記事目録

2019.04.20 Saturday

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    『桜降る代に決闘を』の公式サイトはこちら

     

     

    プロローグ1:天音杯前日

    プロローグ2:御冬の里にて

    プロローグ3−1:彼女にとっての目覚めと遭遇

     

     

    第0話:或る最果ての社にて

    序章:小さな地の小さな野望

    第一章:天音家の戦い

    第二章:ふたつの旅

    第三章:狭間の時代

    第四章:四人の英雄

    終章:桜降る代の幕開けへ

    エピローグ

     

    外伝1:夜天爆炎逃走劇

     

    『桜降る代の神語り』は完結しました。本作の物語に初めて触れる方は、まずはこちらをお楽しみいただくことをお勧めします。

    現在は新しい物語も始まっております。

     

     

    禁止改訂

    2018年6月禁止改訂

    2018年7月禁止改訂

    2018年8月禁止改訂

    2018年9月禁止改訂

    2018年10月禁止改訂

    2018年11月禁止改訂

    シーズン3禁止改訂

    2018年12月禁止改訂

    2019年1月禁止改訂

    2019年2月禁止改訂

    2019年3月禁止改訂

    2019年4月禁止改訂

     

    カード更新

    シーズン1→2カード更新

    シーズン2→3カード更新

     

    次回の禁止改訂は5月6日(月)となります。

     

     

    最新記事

    第参拡張プレリリースで北限を探索しよう!

    桜花仄かに輝かん(前々篇)

     

    過去の記事(上の記事ほど新しいです)

    ニコニコ生放送でも天音杯をお届け!

    第三回全国大会「天音杯」まであと僅か!

    KADOKAWA様より書籍版が発売決定!

    祭札二〇一九で祭をさらに楽しもう

    ゲームマーケット大阪で蔵出しだ!

    Ride on & Open the Gate!(後篇)

    Ride on & Open the Gate!(中篇)

    イベント今昔、そして第四時代へ向けて

    Ride on & Open the Gate!(前篇)

    今後の展望、2018冬

    ゲームマーケット2018秋の出展内容をすべてお届け

    デジタル版の今後と2つのテストについて

    第弐拡張プレリリースに新アナザーあり

    黒幕よ雄弁に語れ(後篇)

    黒幕よ雄弁に語れ(中篇)

    舞台は福岡、大規模イベントを楽しもう!

    黒幕よ雄弁に語れ(前篇)

    今後の展望、2018秋

    コラボカフェ期間変更のお知らせ

    シーズン2でイベントが新時代へ!

    対応不可1.1

    コラボカフェが再びやってくるぞ!

    大阪にカンバッチガチャが上陸だ!

    狂気カラクリ博覧会(後篇)

    第壱拡張プレリリースを開催します!

    舞台は大阪、大規模大会に挑戦しよう!

    狂気カラクリ博覧会(中篇)

    狂気カラクリ博覧会(前篇)

    今後の展望、2018春夏

    ニコニコ生放送でふるよにをお送り

    新幕に向けてイベントをお届け

    ゲームマーケット2018春をまとめましょう!

    『新幕』のバランス調整のための宣言

    新たなメガミと自然に適合

    もっと悪いことをしましょう

    GM2018春はエリア出展します!

    新たな幕の「はじまり」

    細音雪花がDL版で帰還

    外套の裏には歪な心(後篇)

    外套の裏には歪な心(前篇)

    大決戦のために問題解決

    大決戦の時は近い!

    公式ネットショップと再版計画

    雄大な地に鐘が鳴る(後篇)

    雄大な地に鐘が鳴る(前篇)

    今後の展望、2017冬

    コミックマーケット93と公式通販

    第参拡張の修正とお詫び

    新たなメガミと未来へ拡張

    第参拡張とゲームマーケット2017秋

    イベントは次のステージへ

    コラボカフェがやってくるぞ!

