『想い一枚ここにあり』第37回:ミオビキ航路

2020.07.24 Friday

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     こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
     
     著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

     


    著者紹介:さんろ
     シーズン1大規模イベント4勝1敗、シーズン2大規模イベント4勝1敗、第三回全国大会「天音杯」4勝1敗。関西の強豪。第二幕から本作を楽しむ古強者であり、多くの大会で高い戦績を残す。


     

    想い一枚ここにあり
    第37回:ミオビキ航路

    著:さんろ

     

     

     はじめまして、さんろです。


     二幕時代からふるよにを楽しんできて数多のメガミを大会で宿してきたため、想いを一枚と言われるとなかなか決めあぐねます。そこで今回は僕が今一番楽しんでいる一枚を推していこうと思います。令和屈指のパワーカードである「ミオビキ航路」です。

     

     シーズン5の新メガミ「ハツミ」は焦点が近距離に寄っていた今までと違って中距離を主体とした戦いを支える叶えてくれる素晴らしいメガミでした。宙を舞い、空を飛ぶ。そんな戦いを支える「ミオビキ航路」についてお話ししましょう。

     

     

    1.ミオビキ航路の強み


     「ミオビキ航路」は2フレアという消費に対して序盤から効果を発揮し、桜花決闘中は次の4点の対価が得られます。

     

    〜蠎蠅了1巡火力の減少、再構成ライフダメージの増加

     

     逆風時に相手の山札の一番上が攻撃札の場合、それが捨て札となるため山1巡の総火力が減少します。またそれにより山札の偶奇がずれて単純に枚数が減るため再構成の頻度が上がり、再構成の差でライフの差が生まれ、ライフレースを有利に進められます。

     

    行動の予測性の向上


     山札の一番上のカードが攻撃札でない場合は次のターンに相手の手札に加わるため、相手の手札の一枚が公開情報となり行動が予期しやすくなります。桜花決闘とは相手の一挙手一投足から手札と山札を推定し、また同程度の利得が予測される場面における相手の選択から逆算して相手の手札等を推定していくことで優位に立ちまわることができます。


     このように情報戦において「ミオビキ航路」は決闘を照らす道標となるのです。情報という観点から考えると、採用されている蓋然性が高く、決闘の序中盤で使用されることの多い攻撃札よりも、しばしば伏せ札として使われることのある非攻撃札が公開される方が利得が大きいと言えます。他方で攻撃札であれば先に述べた利得が生じるのです。


    A蠎蠅離螢宗璽垢慮詐と攻撃の抑止


     逆風時には必ず相手は畏縮をします。「ミオビキ航路」は逆風にする行為、すなわち攻撃することに大きな負荷を与えます。そのため相手は散発的な攻撃を控えて効率的な攻撃をせざるを得ないのです。従って全力攻撃札を用いたり、攻撃札を手札にためて1ターンにまとめて使ったりするようになるために攻撃タイミングが単調化し、予測しやすくなるのです。


    そ盤の相手の行動プランの妨害


     「ミオビキ航路」は序盤の折衝で余剰の 3 リソースを『宿し』、「ミオビキ航路」の使用、『纏い』『纏い』とすることで、間合を変化させることもオーラを薄くすることもリソースを溢れさせて損することもなく手番を返すことができます。これによって相手は思うように攻撃できず、こちらは「ミオビキ航路」の後ろ盾もあって相手の反撃を厭わず思う存分攻撃が出来て序盤戦を優位に立ち回れるのです。

     

     

    2.空を飛ぶ


     このように「ミオビキ航路」によって相手の攻撃頻度を低下させ、相手の眼前構築を知ることで狙いがわかりゲーム全体の見通しが立ちます。順風と逆風をコントロールしハツミの通常札、切札を駆使して中空間合を維持し打点を通すことが可能になるのです。死なないギリギリを見極めて間合を以て防御と為す。この点はヒミカに似ていますが、その違いは「ミオビキ航路」による情報にあるのです。


