねている方を対象として、理論立てられた基礎をお伝えしております。

       

       もともとは『第二幕』のバージョンが連載され、完結しています。しかしシリーズそのものが素晴らしい点と、『新幕』で当時の知識が使えるかどうかが不明瞭である点を鑑みて、『新幕』へのコンバートを行っています。

       

       本シリーズは現在大会で活躍されているプレイヤーの中より、戦術の理論化、文章化に長けた強豪であるつきのみちさんに執筆して頂いております。それでは今回も始めるとしましょう。

       


      著者紹介:つきのみち
       本作を発売から今日にかけて遊んで頂いている古株のプレイヤー。具体化された理論に裏付けられたプレイングと、丁寧なメタ読みを得意とする。2017年8月のコミックマーケット92では本作の攻略冊子を同人にて作成、頒布した。新幕の大規模大会もシーズン1、シーズン2、そして第三回全国大会のいずれも4勝1敗で終え、その実力はいまだ健在だ。最近はゲームデザイナーとしての活動も始め、初の作品である『Psylent Phantom』は私どもBakaFire Partyより好評発売中! ぜひとも手に取ってみてね!


       

      『新幕 半歩先行く戦いを』

      第4回:切札は秘めてこそ

      著:つきのみち

       

       

       今回は切札について考えてみようと思います。切札はご存知の通り、通常札7枚と別に構築を行いフレアを支払って使用する3枚の札です。

       

       

      1.  切札の構築

       

       切札の構築は、以下の4つを考慮して決めます。上ほど優先です。


      .侫譽△足りるか
      ∩蠎蠅離薀ぅ佞10点ダメージを与えるのに必要(無いと10点与えられない)
      A蠎蠅遼標罎魎咾、あるいは相手からの先制リーサル(※)回避に必要
      と很麺利(次回で説明します)を取るのに必要

       

      ※ リーサル:Lethal(致死, 致命的)より、相手のライフを0にすること。相手から先制リーサルされる=自分が先にライフ0になってしまう。

       

      ↓は前回解説しました。い麓_鵑砲修粒鞠阿鮴睫世垢襪里悩2鵑枠瑤个靴泙后
      (先制リーサルと盤面有利は密接に繋がっているため、△鉢は実際には区別は難しいです。)

       

       

      2. フレアが足りるか考えよう。


       フレアが足りなければ折角の切札が使いきれず不利となります。効率の良い切札選定のためには、1回の桜花決闘でどのくらいのフレアが使用できるのかを見積もるのが重要です。


       結論から言うと、1回の桜花決闘で使用できるフレアはおよそ10程度と見積るとよいです。

       

       自分の初期ライフが10、オーラが3、間合が10あり、相手と自分が同程度の回数前進したとすると、達人の間合である2までに互いが4個の桜花結晶を得られます。これをオーラに2個、フレアに2個分配し、そしてライフに8ダメージを受けるとフレアが合計10になります。自分が死ぬ一歩手前と仮定したとき、盤上の共有リソースを等分配するとだいたい10くらいになる訳です。

       

       そしてさらに、ここから足したり引いたりして補正をします。「壬蔓」「Stant」などのフレアを加速させるカードがあれば、使用回数分フレアは追加で貯められますし(「Stant」は自オーラがある限りしか増えないので注意)、第1回の記事で書いた通り、「後退」するのは1回1フレア消費と同じです。「マグナムカノン」などのライフをダストに送るカードも使用回数分フレア取得量が減ることを考慮しましょう。


       フレア蓄積量は様々な要因が絡むので正確に計算するのは難しいですが、大体どれくらい使えるのか感覚を掴むと勝利に近付くでしょう。

       

       