    新たなメガミと原点に回帰

    テレビに出ることになりました

    質疑応答の時間です

    決定版に向けて大調整

    これまでとこれから

    未来をつくるために(後篇)

    未来をつくるために(前篇)

    炎天は熱く熱く輝く(後篇)

    炎天は熱く熱く輝く(前篇)

    今後の展望、2017秋

    技の果てはどこまでも静か(後篇)

    技の果てはどこまでも静か(前篇)

    より楽しいイベントを目指して

    新たなメガミと怒涛の疾走

    第弐拡張やイベントの速報をお届け

    より良いゲームのための見解報告

    新たなメガミと狂気を組立

    忍の道をいざ行かん(後篇)

    忍の道をいざ行かん(前篇)

    今後の展望、2017夏

    悠久不変に舞い踊れ(後篇)

    悠久不変に舞い踊れ(前篇)

    ゲームマーケット2017春まとめ

    全国大会に向けていざ進め!

    祭札、そして様々な流れを楽しもう!

    チカゲ反省会とカード調整

    今後の展望、2017春

    新たなメガミには毒がある

    新たなメガミと世界を拡張

    第一幕の覇者たちを讃えよう!

    今後の展望、2016冬

    第二の幕開けは近い:後篇、新作発表

    第二の幕開けは近い:中篇、問題解決

    第二の幕開けは近い:前篇、問題提起

    新たなメガミをお出迎え

    今後の展望、2016秋

    楽しき代のためカード調整

    今後の展望、2016夏

     

    次回更新は4月26日を予定しております。

     

     

    『新幕』の攻略記事

     

    『桜降る代のいろは道』(初心者向け、動画シリーズ)

    第1回:はじまりの決闘

    第2回:サンプルデッキで遊んでみよう

     

    『新幕 半歩先行く戦いを』(初級者から中級者向け:ゲーム全体解説)

    第1回:前進と後退

    第2回:全力で行こう

     

    『想い一枚ここにあり』(初級者から中級者向け:カード個別解説)

    第1回:浦波嵐

    第2回:引用

    第3回:引力場

     

    『第二幕』の攻略記事

     

    『半歩先行く戦いを』

    第1回:前進と後退

    第2回:全力で行こう

    第3回:切札は秘めてこそ

    第4回:攻めと守りに基本あれ

    第5回:決闘いろいろ小噺集

    第6回:30秒で組み上げな

     

    『双つその手に導きを』

    第1回:ザ・ビートダウン

    第2回:攻め×守り=超対応力

    第3回:遥か果てからバンババン

    第4回:いつもあなたのそばに

    第5回:集めて揃えてOTK

    第6回:千変万化に煌めいて(前篇)

    第7回:千変万化に煌めいて(後篇)

     

     

     

    シーズン1 作:hounori先生

    第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回

     

    シーズン2 作:あまからするめ先生

    第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回

    第10回 第11回 第12回 第13回

    第ex1回

     

    シーズン2は現在、不定期掲載中です。

     

     

    第三回全国大会「天音杯」レポート

     

    新涼の大交流祭レポート(シーズン2大規模イベント)

    炎熱の大交流祭レポート(シーズン1大規模イベント)

     

    第二回全国大会「第二幕大決戦」レポート

     

    コラボカフェ開幕式&閉幕式

     

    錦秋の大交流祭レポート

     

    全国大会レポート(前篇)

    全国大会レポート(後篇)

     

    第1回 第2回 第3回 第4回 第一幕最終

    第1回大乱闘 第2回大乱闘

     

     

    第参拡張プレリリースで北限を探索しよう!

    2019.04.20 Saturday

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      5月の交流祭でプレリリースが開催!
      新幕 第参拡張をいち早く体験しよう!

       

       

       こんにちは、BakaFireです。第三回全国大会「天音杯」も無事に終わり、シーズン3も終盤となりました。そちらのレポートも掲載されておりますので、宜しければこちらよりご覧ください
       
       そのレポートの中には、『第参拡張』や新たなメガミの情報もございました。そうです。『第参拡張:零限突破』は桜降る代における北の果て、北限地方を舞台としており、その地の番人たる雪と氷のメガミ・コルヌが登場するのです。まさにその地を舞台とし、彼女が活躍しているストーリーも現在連載中です。

       

       

       もちろん『第参拡張』はそれだけではございません。これまで同様に新たなアナザー版メガミも登場し、ゲームやストーリーを盛り上げます。彼女らについてのニュースも今後次々と登場していきますので、ストーリーや私の記事など、本ブログにぜひともご注目ください。
       