     飛ぶ極意を一文に縮約するならばハツミの通常札と切札の二面性の掌握です。「水雷球」、「水流」、「強酸」には大きな可能性が秘められています。「イサナ海域」は飛びながらも火力を内包した強力な切札です。かつ「ミオビキ航路」によって余りがちなフレアの効率の良い消費先となってくれるでしょう。

     

     

    3.ミオビキ航路の採用基準


     以上の理由より「ミオビキ航路」は基本的にいかなる対面においても採用されうる切札となっています。ただし、速度という観点から採用が見送られることがあります。例えばハツミ/Aライラvs Aライラ/XXX(いずれかのメガミの意)の場合、切札を「オヨギビ砲火」「イサナ海域」「雷螺風神爪」としてワンショットで相手より先に倒すというプランをとることがあります。

     

     またヤツハ相手の場合は相手のもう一柱のメガミ次第では非常に試合展開が早く、「ミオビキ航路」による情報優位性をゲーム展開に変換することが間に合わないからです。ヤツハは自ら畏縮するからミオビキ航路が刺さりにくいというのもあります。

     

     

    4.最後に


     ハツミを宿す理由の一つと言ってもいい「ミオビキ航路」はハツミ独自の間合と戦い方を実現する非常に楽しく力強いカードだと考えています。是非興味を持たれた方は使ってみて間合と相手を翻弄し空を飛びましょう!

     

     

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    『想い一枚ここにあり』第36回:どれーんでびる

    2020.07.11 Saturday

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       こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
       
       著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

       


      著者紹介:えとせとら
       第三回全国大会「天音杯」4勝1敗。新幕から本作を始めて頭角を現した新潟の強豪。クルルによるワンショット戦略を得意とする。


       

      想い一枚ここにあり
      第36回:どれーんでびる

      著:えとせとら

       

       

       はじめまして、えとせとらと申します。

       

       みなさんはクルルといえばどのカードが思い浮かぶでしょうか。「びっぐごーれむ」や「神渉装置:枢式」は、ド派手な効果を持ちデッキの主軸となるカードですね。しかし、当然ながら主軸だけではカラクリは動きません。デッキを支える歯車も熟知してこその科学者でしょう。

       

       今回ご紹介するのは「どれーんでびる」です。このカードは、行動/対応で相手オーラを自分のオーラへと移動させるという比較的シンプルな効果を持ちます。他の切札が再起や即再起をしたときに無料で再使用できるというトリッキーな面はありますが、これ1枚でゲームを決めるということはないでしょう。しかしだからこそ、さまざまな種類のデッキで活躍することができるのです。

       

       

      機巧を満たす材料に

       

       「えれきてる」や「びっぐごーれむ」を採用したときの使い方です。「どれーんでびる」はクルルの貴重な対応札であり、切札のため再構成にも巻き込まれません。まさにうってつけのカードと言えるでしょう。機巧をそろえるために早い段階で使用済にしたいところですが、宿しを行いオーラが少ない状態でいると強烈な攻撃を食らいやすいので、「もじゅるー」を採用して基本動作の回数を増やすなど、工夫が必要です。

       

       

      再起札との組み合わせ

       

       再起や即再起を持つ切札と同時に採用する使い方です。この効果は“使用する”なので「もじゅるー」が展開中なら基本動作ができますし、帯電との相性も良いですね。攻撃切札とのコンボであれば、その攻撃のダメージに加え「どれーんでびる」によるオーラ奪取も行われるため、相手は失った分の補填に追われるでしょう。さらに、自分のオーラが増えるためフレアを捻出する助けにもなります。特殊なところでは、「ウパシトゥム」の再起によって相手オーラが空いたところにもう一度「ウパシトゥム」で凍結させる、という動きが可能です。

       

       クルル自身も「いんだすとりあ」を持つため、この2枚が同時に採用されることは多いです。また、「いんだすとりあ」の即再起条件は再構成直後、つまりメインフェイズ開始前なので、相手オーラが1つ減った状態で攻撃を始められます。「もじゅるー」を前のターンに展開していたなら、誘発した基本動作で間合を合わせることもできますね。