      3. リーサル圏を計算しておこう


       少し今回のテーマからは逸れますが、通常札と切札の構築について説明したので、リーサル圏について説明したいと思います。リーサル圏とはリーサルできる範囲、すなわち相手のライフを0にできる条件です。リーサル圏は間合、自分の手札、フレア、相手のライフ等が絡んだ空間を成しているためデッキ構築時点で全てを計算し把握するのは困難ですが、最大ダメージ量と、それを発揮できる条件くらいは把握しておくと良いでしょう。

       


      自分:ユリナ/オボロ
      斬/一閃/柄打ち/居合/鋼糸/影菱/忍歩
      月影落/浦波嵐/壬蔓

      相手:対応札を持たない組み合わせ

       

      原則相手のオーラは5と考えましょう。
      間合は相手次第ですが、今回は2か3が主戦場と想定します。

       

      例えば

      • 自フレア8以上
      • 伏せ札に「鋼糸」があって間合3
      • 手札に「一閃」

       

       この条件が揃った状態で最適な動きをした場合を考えると、ターン開始時に再構成→「鋼糸」→「浦波嵐」→「壬蔓」→「一閃」→「月影落」と繋ぐとライフ6点を破壊することができます。

       

       この場合そのターンの手札の引きに左右されないため、ターン開始時相手ライフが6以下なら勝利確定……と言いたいところですが違います。「居合」以外は引けば何でも(「誘導」は「壬蔓」の前に入れると「壬蔓」がライフに入ります)ライフ打点が1以上伸びるため、ターン開始時点の2枚ドローで何か1枚は確実に打点が引けます。つまり相手のライフが7点以下なら勝利確定です。なお、再構成しなかった場合「宿し」で1フレア補充する必要があるため、引いてくる攻撃カードが「柄打ち」「影菱」だった場合ターン開始時の集中力によっては勝利条件を満たせません。

       

       ゲームが進んできて相手のライフが減り自分のフレアが増えてきた時に「あと何点相手のライフを削り、あと何点フレアを貯めれば勝ちか」を意識し、リーサル圏という目標地点から逆算して盤面を詰めていきましょう。目的地を明確にすることで、見逃しやすい確定勝利を見逃しにくくなります。

       

       なお、今回は簡単のため相手は対応を持たない組み合わせとしましたが、このゲームはほとんどのメガミが何らかの対応を持っているため、リーサル圏を計算する際にはきちんと対応を考慮しましょう。

       


      4. 切札の使用

       

      4.1. 切札は先に見せるな


       切札の使用の基本は「切札は先に見せるな、見せるなら更に奥の手を持て」という某漫画の名言がそのまま当てはまります。先に発動することで持続的に効果を得られるものを除けば、基本的に切札は「自分のライフが0になる時」か、「相手のライフを0にできる時(正確には、自身の勝利を確定できる時)」以外には使わない方が良いです。その理由は以下の通りです。
       
      .侫譽△鮠暖颪垢襪海箸納らの行動の選択肢が減る
      攻撃札であれば、相手にフレアを与えてしまう
      切札を公開することで情報を失う

       
      各々について少し詳しく説明します。
       


      .侫譽△鮠暖颪垢襪海箸納らの行動の選択肢が減る
       
       例えば自分がユリナを宿していると仮定したとき、自フレア7から「月影落」を使用したとします。こうして自分のフレアが0になった状態で相手にターンを渡してしまうと、自フレアが0のため「浦波嵐」によって相手の攻撃を軽減するという選択肢を自ら放棄しているのです。すると相手は容赦なく強力な攻撃切り札を使用可能となってしまいます。例えば相手もユリナを宿しているとするならば、自オーラ5からでも「一閃」をオーラで受けた瞬間に「月影落」をライフに直撃されてしまいます。
       


       攻撃札であれば、相手にフレアを与えてしまう
       
       相手のライフにダメージを与えることと相手のフレアを増加させることはほぼイコールです。強力な切札攻撃は当然相手に大量のフレアを供給するため、相手の選択肢を増やします。,塙腓錣擦襪函∩蠎蠅料択肢を拡大して自分の選択肢を狭めることになり、総合的には不利となることが多いです。
       