       そして本日の主題はまさにそれらのメガミをいち早く体験しようというものです。これまでと同様にプレリリース大会は次の拡張の先行発売直前に行われます。そしてプレリリース大会では拡張で参戦するメガミが使用でき、その遊び心地を一足早く体験できます。
       
      (とはいえ、申し訳ないながら実物のカードをお渡しすることはできません。そちらではプロキシカードを使用したイベントとなりますので、裏面が透明でないスリーブをご用意頂く必要があります。予めご了承ください)

       

       今回は新たなメガミ・コルヌが使用でき、久方ぶりとなる完全に新たなメガミを用いたプレリリースイベントとなります。それに加えて新たなアナザー版メガミも1柱使用でき、2柱を通して新たなゲーム体験をお楽しみいただけます。
       
       それだけではございません。これらとはさらに別のプレリリース要素として、『祭札二〇一九』に収録されている『ふるよにTRPG』を活用した物語テーブルも用意しております。よりカジュアルに楽しみたい方は、そちらをご期待いただくのもよいでしょう。
       
       気になるプレリリース期間は5月12日、18日、19日の3日間となります。この期間に公式、準公式の交流祭は開催され、そちらでの大会、フリープレイ、物語テーブルが行われます。各地の日程は以下の通りで、日程が決まっている地方は本日の時点でこちらより参加申し込みが可能です


      東京 5月12日(日)
      大阪 5月12日(日)
      愛知 未定
      福岡 5月12日(日)、5月19日(日)
      札幌 5月12日(日)
      新潟 5月19日(日)
      高知 5月12日(日)
      岡山 未定

       

       皆様のご参加、心よりお待ちしております! 本日の更新はここまでとなります。次の金曜日もストーリー、攻略記事、ホノカ特集などございますので、ご期待くださいませ。

      桜花仄かに輝かん(前々篇)

      2019.04.19 Friday

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        メガミ特集も第3シーズンが開幕だ!

         

         こんにちは、BakaFireです。本日の記事は好評のシリーズ、メガミ特集の10回目となります。このシリーズで取り扱うメガミはTwitterでのアンケートにて決められます。ちょうど前回に第2シーズンで最後となるサリヤ特集が終わり、まさに今回は新たなアンケートを行ったところです。結果をご覧いただきましょう。

         

         


         430票ものご協力ありがとうございます! 以上の通り、第10回から先はホノカ特集、ウツロ特集、ユリナ特集、ユキヒ特集の順で進めてまいります。そして今回はホノカ特集となります。

         これまで行ってきたトコヨ特集オボロ特集サイネ特集ヒミカ特集ハガネ特集チカゲ特集クルル特集シンラ特集サリヤ特集を踏まえた内容でもあります。お時間がありましたら、これらのシリーズもご一読いただけると嬉しいです。

         それでは、さっそくはじめましょう!
         


        第二幕第参拡張の流れ

         

         

         彼女の語り方は『第弐拡張』と同様で良いでしょう。何度か当ブログでも書いた通り『第二幕』において印刷コストの問題を解決するために『第弐拡張』と『第参拡張』は同時にデザインされ、印刷されました。したがって時代の話としても同様になるのです。

         それは本作を続けるために当時はやむを得ないものであり、判断そのものは誤りではありません。しかしいくつかの歪みと失敗も生んでしまったのは確かなので、その点にも触れます。

         さておき、やり方は以下の通りになります。

         

        • 前篇ではメガミの歴史を語る。
        • 歴史については2017年2月から6月ごろ、彼女がデザインされた頃の話をする。
        • 中篇では新幕における大枠での変化を語る。
        • 中篇と後篇2回にわたり、『第二幕』と『新幕』それぞれのカードを並べて、カードの歴史と変化について語る。

         

         またホノカはカードの枚数がとても多いため、特集のやり方がこの上なく難しいといえます。さらに私は今まさに『新幕 第参拡張』の原稿で慌ただしい状況で、多くの文章が書けません。そこで今回は全3回でなく、全4回の構成とすることにします。


        第二幕最後のメガミはどこにいる?