       

       

      守りを担う一端に

       

       上記2つが「でれーんでびる」の主な使い方であり、どちらも早く使用済にすることが前提になっています。しかし、もちろん相手の攻撃に合わせて対応で使用することもできます。1回だけの使用では物足りなく感じるかもしれませんが、対応タイミングでオーラを増やせる、つまり実質的なオーラ上限が6である、というのは意外と役に立つのです。

       

       大型攻撃切札を防ぐのはもちろん、2/2の攻撃を警戒して2/1の攻撃をライフで受けたいという場面でも、「どれーんでびる」の存在により思い切ってオーラで受けることが可能になります。ただし、もし相手オーラが0だった場合は自分のオーラを増やすことができないため、過信は禁物です。

       

       

      苛烈な攻めの第一手

       

       「どれーんでびる」は行動札のため、対応を許さずに相手オーラを減らすことができます。これを利用し、自分のターンに攻撃の起点として用いる使い方です。連撃や大型攻撃切札と合わせたり、「あくせらー」と全力攻撃を使用して大ダメージを与えましょう。攻撃札でなく遠心を阻害しないことから、「遠心撃」とのコンボも可能です。

       

       この説明だけだと、再起札との組み合わせの項で触れた「いんだすとりあ」の即再起でいいと思うかもしれません。しかしそちらは、切札枠を2つ使うこと、再構成が必要なために機巧の達成が難しいことなどの欠点があります。つまり、複数の切札を攻撃や防御に使用したいときや、「あくせらー」「りげいなー」なども絡めた連撃を行うときには、能動的に使用した方がいいのです。

       

       

      おわりに

       

       ここまで「どれーんでびる」の4つの使い方を紹介してきました。このうちのどれか、もしくは複数の役割を持たせて採用します。クルルを使う楽しさは、派手な効果のカードを使うことだけでなく、同じ2柱の中でも対面に合わせた様々な種類のデッキを使い分けられることだと思います。

       

       どのような勝ち筋のデッキで、どのようなカードを採用し、どのような役割で使用するのか、ということを判断するためには個々のカードの理解が欠かせません。この記事がその一助となれば幸いです。

       

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      『想い一枚ここにあり』第35回:風魔招来孔

      2020.06.26 Friday

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         こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
         
         著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

         


        著者紹介:sora
         シーズン1大規模イベント4勝1敗、第三回全国大会「天音杯」4勝1敗。関西の強豪。ライラを中心としたビートダウンを得意とする。


         

        想い一枚ここにあり
        第35回:風魔招来孔

        著:sora

         

         

         soraです。関西でふるよにやってます。

         

         今回はオリジン版ライラの切り札「風魔招来孔」について紹介します。

         

         強い効果を持つ切札はそれ相応の『準備』または『コスト』が必要なのがふるよにというゲームです。

         

         今回紹介する「風魔招来孔」はシーズン4の更新時に下方修正されている切札で、その理由がまさに『準備』が簡単で『コスト』が軽かったからです。

         

         では『準備』と『コスト』さえ解決すれば未だ最強の切札なのではないか?今回はそんなテーマで紹介していきたいと思います。

         

         

        ・効果

         

         とはいえ軽く効果についても触れます。

         

         このカードは現在の風雷ゲージの風の値を参照して、溜まっている値に応じて異なる三種の切札を追加札から得るという効果です。それぞれ「最強のおまけ」と「本体」と「最強の対応」です。詳しくは公式攻略ページをご覧ください。

         

         

        ・『準備』

         

         このカードを採用した以上、風ゲージを7、または12にしない限り何もしないカードになってしまいます。『準備』とはゲージを上げることを指すのですが、10で足りていた頃よりも気を付けることが多いのです。

         

        出力の制限

         

         ゲージを上げるために相方のメガミのカードを多く採用することになりますが、1柱のメガミに存在する攻撃札は当然限られているため、序盤の動きが他の切札を採用した場合に比べおとなしくなります。