       攻撃をライフで受ければいつでもフレアは貯まるのだから、殊更切札を強調する必要は無いのでは?と思われたかも知れませんが、相手のライフを0にしてしまえば相手にいくらフレアがあろうとも無駄です。使う機会のないフレアは存在しないのと同じなのです。それゆえに、強大な威力を持つ切札攻撃はできる限り相手のライフを0にする瞬間に使い、相手のフレアを大量に無駄にさせることが重要です。
       
       ただし、消費フレアが少なく威力も低い切札攻撃であれば上記´△良塒は少ないため、先に打つのも一つの手です。特に、消費フレアが少なく威力が低めの切札は中距離・遠距離に多く存在するため、打てる機会を逃すと次に機会があるかどうか分からない場合には、先に打つのも手でしょう。
       
       例えば、「レッドバレット」は間合5まで離れる必要があるため、メガミや切札の組み合わせによっては打つタイミングを一度逸すると次は難しい場合があります。
       
       ただし、これらのような切札は先に打つことで上記´△砲茲詆塒は比較的少ないですが(全く無い訳ではないので注意)、次のの理由による不利は変わらず受けることを考慮する必要があります。

       


      切り札を公開することで情報を失う
       
       伏せられた切札は、その正体が分からないがゆえに相手に対処を強いることができます。例えば自分がサイネを宿していれば、切札が見えていない限り、相手に常に「切札に「氷雨細音の果ての果て」があるかも知れない」という恐怖を与えることができ、強気に攻めれば勝利可能な場面でも手控えてくれるかもしれません。このように、秘匿された情報は相手を惑わせる武器となります。この点からも、切札は温存したほうが良いでしょう。

       

       

      4.2. 切札を先に見せていい場面


       切札を先に見せていい場面や条件は色々ありますが、例を挙げると


      ・継続的に効果を与える切札
       →魔食など

       

      ・再起する切札
       →壬蔓、はらりゆき、流転の霞毒、ヴァーミリオンフィールド等

       

      ・間合等の都合上、次に使う機会があるか分からない
       →レッドバレット等

       

      ・相手が強力な攻撃切り札を持たない
       →とりあえず相手にフレアを与えても自身の死に直結しにくい相手には、先制で切札攻撃を当てても不利は少ない(無いわけではないので、温存が無難ではある)

       

      ・相手が強力な対応手段を持つが、その条件を満たしていない(フレア、燃料など)
       →トコヨ相手でまだ相手のフレアが5未満である、サリヤ相手でTurbo SwitchもOmega Burstも使えない燃料・フレア状態である等、今当てないと次に当てるチャンスが無いかも知れない場面を見逃してはいけません。特に対応が強いメガミは一撃のダメージが軽いことが多いため、取れるところでダメージを取っておくことは重要です。

       

      ・切札を使うことで有利を固定し、ゲーム終了まで逃げ切れる
       →大規模にライフを取る手段がないメガミ相手の場合、途中で1回大幅にライフリードを取ればそのままゲーム終了まで逃げ切れることも多いです。

       

       

       少し短いですが、今回はここまでです。


       次回はこのゲームの骨子かつ最も難しい《攻撃》について解説します。
       

       

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      『想い一枚ここにあり』第11回:遠心撃

      2019.09.13 Friday

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         こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
         
         前回より著者の決め方を新しいルールで進め始めました。これまでの(『新幕』の)大規模イベントで5勝0敗を達成し、決勝トーナメントへと残ったプレイヤーの中から無作為に選択するのです。そして全員に依頼し終えたら4勝1敗のプレイヤーへと移ります。
         
         それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

         


        著者紹介:のんのんびより
        シーズン2大規模大会準優勝。関西地方の強豪にして、その奇才ゆえにその逸話は事欠かない。


         

        想い一枚ここにあり
        第11回:遠心撃

        著:のんのんびより

         