         

         ホノカはあらゆる意味で第二幕で最後に生まれました。それはゲームシステムの要請からも、ストーリーの要請からも、そして作品の展開としてもその通りです。

         まずは当時の要請からお話ししましょう。何度かお伝えした通り『第二幕』シリーズは『第参拡張』で完結する計画で進んでいました。『第壱拡張』が出版されんとしていた時、その印刷コストに問題があると分かり、私どもは『第弐拡張』と『第参拡張』を同時に印刷すると決めました。するとまずは前提として、4柱のメガミをデザインし配置してくてはならないという要請が生まれます。

         次はその要請を、既存のアイデアで埋めていきましょう。

         クルルは特集でお話しした通り『第壱拡張』開発中に(ああ、何者かの囁きのように)奇怪な閃きから生まれていました。

         サリヤも特集でお話しした通り、友人の趣味嗜好と提案、そして先延ばししてしまったことへの贖罪から登場が確定していました。

         ウツロは詳しくは彼女の特集で話しますが『第壱拡張』末期にデザイン班の一人からルールのアイデアが出て、それはまさにこの位置に相応しかったのです。

         ここまでであと1柱のアイデアが出ていません。ならば先に3柱の立ち位置を検討しながら考えても良さそうです。彼女たちはどちらの拡張こそが相応しいのでしょうか。そして最後の1柱に求められるのは何なのでしょうか。

         私は『第二幕』における2つのキーワードに立ち返り、考えることにしました。


        起承転結、温故知新。

         

         これこそがそれらのキーワードです。説明しましょう。

         起承転結は『第二幕』全体を通した体験を魅力的にするためのアイデアです。『第二幕』を「起」、『第壱拡張』を「承」、『第弐拡張』を「転」、『第参拡張』を「結」と位置付け、物語の構成として適切なメガミを入れるのです。

         温故知新は拡張1つを通した体験を魅力的にするためのアイデアです。それぞれの拡張に2柱のメガミを入れることは決まっていました。そこで私は2柱を「妥当さを感じて安心できるもの」と「あっと驚くもの」に切り分けたのです。

         これはどちらも重要です。安心できる存在がいるからこそプレイヤーはその拡張を自然に受け入れられ、驚くような存在がいるからこそ盛り上がるのです。前者がなければ奇をてらうばかりで疲れてしまいますし、後者がなければ作品はだんだんと退屈になってしまいます。

         例えば『第壱拡張』はハガネという実に標準的なメガミらしい存在が「温故」を担い、そもそも2柱が出ることが知らされず、さらに物語で意外性がある存在がメガミへと変化するという驚きを持つチカゲが「知新」を担っているのです。

         



         これらを踏まえて3柱を配置しましょう。自明に決まるのはサリヤです。特集で語った通り彼女は海の向こうで生まれ、世界観からして本作と異なる異常な存在です。それゆえに「転」の「知新」以外はあり得ません。

         次にクルルとウツロを考えます。クルル特集で軽く話した通り、彼女らには「敵方のメガミ」とい役割が与えられていました。ゆえに並んで登場してもよいのですが「結」のタイミングでようやく敵が出るようでは物語として遅すぎます。他方で「転」の1枠はすでにサリヤが埋めていますので、彼女らは「転」と「結」で別れて登場します。

         どちらをどちらにすべきかは簡単です。ウツロは最大の強敵にしてある種の魔王として設計されていました。ゆえに「結」以外ありえません。そうなるとクルルは「転」の「温故」となります。こいつを「温故」に置くのは釈然としませんが、「転」は最も予想外の展開が求められる位置でもあるのでまあ許してあげましょう。

         ではウツロは「温故」か「知新」か。敵の登場を切り分けましたが、物語における本当の意味での「登場」は同時であるほうが魅力的です。物語が中盤に差し掛かる頃、正体不明の敵が一気に顔見せするのは実に格好いいものなのですから。そうなるとウツロが『第参拡張』で出ることは早めに予想されるため、彼女は「温故」こそが相応しそうです。

         以上より、かなりの必然性をもって残る枠は「結」の「知新」になりました。そうと決まれば、それに相応しいメガミを設計することにしましょう。
         

         

        収束、発散、アルティメット


         しかしながら「知新」にあたる新規性の高いものは、そう簡単に虚空からは生まれません。私は着想を制限から得るために、同じ「結」に所属し「温故」を担当するウツロに目を向けることにしました。

         彼女の特性「灰塵」は実にシンプルです。ユリナ、サイネ、ヒミカ、トコヨといった『新幕』でいうところの『基本セット』に所属するメガミにも近く、印象としては原点回帰という言葉が似合います。