         

         ゲージと序盤の出力のバランスは眼前構築時、丁寧に考えなければいけません。

         

        基本動作の回数の制限

         

         そしてカードを表で使用するため、本来自由であるはずの基本動作の回数を自主的に制限します。

         

         念のため言うと通常札は基本動作のコストにするよりも表にして使用した方が利得が大きくなるように出来ています。しかし、自主的に制限するということは相手に先の行動が読まれやすく、相手の構築が序盤も攻め込みやすい場合、「風魔招来孔」が真価を発揮することなく挽回不能のライフの差がつくことがあります。最強の切札でも使用出来なければ何の意味もありません。

         

         

        ・『コスト』

         

         下方修正前と比べ、単純に必要フレアが2増加しました。一見それだけのように見えますが、前述した基本動作の回数の制限により宿しを行う余裕がこれまで以上に無くなりました。

         

         

        ・解決方法

         

         ここまでの話のみであればただ使いづらいロマン切札のように思えますが、『準備』も『コスト』もちゃんとした解決法が存在し、ロマンで終わらない能力を持つ切札なのです。

         

         対処法を挙げて行きましょう。

         

        相方のメガミに解決してもらう

         

         人任せ、メガミ任せな解決法ですが2柱を組み合わせるのがふるよにです。例を挙げます。

         

        ・通常対応札を採用する。

         疑似的な基本動作の回数の増加に繋がります。

         

        ・相方のコストが軽く再起する切札を採用する

         ゲージフレア共に解決する方法です。もう1枠ある切札に全てを託しましょう。

         特殊なものだと「ミオビキ航路」も再起する切札と同じように使用できます。

         

        ・基本動作をするカードを採用する

         「かさまわし」「壬蔓」などです。強いです。

         相方に全力でサポートしてもらって最後はライラの最強切札で勝つ。素敵じゃないですか?僕はそう思います。

         

        諦める準備をする

         

         とはいえ何が起こるか分からないのが決闘です。どうしてもここで基本動作でオーラを増やさないと挽回が出来ない。そんな時もあると思います。最強にこだわり続けると負けてしまうのです。そんな場合を想定した解決法です。

         

        ・途中で風を止める

         風12まで上げるか風7で止めるかをゲーム中に選択するプランです。構築次第で相手の動きを見て自分の動きを変更することが出来るようになります。ただし相手の構築がある程度読めないと効果的に「風魔招来孔」を使用できないので基本的におすすめできません。

         

        ・「風魔招来孔」を除いた切札2枠で完成する構築を組む

         最終手段です。最強は後からやってくる。

         ユリナで「月影落」「浦波嵐」「天音揺波の底力」のような構築をする考え方と同じと考えて下さい。

         

         

        ・最後に

         

         今回の内容は他の記事に比べ実際の運用方法に寄っていたと思います。それはこの切札自体が『準備』と『コスト』を理由に敬遠されがちなものだからです。

         

         実際にいざ使用するタイミングになれば、その魅力が伝わると思います。魅力を知るミコトがこの記事で一人でも増えていただければ幸いです。

         

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        『想い一枚ここにあり』第34回:びっぐごーれむ

        2020.05.09 Saturday

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           こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
           
           著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

           


           著者紹介:赤面の男〜一体何条綴なんだ〜EZRANOTE
           シーズン1大規模イベント4勝1敗。東京の強豪でクルルを得意とするが、最も注目すべきはそこではない。入賞者集合写真や、彼らの雄姿を描く写真をご覧あれ。


           

          想い一枚ここにあり
          第34回:びっぐごーれむ

          著:赤面の男〜一体何条綴なんだ〜EZRANOTE

           

           

           

          ご機嫌ようミコトの諸君。私は五じょ――いえ失敬。EZRANOTEと申します。以後お見知りおきを。

           

           