         

        はい!全国のふるよにプレイヤーの皆さんこんにちは!のんのんびよりです。

         

        今日はですね、私の信望するメガミであるハガネを象徴するカード、遠心撃について語らせて頂きます。

         

        そもそもハガネとは、大地を象徴するメガミであり、巨大な鉄槌を振り回し、鍛冶を得意としてます。また、極度に右脳派と紹介されています。

        ゲームでのハガネの特徴としては、自分も相手も巻き込む大がかりで極端なカードが多いです。その中でもこの遠心撃は極めて極端なカードとなっています。

         

        今日はその遠心撃を詳しく見ていきましょう!

         

        豪快な攻撃力、ド派手な効果、広い間合いに加えて遠心という使用制限を持っています。

         

        詳しく見てみましょう。

         

         


        通常札最高峰の攻撃力

         

        遠心撃のオーラダメージは5と非常に高く、通常札ではヤツハの「鏡の悪魔」を除いては並ぶカードが無いほどです。(鏡の悪魔はデメリット付きの全力札であることもここに記載しておきます。)遠心撃をオーラ受けしてしまった場合は、失ってしまったオーラを回復させるのに多くの手札、集中力を費やしてしまい、相手はその分の攻撃機会を損失することになります。

         

        また、ライフダメージも3と高水準に設定されており、このダメージ量は間合3−4での居合やオーラダメージ後の斬撃乱舞など条件付きの全力攻撃札クラスです。この2枚はライフに直撃してしまうと大きくゲームが動くことから遠心撃も同様に勝負をひっくり返すのに十分なダメージ量を持っていると言えます。そのため、対戦相手は可能であればオーラは5にして遠心撃の直撃は避けておきたいという心理も働くでしょう。

         

        これらオーラダメージ、ライフダメージともに最高峰の遠心撃はまさに最強の一枚です!

         


        お互いの手札を全てぶっ飛ばす豪快な能力

         

        遠心撃は、攻撃後にお互いの手札を全て伏せ札にする効果を持っています。相手の手札に干渉するカードは、引用、影菱、など一定数存在するものの、全ての手札を失わせるのは唯一遠心撃だけです。前述したダメージ量に加えてこんな効果があるのですから相手からしたらたまったものではありません。

        まともに遠心撃が通ると相手は立ち直るのに時間がかかることから、予め手札を過剰に使用して基本動作を行い、手札破壊の被害を軽減しようとするでしょう。

         

         

        遠心という使用制限

         

        遠心を持つカードは、

         

        • 現在の間合がターン開始時の間合から2つ以上離れている。
        •  このターン中にあなたが《攻撃》を行っていない。

         

        上記の使用制限を持っています。これらの制限は試合中ではどの様に現れるでしょうか。

         

        ・間合い5からだと遠心撃を使えない
        遠心は必ずターン開始時の間合いから2以上離れる必要があります。遠心撃の間合いは2-6なので相手が間合い5に居座る場合は必ず遠心撃の間合いから外れてしまうのです。

         

        ・なかなかライフにダメージが通らない
        遠心撃を使用するターンは他の攻撃札を併用できないために、「遠心撃さえオーラで受ければよい」と相手は考えやすく、なかなかライフにダメージを与えられないこともあります。

         


        使用条件があるのは分かったけど、じゃあどうすればいいの?