         ここにきて、原点回帰は「結」の印象としても相応しいことに気が付きます。様々な可能性を旅し、そして原点へと収束して物語が終わるのです。つまりウツロは収束の結末を象徴していると言えます。しかし本作は広大な可能性に魅力を持つゲームです。収束してまとまることもまた魅力ですが、それだけを「結」として結論付けるのは本作に相応しいとは言えません。

         ゆえに最後の彼女は発散の結末を象徴すべきです。それは広大な可能性を表現し、爆発的でアルティメットなものなのです。この時点では漠然としたイメージではありましたが、私はそれが正しいという直感を持っていました。


        そして収まるべきところへ

         この時点で彼女のカードリストを作りはじめ、「開花」ギミックを考え始めるわけではありますが、話の筋道を分かりやすくするためにゲーム上のギミックについての話は次回に回します。今回はこの漠然としたイメージが「ホノカ」に至る決定的なエピソードを話して終わりとしましょう。

         それはウツロのラフイラストからやってきました。ホノカのイメージも名前も決まっていませんでしたが、クルル、サリヤ、ウツロは外見の要素もいくつか決まっていたため、先に仕様書が仕上がり、キャラクターデザインの発注をTOKIAME先生に行っていたのです。そして仕上がったのがこの1枚でした。

         


         私はこの時、脳裏に電流が走りました。この鎌です。鎌に桜型の文様が描かれたこのデザインを見て、私は陰陽文様の黒い部分を見出したのです。これはあまりにも確信的な閃きでした。私は迸る着想を逃さないよう慎重に見定めようとしました。

         そうです! 彼女をウツロと対になる存在にすればよいのです。私はこれまで「結」の「知新」という位置の難しさも痛感していました。アルティメットな存在を設計しようにも、それを新キャラクターで強引に行い「結」の位置に置いてしまうとどこかご都合主義的な、デウス・エクス・マキナのような存在になってしまいます。

         実際のところ私はその時点までは(今の設定における後知恵で言うならば)ヲウカをデザインしており、このまま彼女を物語に導入したならばそれは今より強引で、魅力的でなくなっていたでしょう。

         しかしそれもウツロと対にすることで解決しました。今のウツロは完全な姿――終焉の影から漏れ出した姿であり、不完全化した存在と言えます。ならば彼女もまた不完全化すればよいのです。

         同時にこれは私が実に好きな表現でもあり、私が愛したあるゲームにおける表現を思い出させるものでした。そこでは明らかにこれが最後のボスだと言えるような昏く闇属性的な存在が現れます。そしてその先では対となる光属性的な結末にあたる存在と出会うのですが、実体としては彼女こそが最もアルティメットでボス的なのです。私はこの感動を思い出し、その感情が素晴らしいのならばウツロとホノカも素晴らしいものになるはずだと確信しました。

         さあ、イラストをよく見て最後の詰めをしましょう。鎌が陰陽の陰の部分ならば、同じような理屈で陰陽の陽のような形状にできて、象徴武器と呼ぶにふさわしいほどにはアイテム的なものは何でしょう。長い柄を持ち、そこから弧を描くような何かしらが伸びて……「旗」だ!!!

         



         こうして爆発的な閃きの中、まさに最後のメガミとしてホノカはその像を成しました。今回はここまでとして、次回は「開花」をはじめとしたゲームシステムにおける話をさせて頂きます。ご期待くださいませ。

         また、当ブログは明日も更新を予定しており、プレリリースに関するニュースをお届けするとともに全国各地の交流祭の受け付けも開始する見込みです。こちらもご覧いただければうれしい限りです。

        『????????』プロローグ3−1:彼女にとっての目覚めと遭遇

        2019.04.19 Friday

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           私はそれまで、ふわふわとただたゆたっていた。
           まるで長い夢を見ていたように。
           視界なく、
           感覚なく、
           意識すらなく。
           いつからそこにいたのかも、わからなかった。

           

           

           

           

           彼女が目覚めて最初に感じたこと、それは『身体が動かない』という困惑だった。
           緩く膝を抱くように丸まって横になっている彼女の身体は、この場の寒さから少しでも身を守ろうとしているようである。感覚が鈍るほどに冷え切ったためだろうか、瞼さえ動かし方を忘れたかのようになかなか上がってくれなかった。
           ゆっくり、ゆっくり、節々が凍りついた手先にも力を込めつつ、閉ざされていた視界が徐々に開けていく。