          ■初めに


          此度紹介させて頂きますは「びっぐごーれむ」。神語りではクルル様の最終兵器として登場した文字通りの切札、山のように巨大な絡繰人形でございます。


          このカードを知ってからというものの新たなメガミ様が登場するたび、まずはどんな全力カードを持っているのかを確認する癖がついてしまいました。

           

          「びっぐごーれむ」が有するのは、使用済の状態で発揮する能力が2つ。

          ひとつは全力カードを使用した際、基本行動を1回行えるサポート能力。もうひとつは歯車枠、相手にライフダメージを与える能力です。

          注目すべきは歯車枠でしょう。このライフダメージは対応不可能ゆえに発動すれば防ぐ手立てはございません。更に自身は再構成をライフダメージなしで行えます。実質2ライフ差を生み出す圧倒的パワーをもたらすのです!スゴイぞー!カッコいいぞー!

           

          ここでは「びっぐごーれむ」を活用法を僭越ながら語らせて頂きたく存じます。

          大掛かりな絡繰構築に今まで手を出せなかった者、これから科学の道へ進みたい者、そんな諸君らの力になれば幸いでございます。

           

           

          ■1.高機動型びっぐごーれむ


          「びっぐごーれむ」は強大な力を持ちますが、弱点がないわけではありません。「びっぐごーれむ」を採用するということは、ライフを一定の間隔で削る(クロックを刻む)戦術であることを相手に露呈することになります。


          相手はこちらの動きより早く、ライフを削ろうと躍起になって襲い掛かってくるでしょう。にも拘わらず歯車枠効果が求める機巧は全力2と対応1。これらはどちらもサブタイプ。1枚で複数を兼ねることは叶いません。


          更には効果を発揮するたび再構成で捨て札がリセットされるため、通常札に頼るとどうしても時間が掛かります。

           

          ならば全力を持つ切り札を採用すれば良いのです!「どれーんでびる」も使用しておけばなんと全力1枚使用するだけで使い放題。毎ターンライフを削ることだって夢ではありません!


          特にお勧めは全力/付与。クルル様の「とるねーど」の機巧も満たしやすく、ダメージは更に加速することでしょう。

           

           

          ■2.要塞型びっぐごーれむ


          準備に時間が掛かる者、同じくクロックを刻む戦術を使う者であれば先の方法で打ち勝てましょう。


          ですが場をひっくり返すほど強力な切札を持つ者、計算された攻撃により最短ターンでライフを削りきることを目的にした者相手には通用し辛いといえましょう。

           

          ならば計算を狂わしてしまいましょう!クルル様のカードには「くるるーん」や「りふれくた」など、攻撃の抑止力になるものもございます。対応し、闘いを延ばし続ければ「びっぐごーれむ」でライフ差は自ずと開いていき、先に力尽きるのは相手の方でございましょう!


          また攻撃をいなすだけでなく、攻撃をされない立ち回りも有効です。例えば「いんだすとりあ」で間合操作カードを増やし、常に相手の間合の外に居座り続ければ、相手に打つ手はないでしょう。


          真正面から殴り合うだけが闘いではない。科学者のやり方というものを教えてやりましょう。

           

           

          ■番外編.相手の技を利用する


          我々科学者にとって最も恐れるものは思考を乱されること。即ち手札を落とされることです。されど相手によっては避けては通れぬ試練でございます。

           

          機巧はカードが表になっていれば完成します。察しの良いミコトならお気付きでしょう。避けられぬなら、避けなくても問題ないように備えればよいと!


          例えばトコヨ様の「無窮ノ風」は、こちらの手札を捨て札にする効果を有します。選択権はこちらにあるため、捨てても構わない全力カードを選べば結果的に機巧の完成を早めることにもなりましょう。


          科学者たるもの、邪魔が入っても狼狽えない、慢心しない周到さを心得ましょうぞ。

           

           

          ■終わりに


          いかがでしたか?巨大兵器は漢の浪漫。諸君らが全力で絡繰を組み上げる姿を見れる日を心待ちにしてますぞ。

          あぁちなみに。「山城水津城の鬨の声」は一見全力カードを使いやすくしておりますが、サブタイプを失っているため展開中は「びっぐごーれむ」は機能しません。ミズキ様も宿すならば留意するように。

           

           

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          『想い一枚ここにあり』第33回:ラピッドファイア

          2020.04.24 Friday

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             こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。
             
             著者の決め方はこれまで同様、大規模イベントで4勝1敗を達成した方々に無作為な順で依頼を進めます。それでは、今回の著者を紹介いたしましょう!