         

        例えば、間合4〜5付近の攻撃札があれば、間合5を維持する相手に圧力をかけていくことが可能になります。また、下がる相手には引力場、大重力アトラクトなどで間合を近づける戦法も有効になるでしょう。

         

        ライフダメージが取れない場合は、相方のメガミに頼ったり、大山脈リスペクトを使用して遠心撃を再利用するなどの方法も有効です。リスペクトで鐘鳴らしを2回使用した遠心撃は5/5となるため、道中になかなかライフが取れずとも十分にゲームをひっくり返すことが可能でしょう。

         

        また、中級者〜上級者向けのテクニックに「遠心撃はあえて入れない」という方法があります。これは「遠心撃は入れずとも対戦相手がケアするために有利が取れる」という考え方です。この方法では常に通常札の1〜2枚は秘匿しておき、相手に「見えない遠心撃」の圧力を与え続ける事が重要です。

         

         

        おわりに

         

        遠心撃は最強の攻撃力、最強の効果と引き換えに厳しめの使用条件が課せられた一筋縄ではいかない通常札となっています。やや癖があるため使いこなすのは難しいものの、その絶大な圧力から対戦相手をケアに走らせることも可能となっています。

        皆さんも最強の通常札である遠心撃を駆使して対戦相手をブンブン振り回していきましょう!

         

        やはり遠心撃は最強…!
         

         

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        『想い一枚ここにあり』第10回:不完全浦浪嵐

        2019.09.06 Friday

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           こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
           
           前回までは招待選手大会へと関係する9名の方々に記事をお願いしましたが、それ以降はどの方に本シリーズの作成を依頼するか悩んでおりました。全国における実力あるプレイヤーの皆様の中でだれを優先するか、そして私の独断としてしまうとどこかで角が立たないか。それらについて心配していたのです。
           
           他方で皆様からのフィードバックを見る限りではこのシリーズは大好評であり、続けない理由はありません。そこでどうにかできる範囲で八方丸く収まるルールを検討した結果、完全に無作為(※)に任せるべきだと判断しました。つまり大規模イベントで5勝0敗で決勝トーナメントに残った方の中から無作為に1人ずつ選び、依頼を行っていくのです。そしてそれが終わったら4勝1敗以上の方へと移ります。
           
           新しいシリーズで最初に記事をお願いするプレイヤーはこの方です。それでは、新たな一枚をお楽しみくださいませ!
           

          ※ d6などのダイスツールを使っています。

           


          著者紹介:ふぇりる
          第三回全国大会ベスト4。中国地方の強豪であり、他地方の予選すら研究するその努力は見事に天音杯で花開いた。


           

          想い一枚ここにあり
          第10回:不完全浦波嵐

          著:ふぇりる

           

           

           初めまして、ふぇりるです。

           

           今回は私のお気に入りの一枚、「不完全浦波嵐」についてお話ししたいと思います。

           「不完全浦波嵐」は「浦波嵐」と比較すると、ダメージが「3/-」、対応した攻撃を「-3/+0」、「フレア5」とそれぞれスケールアップした切札となっています。

           以下では、それぞれの要素に焦点を当ててお話しさせていただきたいと思います。

           

           

          攻めの「3/-」

           

           不完全浦波嵐のダメージ「3/-」は相手のオーラを大きく削る力を持ち、攻めの場面で大きな働きをします。

           特に「柄打ち」や「乱打」との相性は抜群であり、「決死」状態での「柄打ち」→「不完全浦波嵐(4/-)」→「乱打」は相手のライフを3点も奪います。

           

           また、これに「一閃」や「月影落」が絡むとさらにダメージは大きくなります。(対応されなかった場合のダメージはなんと9点!)

          さらに、「柄打ち」→「不完全浦波嵐(4/-)」→「乱打」だけならば「柄打ち」「乱打」を抱えていれば安定して実現できるため、確実性も高いです。

           

           このコンボはユリナ1柱だけでも成立しますが、オボロの「鋼糸」やコルヌの「旋回刃」などと組み合わせて更なる破壊力を目指したり、チカゲの「毒霧」などと組み合わせてあらかじめ相手の体勢を崩したりと、他のメガミの力を借りることでますます強力なコンボとなります。

           

           

          守りの「-3/+0」

           