           

          「ん……」

           

           眩さは、そこにはなかった。ただ、落ちてくる暗闇を辛うじて下から支えるように、目鼻の先に落ちている透き通った小石のようなものが、不思議な淡い光を放っていた。目を動かせば、似たようなものが点在しているようだった。
           光の在り処を追っていくうち、彼女は自身が今、地面に寝転んでいることを理解した。目にした床の質感は明らかに石である。しかし一方でその地面は荒れた肌を晒しているわけではなく、凹凸に身体が痛むことがない程度に、手間ひまかけて削ったように平らであった。動くようになってきた手で触れれば、温度のない感触が返ってきた。

           

           けれど彼女は、ここが一様な石床ではないこともまた、彷徨わせた視線の先に見出していた。
           頭の上のほうの床から、樹のような肌をした何かがこんもりと隆起している。少しだけ硬質的で、年月の重みによって表面が石になってしまったかのようだった。だが問題は、それに蔦のように絡みついているもののほうだった。

           

          「…………」

           

           ソレまで手を伸ばそうとして、彼女は思いとどまった。触れて大丈夫だと思う自分がいる中で、常識からずれてしまったようなソレの見た目に躊躇した。
           ソレは樹肌状の何かと同じように硬質的だったが、比べ物にならないほどにその見た目は植物から程遠い。まるで鉱物の薄い板を一枚一枚張り合わせて作られたようで、自然の産物と認識するのを拒絶してしまいたくなる。それだけならまだしも、その結晶質の蔦の色合いは、赤から緑、青や黄と、あらゆる色を混ぜ込んだとてもこの世のものとは思えない模様で、神秘さを越えて奇妙に映る輝きを放っている。

           

           そこでようやく、彼女は強張った上体を起こした。振り返れば、樹肌の何かと奇妙な蔦が、地中から自分の頭に向けて手を伸ばしていたようだった。
           見回せば、仄かな光と奇妙な蔦、そして自分以外には何もない空間だった。おぼろげに見える壁もまた、床と同じように不自然なまでに整っており、三方を囲っている。正面、残りの一面には闇がわだかまっており、オォ、とその先で風が強く鳴いていた。

           

           ぺたりと座り込んだ格好となった彼女から、長い髪がはらはらと流れ落ちていく。暗い夜空の底に沈んだような、紫を深く煮詰めた色合いの髪の先端は、結った際から影に溶けていくように僅かに透き通っていた。
           肩の出たその装いは決してこの場の寒さに応じたものではなく、袴も相応の丈はあるもののざっくりと空いた横合いから滑り込む冷気が、肌着の上から脚を撫でる。装束の縁取りには直線的で歪な文様があしらわれていたが、それの意味するところは彼女には分からなかった。

           

           

          「え、っと……」

           

           疑問に次ぐ疑問が、目覚めたばかりの彼女の脳裏を駆け巡る。
           そして思考の坩堝を彷徨い、最も根源的な疑問へと辿り着く。

           

           私は誰なのか。

           

           自問自答を試みれば、これまで数多の疑問に答えられなかったのが嘘だったかのように、その答えだけは驚くほど簡単に得られた。

           

           ヤツハ。

           

           その名は、彼女の知識の中に至極鮮明に刻まれていた。それを噛みしめるように、そして己を抱きしめるように彼女は手を握り、胸へとあてた。
           私は、ヤツハ。
           名はあまりにも自然に、意識から喉元へと滑り降り、彼女の腑に落ちる。

           

           ……だが、そこまでだった。
           唯一確からしい己の名だけが、暗闇の中でぽつんと浮かんでいるようだった。
           そう……ヤツハには今、名前以外に己というものがなかったのである。

           

           自分は一体何者なのか。
           何故ここで目覚めたのか。
           洞窟の最奥にいるということは推測できても、ここに至るまでの経緯が出てこない。切り取られたような空間は明らかに自然のものではないし、結晶質の蔦がなおさら普通ではないことを示している。なのに、自分がそんな特異な環境の中心に置かれていることに対して一切の説明ができない。

           