             


             著者紹介:マーサ
             シーズン4大規模イベント4勝1敗。九州の強豪。第二幕からヒミカを宿し続けており、直感的なプレイングを得意とする。


             

            想い一枚ここにあり
            第33回:ラピッドファイア

            著:マーサ

             

             

             

            はじめまして、主に福岡・熊本に出没するヒミカ大好き野郎のマーサです。
            今回はヒミカの持つ最強の攻撃札「ラピッドファイア」について、最強なポイント2つを語っていきたいと思います。

             


            (1)3/2は最強


            「ラピッドファイア」は連火を満たすことで攻撃力が2/1から3/2に上がる効果を持ったカードです。他にも3/2の通常札はいくつかありますが、どれもデメリットか条件がついています。3/2はそれだけ強いという証左ですね。よって、3/2になる「ラピッドファイア」は最強です。


            (2)2/1は3/2より強い


            コイツ何言ってんだみたいな目で見ないでください、私は正気です。ヒミカは攻撃の間合が遠いメガミなので、相手がどれだけ間合を詰めてくるかは大事なことです。ダメージ量ではなく間合に注目して、実際に例を挙げてみます。

             

            間合8・相手のオーラ5・こちらの手札が「シュート・マグナムカノン・ラピッドファイア」の3枚で、まず「シュート(2/1)」を使い相手がオーラで受けた場合(相手のオーラ5→3)

             

            (a)「マグナムカノン(3/2)」を先に使った場合
            オーラ受け(相手オーラ3→0)→ラピッドファイア(3/2)ライフ受け(相手ライフ-2)
            結果:相手(オーラ0・ライフ-2)、自分(ライフ-1)

             

            (b)「ラピッドファイア(2/1)」を先に使った場合1
            ライフ受け(相手ライフ-1)→マグナムカノンはライフに通らないので使わずに終了
            結果:相手(オーラ3・ライフ-1)、自分(ライフ±0)

             

            (c)「ラピッドファイア(2/1)」を先に使った場合2
            オーラ受け(相手オーラ3→1)→マグナムカノン(3/2)ライフ受け(相手ライフ-2・自分ライフ-1)
            結果:相手(オーラ1・ライフ-2)、自分(ライフ-1)

             

            上記のようになります。どの場合も自分と相手とのライフ差は1広がりますが、残りのオーラ数に差が出ます。このまま相手のターンになり、相手がフルリソース(集中力2・手札が4枚)で可能な限り間合を詰めようとすると、

             

            (a)は5歩前進して間合3まで近づく事ができてなおかつ集中力か手札が1残る
            (b)は前進と宿しを行っても間合4までしか近づけない上に集中力も手札も残らない
            (c)は間合3まで近づくことはできるが集中力も手札も残らない

             

            となります。威力が上がるなら上げた方が良いように思えますが、間合を維持することを考えた時には2/1は3/2より強いです。つまり、2/1のままでも「ラピッドファイア」は最強なのです。

             

             

            まとめ


            「ラピッドファイア」は連火を満たすことで攻撃力が上がりますが、逆に言えば連火を満たさなければそのままの攻撃力で使用することができます。連火を満たしていないことはデメリットではなく、それぞれに違ったメリットがあります。

             

            その時々の状況によって2つの攻撃力を使い分けることができれば、強力な攻撃で相手を圧倒することや間合をコントロールして相手を封じ込めたりすることができます。「ラピッドファイア」はそんな多彩な戦術を可能にする変幻自在なカードなのです。この記事が皆さんのヒミカを宿す楽しさを感じる手助けになれば幸いです。

             

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