           不完全浦波嵐は対応した攻撃を「-3/+0」するため、守りの場面でも輝く切札です。

           特にユリナの「月影落」「天音揺波の底力」やユキヒの「ゆらりび」などの大技に強く、これらの大技に怯えない立ち回りをすることができます。

           また、「浦波嵐」と比較するとオーラ1つ分の余裕があるため、大技をチラつかせての小さな攻撃でライフを削られにくいというメリットもあります。

           

           サイネの「律動弧戟」やサリヤの「Alpha-Edge」「Form:YAKSHA」などの連続攻撃に対しては防御が少し難しいという弱点はありますが、その弱点をサイネの「音無砕氷」やユキヒの「くるりみ」など他のメガミの力を借りて補うことで、鉄壁の守りを実現することもできます。

           

           

          玉に瑕…「フレア5」

           

           ここまで見ると不完全浦波嵐は完璧な切札に見えますが、「フレア5」と少し消費が激しいという弱点もあります。

           例えば「月影落」と組み合わせる場合、「月影落」と「浦波嵐」の組み合わせは合計フレア10ですが、「月影落」と「不完全浦波嵐」の組み合わせは合計フレア12となり、両立が少し難しくなります。

           また、フレアが4以下の場合は当然「不完全浦波嵐」を使用できないので、守りに使うことはできません。

           まだフレアが溜まっていない序盤に大技をチラつかせられると、不本意なライフ受けを強いられるリスクもあります。

           

           この弱点はオボロの「壬蔓」「神代枝」やサリヤの「Stunt」など、必要なフレアをサポートできるカードと組み合わせることで緩和することができ、ユリナのパワーを最大限発揮することができるようになります。

           

           

          最後に

           

           ユリナAは「決死」状態で圧倒的な攻撃力を持ち、他のメガミのサポートを受けることでますますその力を発揮できるメガミです。

           ユリナAを宿し、ピンチからの大逆転!してみませんか?

           

           

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          『想い一枚ここにあり』第9回:壬蔓

          2019.08.09 Friday

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             こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。

             今回は前回に引き続き、招待選手大会で素晴らしい解説を務めてくださったもう一名にご担当いただきました。それでははじめましょう!
             


            著者紹介:771
            第三回全国大会4勝1敗。彼もまた新幕から頭角を現したプレイヤーで、先の招待選手大会では解説を務めた。



            想い一枚ここにあり
            第9回:壬蔓

            著:771

             

             

            はじめまして。771と申します。
            今回は私の大好きな1枚、「壬蔓」について語らせていただきます。


            壬蔓は全切札の中でも貴重なフレア消費0の切札です。
            間合さえあっていればいつでも使うことができる、そんな使いやすいカードであるからこそ使用用途やタイミング、ゲームプランをしっかり意識することでより上手く使いこなせるカードです。
            まずは壬蔓が何をするためのカードなのかという所から見ていきましょう。
             


            『切札のサポートをする切札』


            壬蔓の効果は「1/1の攻撃」「1フレア」「再起効果」の3つに分けられます。
            切札が壬蔓だけの時は「1/1の攻撃」としてしか意味のないカードになってしまうため、他の切札と組み合わせて使って初めて真価を発揮します。
            他の切札と組み合わせた時、壬蔓は「1/1の攻撃」「フレア消費を1下げる」という2つのサポートをし、他の切札によって「再起効果」を満たすカードとなります。
             
            では具体的にどんな切札と組み合わせれば壬蔓のサポートが輝くのでしょうか?
             