           じわじわと、何が分からないのか分かるたびに不安が湧いてくる。まなじりを下げながら、何度も確かめるように洞窟を見渡しても、状況を紐解く糸口は見つからない。
           大抵の者であればここで不安に呑まれてしまってもおかしくはない。けれど、ヤツハは考え続けることで冷静さを保っていた。誰かに縋るような表情とは裏腹に、自分にできることはやっておく、という芯が一本、きちんと通っている。

           

           ただ、自分の中が空っぽである以上、どれだけ観察を重ねても分からないものは分からないままであった。寒い場所にある、深い洞窟の奥、などという毒にも薬にもならない推測しか生まれない。仕方のないことだったし、重要な何かを突然思い出す、などと都合のいいことが起きる気すら微塵もしていなかった。

           

          「どうしよう……」

           

           不思議な蔦に目を落としながら、手のひらの上で光る小石を弄ぶ。
           行き止まりのここで過ごしていても状況は変わらない。ここに居続けて大丈夫なのかも判断がつかない。そもそも自分が何をもって大丈夫と言えるのかすら分かっていない。とはいえ、変な胸騒ぎがするといった無意識の警鐘が鳴らされているということもなく、別段焦りが生じていなかったのは幸いだったと言える。

           

           考えるためにも、材料が足りない。手がかりはもうここにはない。あるいは他に自分と同じ境遇の者がいれば会いたかったが、動かない限り望むべくもない。
           ならば、とヤツハが意識するのは、背にした空間の出口だった。風の鳴くその先に待つ外に行けば、少なくともここがどこなのかが分かるはずだった。外の景色も知らないものなのだとしたらお手上げなのだけれど。

           

           結論は、固まりつつあった。指針が、彼女の不安を期待に載せ替えていく。
           けれど、

           

          「……!」

           

           カツ、と。
           静寂の中でいやに大きく響く音が、その背後から生じた。ヤツハの中で揺蕩っていた不安が、咄嗟に彼女を振り向かせる。
           澱んだ闇を背に、立っていたのは女だった。

           

          「ほう……?」

           

           余裕を感じさせるよう、薄く笑みを浮かべるその女。腕を組み、ヤツハのことをあからさまに値踏みするような視線を隠そうともしない。その印象は決して、靴底から生えた大きな刃も相まって、座り込んだヤツハを見下ろす構図になっているせいではなかった。
           女の名すら、ヤツハには分からない。けれど、決して友好的ではないことだけはすぐに理解できた。

           

           その瞳は、ひどく冷たかった。
           冷酷と判じることまでは憚られ、次に浮かんだのは冷徹という言葉だった。惑うヤツハをじっくりと見定める女からは、同情や憐憫などという生易しい温度は感じられない。それどころか、つららのように鋭い眼光は敵視とすら呼べるものであった。
           他者の存在に見出していた希望は、瞬く間に潰えていた。この場に広がっていく厳然たる警戒心と冷厳な空気に曝され、縋る相手を得られなかった心がどんどん澱んでいく。

           

           ただ、ヤツハにとっては見た目も雰囲気も、己の感覚を信じるための支えでしかなかった。
           やはりそれを、彼女は明確に説明することができない。しかしその女――コルヌからは、ある種の恐ろしさを肌で感じていたのである。

           

          「…………」

           

           じり、と心ばかりに後退る。彼女にとっての目覚めと遭遇は、こうして始まった。




           私はこのとき、不思議と直感していました。
           目の前のこのヒトとは、手を取り合えないのではないか。
           そんな寒気を感じるような、気持ちの悪い感覚を。

           

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          『想い一枚ここにあり』第3回:引力場

          2019.04.19 Friday

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             こんにちは、BakaFireです。この攻略記事シリーズでは様々な大会で実績を残した名プレイヤーたちが思い入れのあるカード1枚を語ります。対象は初級者から中級者であり、カードのもう一歩先の使い方を身につけるにはうってつけと言えるでしょう。分量も少なめなので気楽に読めます。それでは、さっそくはじめましょう!

             


            著者紹介:ますたーH
             シーズン2大規模優勝。第二幕から関東で活躍しているプレイヤー。ハガネを用いた緻密にして大胆な戦い方と、クルルを用いたコンボデッキの構築には高い定評がある。



            想い一枚ここにあり
            第3回:引力場

            著:ますたーH

             


             初めまして、ますたーHと申します。今回一枚のカードについて述べていくという事ですが、前回までとは少し違う方向性でカードを紹介していこうと思います。

             

             今回のテーマはハガネの引力場です。当シリーズの過去二回の記事で紹介されたカードは、第一回の浦浪嵐、第二回の引用と強みが分かりやすいカードの話でした。

             

             では今回の引力場はどうでしょう。一見するとどういうカードなのか分かりにくいカードで、このカードの使い道が未だに分からないという人も少なくないのではないでしょうか。

             

             今回はこの引力場というカードのどこに強みがあるのかについて、順を追って説明していきたいと思います。

             


             間合1へ行く

             

             書いてある通りの事ですが、このカードの基本の一つであり重要な要素です。このカードを使用する事で、サリヤのShieldChargeなどの簡単には使用できない攻撃札を使用したり、居合などの全力攻撃や設置からの影菱など当たると危険な攻撃を未然に回避するのに使用出来ます。

             

             これらの攻撃札は一度当たるか当たらないかで戦況が大きく傾くカードですので、単純なこの効果にも非常に大きな意味があります。

             

             しかしながら、これらの動きは他の多くのメガミでも同じことが出来ます(サイネの見切りやライラの風走りなどの移動札)。これらの移動札は間合1に行く使い方以外にも様々な強みを持っており、往々にしてそれらの強みのほうが分かりやすいため、眼前構築時にそれらのカードのほうが優先的に採用されがちです。

             

             では引力場にはこうした強みが無いのかと言えばそんな事はありません。そしてこの強みを使いこなしてこそ、引力場の真の強さが見えてきます。

             


             相手を中距離に逃れられなくする

             

             引力場が展開された状態と言うのはかなり多くの攻撃札を使用しづらくします。例えば斬を使用しようとした時、現在の間合2だった場合1離脱するだけで自分のオーラを保ちながら斬を使うことが出来ます。

             

             一方、前のターンに引力場で間合1に行かれていた場合はどうでしょう。そもそも適正間合まで1距離遠くなったのに加え、間合2から3に行くためには後退が必要になります。つまりオーラを保ったまま斬を使用したい場合は、離脱→後退→纏いと3回分の基本行動が必要になるのです。ただ間合1に移動した場合と比較しても、そのパターンでは間合2から3への移動は離脱で良いため、実質基本行動一回分の利得を得られる結果となります。

             

             このように近距離でのリソースの奪い合いにおいて、このカードは他のカードには無い強みを発揮することが出来るのです。

             


                これらの効果が2ターン継続する

             

             例えば、相手の居合をケアするために見切りを使用して間合1に移動したとします。確かに次のターンの居合を回避する事には成功しました。しかし返しのターンに間合2に戻られたらどうなるでしょうか?他に間合1に移動できるカードを持っていなかった場合、再構成から再び見切りを引き直すか多大なリソースを支払って間合5より後ろに下がらなければ、居合が当たってしまいます(居合を振らせないための立ち回りは他にもありますがここでは割愛)。

             

             他にも、間合1で使いたい攻撃札と間合1に行くための移動札がデッキに入っていたとします。この攻撃札を使用したい場合、この攻撃札と移動札を同一ターンに使用しなければ攻撃を当てる事が出来ません。ですがもし移動札だけを先に引いてしまった場合、この移動札を手札に抱えておかなければ後から引いてくる攻撃札を使うことが出来ず、結果として手札を圧迫してしまいます。

             

             このように間合を詰めたい場面が1ターンに限らない場合、他の行動札では再構成して同じカードを引き直さない限り、同じように前に詰める事が出来ません。しかし引力場なら、一度展開してしまえば次のターンも間合1へと逃げることが出来ます。

             

             このように、近距離へと詰めていく動きを2ターンに渡って持続出来るのは、このカードの独自性であり、△虜醉僂塙腓錣擦討海離ードの強力な強みなのです。

             


             少し駆け足になってしまいましたが引力場の強さについて説明していきました。

             このカードはクリンチコントロールの戦術において、無類の強さを発揮します。
             もし今回の記事を読んで引力場の事が気になったという人は、是非実際に使ってみてその独特な強さを楽しんでください!
             

             

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