            _薪戮盧撞する切札と壬蔓


            「ヴァーミリオンフィールド」「無窮ノ風」「はらりゆき」など、何度も再起する切札と壬蔓を組み合わせると壬蔓によって強化された切札をたくさん使用することが出来ます。
            再起する切札を使い続ける戦術はフレア消費が激しく、壬蔓による消費軽減とフレア0による再起しやすさが噛み合います。
            壬蔓のサポートをうければフレア消費2なら半分、消費1なら0になり1/1の攻撃が付きます。
            フレア消費で見たコストパフォーマンスは完全に壊れた犯罪切札の完成です!
            あとは2枚の再起を維持して高いカードパワーを押し付け続けることでゲームを有利に進められます。
             
            ▲侫譽⊂暖颪梁燭だ攣イ反冖


            フレア消費の多い切札を壬蔓でサポートすればデメリットである「フレア消費の多い」という部分を軽減してくれるため好相性です。
             
            壬蔓で得られる1フレアは基本動作にすると宿し+纏いの2回分、
            1ターンごとに得られる集中力1と手札2枚を基本動作にすると3回分です。
            つまり壬蔓のある時とない時では1ターン弱分のリソース差が出来ます。
            1ターンでも早く使うことに意味がある使用済で効果を発揮する「虚魚」「魔食」などと噛み合うのはもちろん、「月影落」や「律動弧戟」などの強力な攻撃的切札を使うことが可能である状況を早く作ることで相手にケアを強要することが出来ます。
            本来は中盤もしくは序盤に無理して使う切札を序盤に無理せず使え、本来は終盤まで使えない切札を中盤から使えるようになるのは非常に強力です。
             
            切札対応と壬蔓


            壬蔓の欠点として対応カードではないため相手ターンに使用する切札対応のサポートをすることは出来ません。
            ですので切札対応と合わせて使う時は一工夫必要です。
            切札対応の最も強力なタイミングは相手の強力な攻撃を潰す時です。
            そしてそれが起きるタイミングは自分が有利な状況での終盤が最も多いです。
            つまり逆に考えれば終盤を有利な状況で迎え場を整えることが一番のサポートになります。
            先手を取り有利な状況を作り出す動きが強力な壬蔓ともう一枚の切札で序中盤に能動的に攻め、終盤に入る前に壬蔓でフレアを作ってから受動的な動きに切り替えれば切札対応が最も強力な盤面を作り出すことが出来ます。
            壬蔓を使ってゲームプランを上手く組み立てることで最大のサポートをすることが出来ます。
             


            『壬蔓を使う時の注意点』


            ・相手の攻撃を受けすぎない


            壬蔓はフレアが0でなければ再起しません。
            ですのでライフダメージを受けすぎると壬蔓を再起させるプランが崩壊します。
            眼前構築の段階で相手の攻撃に何があってどれをオーラで受けてどれを対応してという事を明確にしておくと良いです。


            ・再起に夢中になりすぎない


            壬蔓を再起させる事は強力ですがそれに夢中になって勝負に負けてしまうのは本末転倒です。
            適切なタイミングで切り替えましょう。
            時には壬蔓を絶つことも大切です。


            ・攻撃なので対応される


            切札攻撃なので「氷雨細音の果ての果て」にも対応されますし、打ち消されたりするとフレアも増えないので注意しましょう。
             


            『最後に』


            オボロはカード1枚1枚の強さは高水準であるものの1柱だけで戦えるほどの強さではなく、他のメガミと組み合わせた時に優秀なカード群とリソース力で多彩にサポートをすることが最も得意なメガミです。
            組み合わせる切札によって戦術を変えリソースをサポートする壬蔓はそんなオボロらしさが詰まった一枚だと思います。
            壬蔓によって有利な展開でゲームを支配し圧をかけ相手を罠に誘導して仕留める、この楽しさを少しでも皆様と共有できたら嬉しいです。


            語りたい事は多々ありますが、この記事はここまでとさせていただきます。
            ありがとうございました!

             

             


             改めてBakaFireです。前回と今回の記事、お楽しみいただけていれば幸いです。

             その上でこのシリーズの今後ですが、著者についての問題を解決するためにまたしばらくお休みを頂く必要がありそうです。このシリーズは実に好評であるため、記事を担当していただく方々をどのように決めるかのルールをできる限り不満の生じづらい形で定め、再開に向けて尽力していくつもりです。なにとぞ、応援いただければありがたい限りです。

             

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